『トロイア戦記』(トロイアせんき、希: τὰ μεθ᾿ Ὅμηρον, 羅: tà meth᾿ Hómēron, 英: Posthomerica, 直訳すると「ホメーロス以後」)は、古代ギリシャの詩人スミュルナのコイントス(クイントゥス)による紀元4世紀後半頃の長編叙事詩。『イーリアス』の最後の場面...
9 KB (1,140 words) - 16:07, 1 June 2024
トロイア戦争(トロイアせんそう、ギリシア語: Τρωικός πόλεμος, 英語: Trojan War)は、ギリシア神話に記述された、小アジアのトロイアに対して、ミュケーナイを中心とするアカイア人の遠征軍が行った戦争である。トロイ戦争、トロヤ戦争という表記もみられる。 トロイア、あるいはトロ...
15 KB (1,979 words) - 05:05, 10 November 2024
パーシテアーはホメーロスの『イーリアス』やスミュルナのコイントスの『トロイア戦記』など、トロイア戦争を歌う叙事詩に登場する。『イーリアス』によるとヘーラーはヒュプノスに頼んでゼウスを眠らせ、その返礼に妙齢のカリスであるパーシテアーを与えると約束したとされる。『トロイア戦記』によると、ヒュプノスはパーシテアーと結婚したため、ヘーラーの娘婿になったとされる。...
2 KB (236 words) - 12:37, 10 December 2022
エウリピデス『タウリケのイフィゲネイア』 エウリピデス『バッコスの信女』 エウリピデス『アウリスのイフィゲネイア』 プルタルコス 『英雄伝(対比列伝)』(2世紀) 偽アポロドーロス『ビブリオテーケー(ギリシア神話)』(3世紀頃) 偽ディクテュス『トロイア戦争日誌』(3世紀以前) ダレス『トロイア滅亡の歴史物語』...
8 KB (521 words) - 08:55, 1 October 2018
^ クイントゥス『トロイア戦記』2巻。 ^ パウサニアス、2巻1・6。 ^ パウサニアス、2巻4・6。 ^ オウィディウス『祭暦』3巻794行-808行。 ^ ウェルギリウス、6巻287行。 ^ カール・ケレーニイ邦訳、p.17。 ^ 岡道男「ホメロスと叙事詩の環」第7章「トロイア圏以外の、叙事詩の環の詩」。...
9 KB (1,215 words) - 09:46, 4 November 2022
大アイアース(古希: Αἴας, Aiās, ラテン語: Ajax)は、ギリシア神話に登場する英雄である。長母音を省略してアイアスとも表記する。 アイアースはサラミース島の王テラモーンの子で、トロイア戦争にはサラミース人を率いて12隻の船と共に参加した。オイレウスの子アイアース(小アイア...
4 KB (478 words) - 14:21, 20 January 2020
(関東学院大学人文科学研究所叢書) 『トロイア戦争全史』講談社学術文庫 2008.9 『ギリシア神話の本質』 G・S・カーク、辻村誠三・吉田敦彦共訳 叢書ウニベルシタス・法政大学出版局 1980,10 『世界文学の文献学』 エーリヒ・アウエルバッハ、高木昌史・岡部仁共訳 みすず書房 1998.9 『トロイア戦記』 クイントゥス...
2 KB (215 words) - 05:36, 17 December 2023
イーリオネウス (category トロイア人)
オウィディウス『変身物語(上)』中村善也訳、岩波文庫、1981年。 『ディクテュスとダーレスのトロイア戦争物語 トロイア叢書1』岡三郎訳、国文社、2001年。 クイントゥス『トロイア戦記』松田治訳、講談社学術文庫、2000年。 パウサニアス『ギリシア記』飯尾都人訳、龍溪書舎、1991年。...
3 KB (383 words) - 04:13, 6 May 2022
紀元前753年(建国)から紀元前509年まで、トロイア戦争におけるトロイア側の武将で、トロイア滅亡後にイタリア半島に逃れてきたアイネイアースの子孫であるロームルスに始まる伝説上の七人の王が治めていた期間(伝承による)。古代ローマでは、アイネイアースが、トロイア滅亡後、詩、音楽、医学、貿易、政治システム...
17 KB (1,633 words) - 05:27, 20 March 2025
アポローンによって予言の術を授けられたという。トロイア戦争では主に武将として戦ったが、ときには神の会話を聞くなどによって予言し、トロイア軍を助けた。戦後については諸説がある。 トロイア戦争において、ヘレノスはディオメーデースの活躍によって苦戦するトロイア軍を救うため、イーリオス城に戻ってアテーナーの...
6 KB (640 words) - 08:07, 27 February 2025
ミスの祭祀を取り仕切ったが、アルテミスは祭壇からイーピゲネイアをさらい、かわりに牝鹿を置いた。こうして風が吹き、ギリシア軍はトロイアに向けて出航することができた。 トロイア戦争においてはアポローンがギリシア軍に疫病を送ったさい、アガメムノーンがアポローンの怒りに触れたと述べ、クリューセースに彼の娘...
7 KB (930 words) - 10:40, 15 November 2021
スミュルナのクイントゥス、13巻。 アポロドーロス『ギリシア神話』高津春繁訳、岩波文庫、1953年。 クイントゥス『トロイア戦記』松田治訳、講談社学術文庫、2000年。 『ディクテュスとダーレスのトロイア戦争物語 トロイア叢書1』岡三郎訳、国文社、2001年。 パウサニアス『ギリシア記』飯尾都人訳、龍溪書舎、1991年。...
5 KB (610 words) - 17:05, 1 June 2024
ラテン語:Quintus Smyrnaeus, クイントゥス)は、古代ギリシアの叙事詩人。『トロイア戦記(Posthomerica、直訳すると「ホメーロス以後」、『ホメロス後日譚』とも)』は文字通り「ホメーロス以後」のトロイア戦争を物語っている。 コイントスがいつの時代の人だったかは諸説ある。4世紀後半とする...
6 KB (689 words) - 05:27, 27 July 2023
ネストール (category オデュッセイアの登場人物)
Νέστωρ、古代ギリシア語ラテン翻字: Néstōr)は、ギリシア神話の人物である。長母音を省略してネストルとも表記される。メッセーネーの都市ピュロスの王で、トロイア戦争におけるギリシア軍の武将の一人。 ネーレウスとクローリスの子で、タウロス、アステリオス、ピュラーオーン、デーイマコス、エウリュビオス、エピラー...
8 KB (1,025 words) - 05:25, 29 January 2025
レウスとドーリスの娘たち(ネーレーイス)の1人。一説にはケンタウロス族の賢者ケイローンの娘。テッサリアー地方のプティーアの王ペーレウスと結婚し、トロイア戦争最大の英雄アキレウスの母となった。 ホメーロスとヘーシオドスからは「銀の足のテティス」と呼ばれている。ギリシア神話の他の水域の神々と同様にあら...
52 KB (6,469 words) - 13:03, 6 March 2025
トロイア戦争に参加する。モロスの子メーリオネースは彼の従者であり戦友である。アガメムノーンの助言者の1人。トロイア戦争当時には初老であったが、アガメムノーン、ディオメーデース、オデュッセウスといったアカイア勢の英雄たちがヘクトールの猛攻で傷つき倒れた際に、危地を救うべく奮戦している。トロイア...
5 KB (563 words) - 10:37, 5 June 2024
Podarkēs)は、ギリシア神話の人物。長母音を省略してポダルケスとも表記される。主に トロイア王プリアモスの本名 イーピクロスの子 の2人が知られている。以下に説明する。 このポダルケースは、トロイア王プリアモスの本名である。ヘーラクレースがトロイアを攻略した際に、捕虜として捕らえられたが、王女ヘーシオネーが自らのヴ...
3 KB (412 words) - 08:18, 27 November 2024
ヘレネーの求婚者の1人であり、トロイア戦争におけるギリシア軍の武将の1人である。アンティロコスは俊足の優れた戦士で、パトロクロスに次ぐアキレウスのお気に入りだった。アンティロコスがエーオースの子(メムノーン)に討たれたことはすでに『オデュッセイアー』で述べられ、ピンダロスは彼の死を称えて...
3 KB (259 words) - 16:34, 23 February 2023
トラシュメーデース (category オデュッセイアの登場人物)
トラシュメーデースはネストールやアンティロコスとともにトロイア戦争に参加した。ピュロスの軍勢15隻を率いたともいわれる。トラシュメーデースはキマイラを育てたというアミソーダロスの子マリスを倒した。またパトロクロスがアキレウスの鎧をまとって戦っている間、ネストールの指示でアンティロ...
3 KB (357 words) - 16:34, 23 February 2023
アゲーノール (category トロイア人)
このアゲーノールは、トロイアの老臣アンテーノールとテアーノーの子で、イーピダマース、アルケロコス、アカマース、エウリュマコス、ヘリカーオーン、ポリュダマース、コオーン、ラーオダマース、ラーオドコス、デーモレオーン、ヒッポロコス、ポリュボス、グラウコスと兄弟。 トロイア戦争ではトロイア...
8 KB (922 words) - 13:17, 28 July 2022
アキレウスの部下 ヒッポコオーンの子 オデュッセウスの部下 が知られている。以下に説明する。 このアルキモスは、トロイア戦争で活躍した英雄アキレウスの部下である。パトロクロスの死後、アウトメドーンとともにアキレウスによって特に重視された。ホメーロスの叙事詩『イーリアス』では両者の名前が同時...
3 KB (266 words) - 12:42, 20 September 2024
このポイニクスは、ボイオーティアのエレオーンの王アミュントールの子で、アステュダメイアと兄弟。カリュドーンの猪狩りに参加したといわれる。またトロイア戦争にアキレウス、パトロクロスとともに参加した。 父アミュントールは妾プティーアーを寵愛し、母をないがしろにした。そのため母はポイニクスに妾を誘惑し、父が妾を...
6 KB (705 words) - 23:37, 23 July 2024
^ ノンノス『ディオニューソス譚』12巻1行。 ^ ノンノス『ディオニューソス譚』38巻268行。 ^ スミュルナのコイントス『トロイア戦記』10巻334-336行。 アポロドーロス『ギリシア神話』高津春繁訳、岩波文庫(1953年) ヘシオドス『神統記』廣川洋一訳、岩波文庫(1984年)...
10 KB (830 words) - 06:04, 25 January 2025
ツェツェース『リュコプローン注解』902。 アポロドーロス『ギリシア神話』高津春繁訳、岩波文庫(1953年) クイントゥス『トロイア戦記』松田治訳、講談社学術文庫(2000年) 『ディクテュスとダーレスのトロイア戦争物語 トロイア叢書1』岡三郎訳、国文社(2001年) ヒュギーヌス『ギリシャ神話集』松田治・青山照男訳、講談社学術文庫(2005年)...
5 KB (552 words) - 17:47, 20 July 2024
このソーコスは、エウボイア人であり、河神アーソーポスの娘コムベーとの間に7人のコリュバンテス(プリュムネウス、ミマース、アクモーン、ダムノス、オーキュトオス、イーダイオス、メリッセウス)をもうけた。 このソーコスは、ヒッパソスの子で、カロプスと兄弟。カロプスとともにトロイア戦...
3 KB (310 words) - 12:06, 14 October 2024
アルクマン他『ギリシア合唱抒情詩集』丹下和彦訳、京都大学学術出版会(2002年) 『オデュッセイア/アルゴナウティカ』松平千秋・岡道男訳、講談社(1982年) ウェルギリウス『牧歌・農耕詩』河津千代訳、未来社(1981年) クイントゥス『トロイア戦記』松田治訳、講談社学術文庫(2000年) ディオドロス『神代地誌』飯尾都人訳、龍溪書舎(1999年)...
12 KB (1,334 words) - 18:22, 1 March 2025
。イーカリオスの娘でペーネロペーの姉妹であるイプティーメーを妻とした。 ヘレネーの求婚者の1人で、トロイア戦争におけるギリシア軍の武将の1人。木馬に乗り込んだ戦士の1人としても数えられる。 トロイア戦争のさい、エウメーロスはペライの軍勢11隻を率いて参加した。エウメーロスは馬術に長け、彼の2頭の牝...
7 KB (882 words) - 08:58, 21 July 2024
メムノーン (category トロイア戦争の人物)
、エジプトの一部を含み、ヤッファを都としたフェニキアの王国とする説がある。アキレウスと互角に渡り合うほどの実力を持つ。 トロイア戦争で、メムノーンはエティオピア軍を率いて、トロイアの援軍にやって来る。彼の武器はヘーパイストス製作の完全武装。(『ホメーロスの英雄叙事詩』、P...
3 KB (300 words) - 16:35, 23 February 2023
スを退治したため、無事に帰国し、その後にテラモーンと結婚した。 このペリボイアは、ロクリス地方の出身の女性である。トロイア戦争後、ロクリス人によって女神アテーナーに許しを請うために最初にトロイアに送った女性の1人。 トロイア戦争に出兵していたロクリス人は国に戻ったが、3年後ロクリスに疫病が流行り、多...
7 KB (914 words) - 13:51, 13 October 2024
メドーン (category オデュッセイアの登場人物)
トロイア軍がギリシア軍の防壁を破って攻め込んだときには、メドーンはポダルケースやボイオティア勢とともに戦った。しかしアポローンがトロイア軍の味方をし、アイギスを使ってギリシア軍を混乱させたときアイネイアースに討たれた。 このメドーンはオデュッセウスの家臣である。トロイア戦...
5 KB (638 words) - 14:02, 8 March 2022
スミュルナのクイントゥス、12巻323行。 アポロドーロス『ギリシア神話』高津春繁訳、岩波文庫(1953年) クイントゥス『ギリシア戦記』松田治訳、講談社学術文庫(2000年) 『ディクテュスとダーレスのトロイア戦争物語 トロイア叢書1』岡三郎訳、国文社(2001年) パウサニアス『ギリシア記』飯尾都人訳、龍溪書舎(1991年)...
3 KB (308 words) - 17:58, 20 July 2024