• ソテツ類ソテツるい、英: cycads)は、裸子植物の1群である。太い幹をもつ常緑樹、幹は半地中生のものから地上に長く伸びるものまであり、あまり分岐せず、柔組織が多い多髄質。ふつう幹の頂端から多数の葉が密生しており、葉は羽状複葉。地表にサンゴ状根を形成し、窒素固定を行うシアノバクテリア(藍藻)が共...
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  • が共生しており、貧栄養地でも生育できる。九州南部から南西諸島、台湾、中国南部に分布する。ソテツを含めてソテツ類は、中生代から形態的にあまり変わっていないため、「生きている化石」ともよばれる。 ソテツは、ソテツ類の中では、耐寒性があるため鑑賞用に最も広く用いられており、世界中で植栽されている。その種...
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  • で示される、裸子段階の種子植物を含む群として扱う。 現生裸子植物は旧来ソテツ類、イチョウ、針葉樹(マツ類 + ヒノキ; 球果・球果植物とも)、グネツムの4群に分けられ、合わせて単系統群を形成する。しかし、分子系統解析による決着がつくまでは、現生裸子植物は側系統だと信じられており、特にグネツム...
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  • 葉広葉樹と呼ばれる。温帯から熱帯を中心に多く分布している。針葉樹に対する。 被子植物のことであるので、分類学上裸子植物であるイチョウやソテツ類は、ヘゴなどの木性シダとともに、葉が広くても広葉樹でも針葉樹でもない。 常緑広葉樹林 熱帯雨林 照葉樹林 硬葉樹林 落葉広葉樹林 木の一覧 天然更新 萌芽更新...
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  • ソテツ科(ソテツか、学名: Cycadaceae)は、ソテツソテツ目に属する裸子植物の科の1つであり、現生属としてはソテツ属(学名: Cycas)のみを含む。常緑樹であり、幹は半地下性のものから高さ12メートルほどになるものまでいる(図1)。葉は茎頂に密生し、羽状複葉、これを構成する小葉は線形で1...
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  • ルム紀の浅い海の堆積物からは、豊富な軟体動物、棘皮動物、腕足動物の化石が産出する。三葉虫なども繁栄していた。 植物では、シダ植物に加え、イチョウソテツ類といった裸子植物も繁栄を始めた。 既に節足動物と植物との間には密接な関係が構築されていた。 また、特異な例であるが、この時代の微生物の培養が報告...
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  • ヤブソテツは、シダ植物門オシダ科ヤブソテツ属 (Cyrtomium) に属する植物の総称であり、多くの種がある。また、標準和名をヤブソテツ (C. fortunei) という種もある。種類が多いが、特にオニヤブソテツが身近で、観葉植物としても親しまれている。 大きな小葉を持つシダ植物のひとつである。...
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  • ロッパから北アメリカにまで分布していたが、現生のものは中国に分布するイチョウ Ginkgo biloba 1種のみである。現生の種子植物の中では、ソテツ類とともに最も原始的な性質を残した植物とされる。雌花(大胞子葉)は栄養葉(普通の葉)に似た形をしており、実際葉にギンナンのついた「お葉つきイチョウ」(Ginkgo...
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  • 球果植物 (redirect from 球果)
    (きゅうかるい)や球果植物、針葉樹(しんようじゅるい)とも呼ばれる。かつては松柏(しょうはくるい)とも呼ばれた。現生裸子植物の中で最も優占しているグループである。 ヒノキとマツ類の2つの単系統群を含み、グネツムを除く球果植物は側系統群となる。グネツム...
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  • ソテツ類 (裸子植物) は、根の一部が負の重力屈性 (背地性; 上方に生長する性質) を示し、サンゴ状根とよばれる特殊な根を形成する。この根にはネンジュモ属 (Nostoc) のシアノバクテリア (藍藻) が共生している。ネンジュモ属は窒素固定能をもち、窒素化合物をソテツ類に供給する。ソテツ類...
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  • 体は胚珠内の胚嚢、雄性配偶体は花粉である(またこれらから発生する器官を含めてそれぞれ大配偶体、小配偶体ともいう)。裸子植物のうち原始的な性質を保つソテツ類およびイチョウでは、小配偶体が胚珠上で成熟して精子を作り、これが卵細胞と融合する。その他の裸子植物では精子はできず精細胞に退化している。また裸子植...
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  • 被子植物では花粉管の中にわずかしか原形質を持たない生殖細胞(精核)が作られるのみで、それが卵細胞と接合する。裸子植物の生殖細胞は厚い原形質を持ち、なかでもイチョウやソテツ類では発達した精子となる。精子は球形に近く、らせん状に配列する多数の鞭毛を持つ。 裸子植物では、小型のガによって花粉が媒介されるグネツムなどごく一部...
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  • 常神のソテツ(つねかみのソテツ)は、福井県三方上中郡若狭町常神にある国の天然記念物に指定されたソテツ(蘇鉄)の巨木である。 国の天然記念物に指定されたソテツは日本全国に12件あり、自生地としてのものが2件、個体が10件で、自生地以外の個体は常神のソテツを含め、すべて植栽されたものと考えられている。...
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  • 妙国寺のソテツ(みょうこくじのソテツ)は、大阪府堺市堺区材木町東の妙国寺境内に生育する、国の天然記念物に指定されたソテツ(蘇鉄)の巨樹・老樹群である。 このソテツは中世の自治都市として知られる堺の中心部であった今日の堺区市街地に位置しており、周辺一帯は商人や旅人の往来が盛んであったために、妙国寺のソテツ...
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  • イチョウ (category 種実)
    Gymnospermae)に置かれることもある。 イチョウ綱に置かれる。イチョウは雄性配偶子として自由運動可能な精子を作るが、これはソテツと共通である。そのためソテツ類とイチョウを合わせてソテツ類ソテツ綱)とすることもあった。また1896年の「精子の発見」以前は球果植物(マツ綱)のイチイ科に置かれていた。...
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  • いう)は化石裸子植物の一群で、中生代三畳紀に現れ、白亜紀の終わり頃絶滅した。一般に太い幹、羽状複葉と茎の先につく生殖器官を特徴とし、見かけは現生のソテツ類に似ているが、気孔の配置などに違いがある。 キカデオイデア科(Cycadeoidaceae、キカデオイデアを含む)とウィリアムソニア科(Willi...
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  • ソテツ地獄(ソテツじごく)は、明治末期から昭和初期にかけて、南西諸島において発生した経済恐慌。 南西諸島(主にトカラ列島以南)では以下の慢性的な農業、産業および経済構造上の諸問題を抱えていた。 未熟な農業生産技術 製糖業のモノカルチャーと稲麦作の不振興 地政的条件(大消費地からの距離など) 中近世から続いていた農奴制...
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  • 川敷や山麓の湿地に自生する。また観葉植物として庭に植えられることも多い。 標準和名はクサソテツ(草蘇鉄)である。和名の由来は、草本性のソテツの意味で、太く直立する根茎やその先端から広がる葉の様子がソテツ科のソテツを思わせることによる。また、別にガンソクという異名がある。これは雁足の意味で、株の様子が鳥のガンの足のようであるからという。...
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  • るアラウカリオキシロンの珪化森林にみられるようにマツやスギの遠祖となる針葉樹が現れた。種子植物でありながら独立した精子をつくるイチョウソテツ類、ベネティティスも多かった。湿地帯には、現在のシダ植物のヒカゲノカズラ科の類縁種である古代リンボクが豊富にのこり、シダやトクサも密に分布した。また、古...
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  • ソテツソテツ科)を食餌としていたクロマダラソテツシジミ(シンガポール産)は、同じソテツ類(ザミア科)の Zamia integrifolia(フロリダ産)を食餌としていたアタラマルバネシジミ(Eumaeus atala)およびゾウムシ3種と共通する腸内細菌をもつことが報告されている。ソテツ類...
    25 KB (2,893 words) - 14:43, 30 December 2023
  • ザミア科 (category ソテツ綱)
    アフリカ、オーストラリアの熱帯から亜熱帯域に散在的に分布している。古くはスタンゲリア科などが分けられることが多かったが、2023年現在ではソテツ属以外のソテツ類はすべてザミア科にまとめられている。 常緑樹で幹は太く円柱状、短く地下生のものから高さ18メートル (m) に達するものまであり(下図2a...
    33 KB (2,892 words) - 02:52, 10 December 2023
  • レプトケラトプス (category 角竜)
    。白亜紀、顕花植物は「地理的に限られた場所にしか分布していなかった」ため、彼らが食べたのは当時の支配的な植物であったシダソテツ類であったと考えられる。レプトケラトプスは、角竜に特有の鋭い嘴で葉や針葉を噛み切ったのであろう。 ^ Liddell, Henry George and Robert Scott...
    4 KB (510 words) - 07:46, 27 July 2023
  • 雨林は多くのオーストラリア固有種の植物および有袋、鳴禽類、コウモリ、げっ歯、カエル、爬虫類、チョウなどの多数の固有種の動物を抱え、中には絶滅の危機に瀕した種も存在する。特にシダ植物、ソテツ類、南半球の針葉樹、そしてラン科などの陸上植物の進化に関する記録が豊富であり、...
    4 KB (627 words) - 16:47, 28 April 2023
  • ウダノケラトプス (category 角竜)
    ウダノケラトプスは、他の全ての角竜と同様に、草食動物であった。白亜紀の間、顕花植物は「限られた地域にしか見られなかった」ため、彼らが食べたのはシダ植物、ソテツ類、毬果植物であったと思われる。ウダノケラトプスは角竜に特有の鋭い嘴で葉や針葉を噛み切ったのであろう。 ウィキメディア・コモンズには、ウダノケラトプスに関連するカテゴリがあります。...
    4 KB (397 words) - 12:40, 15 March 2024
  • chinensis一種だけの単型の属である。カンナ科は50種以上あるがカンナ属Cannaの1属しかない単型の科である。裸子植物のソテツ綱イチョウ目は、科・属・種と3階級下まで単一であり、シダ植物のヒカゲノカズラ綱は、目・科・属がそれぞれ一つである。APG植物分類体系では、新しい科...
    3 KB (463 words) - 19:11, 29 October 2021
  • 嚢菌と担子菌も一切の鞭毛細胞を生じない。種子植物の大部分もそうである。これらは二次的に鞭毛細胞を生じなくなったものと考えられる。種子植物ではソテツ類とイチョウだけが精子に鞭毛を持ち、祖先が鞭毛細胞を持つものであったことをうかがわせる。 大腸菌をはじめとするバクテリア表面にみられる。直径20ナノメー...
    15 KB (2,342 words) - 12:32, 26 August 2023
  • プに当たる曲竜類は白亜紀後期に繁栄し、中生代の終りまで生存していた。彼等の命運を分けた要因については、未だに詳細は解明されていないが、白亜紀以降のソテツ類はじめとする裸子植物の衰退と関連があるのではないかともされる。 すべての剣竜は剣板(あるいは骨板)と呼ばれる特別な骨の列を持っており、これらが背部...
    12 KB (1,451 words) - 07:57, 19 May 2024
  • 裸子植物のうち、絶滅したシダ種子は複葉を形成していた。現生裸子植物ではソテツ類以外は複葉を持たず、単葉あるいは切れ込んだ単葉を形成するという形質を共有する。化石記録から、ソテツ類の共通祖先も単葉を持っており、ソテツ類の中で複葉が進化したと推定されている。 被子植物では、基部被子植物が単葉のものが多いことから、シダ種子...
    30 KB (3,177 words) - 00:06, 3 November 2023
  • ペーナ宮殿(Palácio Nacional da Pena) - マリア2世の王配フェルナンド2世が建設した。ヨーロッパイチイ、セコイア、ツバキソテツ類などの庭園がある。 ムーア城跡(ポルトガル語版)(Castelo dos Mouros) - 7から8世紀にムーア人によって建設された。現在は、廃墟のようになっている。...
    9 KB (1,042 words) - 22:19, 5 February 2024
  • 細胞質分裂の後期段階での細胞板の鋳型としての隔膜形成体の形成による細胞分裂は、陸上植物と車軸藻植物門やスミレモ目等の一部の藻類に特徴的である。 コケ植物、シダ植物門、ソテツ類、イチョウ属の精子は、動物のものと同様の鞭毛を持っているが、裸子植物や被子植物を含む高等植物では、鞭毛や中心小体を欠く。...
    12 KB (1,944 words) - 01:47, 28 February 2024
  • Lampides boeticus によるマメ科作物への被害やクロマダラソテツシジミ Chilades pandava(syn. Luthrodes pandava)によるソテツへの被害がときに問題となる。 [脚注の使い方] ^ シジミタテハ科を亜科として含む場合、本科の種...
    65 KB (5,805 words) - 13:16, 24 November 2023