• シトクロムc、還元型をフェロシトクロムcと呼ぶこともある。ヒトではシトクロムcは CYCS 遺伝子にコードされている。 シトクロムcはミトコンドリアで電子伝達系の構成要素を成す。シトクロムcのヘム基がb-c1複合体から電子を受け取り、シトクロムオキシダーゼ複合体に電子を渡す。また、シトクロムc...
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  • トクロム、チトクローム、サイトクロムシトクロームなどと呼ばれることもある。 シトクロムは含有しているヘムの種類によって以下の種類に分かれる。 シトクロムa(フォルミルポルフィリン鉄) シトクロムa1 シトクロムa3 シトクロムb(プロトポルフィリン鉄) シトクロムb2 シトクロムb5 シトクロムb559...
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  • シトクロムP450(英語: Cytochrome P450)は特定の酸化還元酵素ファミリーに属する酵素の総称である。単にP450あるいはCYP(シップ)と呼ばれることがある。様々な基質を酸化し、多くの役割を果たす。肝臓において解毒を行う酵素として知られているとともに、ステロイドホルモンの生合成、脂...
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  • シトクロムcオキシダーゼ (cytochrome c oxidase, COX) または複合体IV(Complex IV)またはcytochrome a3 は、バクテリアおよびミトコンドリアで見られる膜貫通タンパク質複合体の一つである。 ミトコンドリア膜(またはバクテリア膜)における電子伝達系の最後...
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  • ユビキノール-シトクロムcレダクターゼ(ubiquinol-cytochrome-c reductase)またはシトクロムbc1複合体(cytochrome bc1 complex)もしくは単に複合体III(complex III)は、電子伝達系の3番目の複合体で、生化学的なATP合成(酸化的リン酸...
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  • III の構成は以下のようになっている。 シトクロム b(ユビキノールの酸化を行う) リスケ鉄硫黄タンパク質 シトクロム c1(シトクロム c に電子伝達を行う) 葉緑体ではシトクロム b のヘムが b6 であり、シトクロム c1 の代わりにシトクロム f およびサブユニット IV が結合している。...
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  • シトクロムP450が関与するオキシダーゼ反応系が触媒する水酸化である。これらの酵素複合体の働きで、非活性な炭素に酸素原子が付加し、水酸基が導入される、もしくはO-、N-、またはS-脱アルキル化が起こる。P-450オキシダーゼの反応は下図に示されるように、シトクロ...
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  • (シトクロム) EC.1.1.2.3 L-乳酸デヒドロゲナーゼ (シトクロム) EC.1.1.2.4 D-乳酸デヒドロゲナーゼ (シトクロム) EC.1.1.2.5 D-乳酸デヒドロゲナーゼ (シトクロム c-553) EC.1.1.2.6 ポリビニルアルコールデヒドロゲナーゼ (シトクロム) EC...
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  • シトクロムcを還元するとともに、膜を挟んでプロトンを輸送しATP合成に使うプロトン勾配を形成する。 おおよそ400アミノ酸残基から成る、8回膜貫通タンパク質である。補欠分子族として2つのヘムb(b562とb566)を結合している。 真核生物のシトクロム...
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  • 反応中心P870、バクテリオフェオフィチン、QA(ユビキノン)、QB(ユビキノン) ユビキノン シトクロムbc1複合体(呼吸鎖複合体III) シトクロムc2 シトクロムオキシダーゼ(呼吸鎖複合体IV) 反応中心P870はバクテリオクロロフィルの2量体、すなわちスペシャルペアである。電子供与体としては有機物異化代謝...
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  • L-乳酸デヒドロゲナーゼ (シトクロム)(L にゅうさんデヒドロゲナーゼ シトクロム、L-lactate dehydrogenase (cytochrome))は、L-乳酸をピルビン酸へと酸化する化学反応を触媒する酸化還元酵素である。シトクロムb2(cytochrome b2, CYB2)、フラボシトクロムb2(flavocytochrome...
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  • その2電子は異なる方向にそれぞれ伝達される。その内約は以下の通りである。 1個目の電子は、可動性リスケ鉄硫黄タンパク質を経て、シトクロムc1、シトクロムcの順番に電子伝達される。 2個目の電子は、シトクロムbに存在する2つのヘム(ヘムbL, bH)を経て膜内側に存在するユビキノン還元部位(QN部位あるいはQI部位)に電子伝達される。...
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  • 労働安全衛生法の第2類特定化学物質に毒薬指定をされている。化学的な反応性の高さによる皮膚粘膜への刺激性とミトコンドリアに所在するシトクロムcオキシダーゼの阻害が挙げられる。 シトクロムcオキシダーゼ阻害作用は非常に急速に発生する。高濃度での曝露を受けた場合には数呼吸で肺の酸素分圧が低下することによる呼吸麻...
    29 KB (3,969 words) - 06:11, 20 May 2025
  • 伝達し(呼吸鎖複合体I)、キノールの酸化を行ってシトクロムcを還元する(呼吸鎖複合体III)。この際プロトンポンプ機構およびスカラー反応によってプロトンが膜外に放出され、ATP合成酵素にてプロトン濃度勾配を用いてATPが合成される。還元型シトクロムcはその後呼吸鎖複合体IVによって酸化を受けず、硝...
    8 KB (1,231 words) - 00:53, 14 February 2024
  • mitochondrion、複数形: mitochondria)は、ほとんど全ての真核生物の細胞の中に存在する、細胞小器官の1つである。本来は含むシトクロムcのため赤味のある色であるがヤヌスグリーンによって青緑色に染色される。 ミトコンドリアは脂質二重層でできた外膜と内膜を有し、膜には様々なタンパク質...
    62 KB (9,029 words) - 12:42, 2 June 2025
  • CYP3A4 (category シトクロムP450)
    シトクロムP450 3A4 (CYP3A4) はシトクロムP450 (CYP) の分子種の一種であり、人体に存在する生体異物を代謝する酵素の主要なものの1つである。CYPによる酸化反応では寄与する範囲が最も広い。また、肝臓に存在するCYPのうちの大部分を占める。...
    21 KB (1,362 words) - 08:02, 6 October 2024
  • シトクロムcペルオキシダーゼ は、電子供与体としてシトクロムc を選択的に用いる。これは、活性部位が立体的に遮蔽された場所にあり、他の分子は十分に近づけないからである。なお、シトクロムcペルオキシダーゼは可溶性で精製しやすいので、シトクロムc酸化酵素のモデルとして研究されている。...
    6 KB (795 words) - 02:19, 25 May 2025
  • -0.12V) 呼吸鎖複合体I → シトクロムb(E'0 = -0.07V) シトクロムb → シトクロムc1(E'0 = 0.22V) シトクロムc1 → シトクロムc(E'0 = 0.25V) シトクロムc → シトクロムa(E'0 = 0.29V) シトクロムa → 酸素(E'0 = 0.82V)...
    18 KB (2,742 words) - 04:59, 31 December 2023
  • NADH: E0' = −0.32 V FADH2: E0' = −0.22 V ユビキノール: E0' = +0.10 V シトクロムc: E0' = +0.25 V 酸素分子(最終電子受容体): E0' = +0.82 V 電子は上から下に流れ、各呼吸鎖複合体でプロトン濃度勾配...
    14 KB (2,122 words) - 02:26, 26 March 2024
  • cシトクロムc1とシトクロムfに、2つのヘムbがシトクロムbとシトクロムb6に、[2Fe-2S]クラスターがリスケタンパク質に含まれている。シトクロムb6f複合体に固有の3つの補欠分子族は、クロロフィルa、β-カロテン、ヘムcn(ヘムx)である。 シトクロム...
    21 KB (2,375 words) - 20:46, 16 February 2024
  • p53 ⇒ ミトコンドリア上のBax、Bakなどのタンパク質からなるシグナル系による制御(またはミトコンドリア自体の異常)⇒ ミトコンドリアからシトクロムcの漏出 ⇒ カスパーゼ-9 ⇒ カスパーゼ-3 小胞体ストレス(小胞体で異常なタンパク質が生成するなど)⇒ カスパーゼ-12 ⇒ カスパーゼ-3...
    7 KB (877 words) - 05:19, 24 February 2025
  • agent)とは細胞内呼吸を阻害することによって致死させる化学兵器である。 主な血液剤はシアン化物剤 (Cyanides agent)であり、シアン化物イオンを発生させ、シトクロムcオキシダーゼをはじめとする生体内のヘム鉄の Fe3+ に配位し、細胞内小器官のミトコンドリアの活動を阻害する。これにより細胞が、血中から酸素を摂...
    2 KB (212 words) - 09:34, 28 April 2024
  • 乳酸脱水素酵素は乳酸の立体特異性と用いる電子受容体から5種に分類されている。 2種はシトクロムc依存型で、D-乳酸デヒドロゲナーゼ (シトクロム)(EC 1.1.2.4)とL-乳酸デヒドロゲナーゼ (シトクロム)(EC 1.1.2.3)である。いずれも原核生物ではペリプラズム、真核生物ではミトコ...
    8 KB (788 words) - 22:26, 7 January 2025
  • CYP2D6 (category シトクロムP450)
    シトクロムP450 2D6 (CYP2D6) はシトクロムP450 (CYP) の分子種の一種であり、人体に存在する生体異物を代謝する酵素の主要なものの1つである。主要な薬剤としてはタモキシフェン、フルボキサミン、コデインなどがCYP2D6による代謝を受ける。またCYP2D6により生物活性化される生体内物質が多く有る。...
    13 KB (742 words) - 08:14, 6 October 2024
  • シトクロムcペルオキシダーゼ(cytochrome-c peroxidase)は、次の化学反応を触媒する酸化還元酵素である。 2 フェロシトクロムc + H2O2 ⇌ {\displaystyle \rightleftharpoons } 2 フェリシトクロムc + 2 H2O...
    2 KB (157 words) - 00:53, 12 April 2013
  • D-乳酸デヒドロゲナーゼ (シトクロム c-553)(D-lactate dehydrogenase (cytochrome c-553))は、以下の化学反応を触媒する酵素である。 (R)-乳酸 + 2 フェリシトクロム c-553 ⇌ {\displaystyle \rightleftharpoons...
    1 KB (119 words) - 06:01, 9 April 2013
  • 金属タンパク質の内重要なものに金属酵素がある。これは、その活性中心の中に1つか2つの金属原子を含むものである。このような金属は、炭酸脱水酵素やシトクロムcオキシダーゼの場合のように触媒活性に関わっていることもしばしばある。金属イオンは通常複数の配位をして活性部位の一部となり、孤立電子対によって基質との高い親和性を作っている。...
    2 KB (183 words) - 06:25, 19 July 2024
  • 鉄-シトクロムcレダクターゼ(iron-cytochrome-c reductase)は、次の化学反応を触媒する酸化還元酵素である。 フェロシトクロムc + Fe3+ ⇌ {\displaystyle \rightleftharpoons } フェリシトクロムc + Fe2+...
    1 KB (98 words) - 12:07, 2 March 2019
  • Wang、1963年 - )はアメリカ合衆国の生化学者。テキサス大学教授。北京生命科学研究所長。主な業績はアポトーシスを引き起こすタンパク質であるシトクロムc、カスパーゼ9などの単離や、ミトコンドリア内での代謝経路の発見。 中国河南省新郷市出身。1984年に北京師範大学を卒業し、 1991年にテキサス大学から生化学のPh...
    2 KB (163 words) - 15:10, 23 January 2024
  • -(その他が電子受容体) EC 1.7.-(他の含窒素化合物が電子供与する) EC 1.7.1.-(NADHまたはNADPHが電子受容体) EC 1.7.2.-(シトクロームが電子受容体) EC 1.7.3.-(酸素が電子受容体) EC 1.7.7.-(鉄-硫黄タンパク質が電子受容体) EC 1.7.99.-(その他が電子受容体)...
    26 KB (4,577 words) - 02:01, 25 May 2025
  • アルコールデヒドロゲナーゼ (シトクロムc)(alcohol dehydrogenase (cytochrome c))は、次の化学反応を触媒する酵素である。 第一級アルコール + 2 シトクロムc ⇌ {\displaystyle \rightleftharpoons } アルデヒド + 2 還元型シトクロムc...
    3 KB (326 words) - 04:03, 22 February 2022