• カルシウムチャネルは、カルシウムイオンを選択的に透過するイオンチャネルである。カルシウムチャネルには、イオンチャネル内蔵型受容体も含まれるが、単に電位依存性のカルシウムチャネルを指して使われることがある。[1] 以下に、各種の電位依存性カルシウムチャネルとイオンチャネル...
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  • カルシウム拮抗剤(カルシウムきっこうざい、英: calcium channel blocker, CCB)とは、血管の平滑筋にあるカルシウムチャネルの機能を拮抗(阻害)し、血管拡張作用を示す薬剤のこと。適用症例として主に高血圧、狭心症があげられる。 カルシウム拮抗剤は、カルシウム...
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  • 塩化カルシウム(CaCl2⋅2H2O) - 塩カル 臭化カルシウム(CaBr2⋅2H2O) ヨウ化カルシウム(CaI2⋅3H2O) 水素化カルシウム(CaH2) 炭化カルシウム(CaC2) - カルシウムカーバイド リン化カルシウム(Ca3P2など) 炭酸カルシウム(CaCO3) - 石灰石 炭酸水素カルシウム(Ca(HCO3)2)...
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  • イオンの選択性はチャネルによってさまざまであり、一種類のイオンのみ選択的に透過させるイオンチャネル(カリウムチャネル、ナトリウムチャネルカルシウムチャネル、塩素チャネルなど)もあれば、多くの種類の陽イオンを通すイオンチャネル陽イオンチャネル(カチオンチャネル)も存在する。イオンチャネル...
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  • カリウムチャネルは大きく分けて以下の4種類に分けられる。 電位依存性カリウムチャネル(Voltage-gated potassium channel) 膜内外の電位差の変化によって開閉する電位依存性チャネル(Voltage-gated ion channel)である。 カルシウム依存性カリウムチャネル(Calcium-activated...
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  • ナトリウムチャネル(英: sodium channel)はイオンチャネルを形成する膜タンパク質で、ナトリウムイオン(Na+)の細胞膜の透過を担う。カチオンチャネルスーパーファミリー(英語版)に属する。チャネルを開くトリガーの種類によって、電位依存性チャネル(voltage-gated、膜電位の変化...
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  • ベラパミル (category カルシウムチャネル拮抗薬)
    ベラパミル(Verapamil)は、フェニルアルキルアミン(英語版)系のL-型カルシウムチャネル阻害作用を持つ抗不整脈薬の一つである。商品名ワソラン。Vaughan-Williamsによる頻脈性不整脈薬治療薬の分類では第IV群に分類され、心拍数の調節機能はジゴキシンよりも優れる。カルシウムチャネル...
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  • 電位依存性カルシウムチャネル(でんいいぞんせいカルシウムチャネル、英: voltage-gated calcium channel(VGCC)、voltage-dependent calcium channel(VDCC))はカルシウムイオン(Ca2+)透過性を有する電位依存性イオンチャネル...
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  • ジルチアゼム塩酸塩(英: diltiazem hydrochloride)は、血管拡張薬の1つである。ジルチアゼムは、Ca2+チャネルの開口を抑制することにより血管平滑筋細胞へのカルシウムイオンの流入を抑制し、血管を拡張させる。血管拡張作用(血管選択制)は冠動脈>末梢血管であり、日本では1974年に狭心症...
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  • ウムチャネル、カリウムチャネルカルシウムチャネル、イオンポンプ、ギャップジャンクションといった分子の電気生理学的性質に基づいた説明である。 ナトリウムチャネルは固有心筋及び特殊心筋の興奮の伝導を行うのに適した特性を担っている。心筋の活動電位の立ち上がり速度はNaチャネル...
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  • (Eplerenone、セララ) カルシウム拮抗薬(英: Calcium Channel Blocker, CCB)は、血管平滑筋細胞の細胞膜上に存在する電位依存性カルシウム (Ca) イオンチャネルを阻害する薬物であり、その化学構造からジヒドロピリジン系と非ジヒドロピリジン系に細分類される。筋肉の収縮にはイオンチャネル...
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  • 亜硝酸アミル(Amyl Nitrite) カルシウム拮抗薬は平滑筋の膜電位依存性L型カルシウムチャネルの機能を阻害する。カルシウムチャネルを介したカルシウムイオンの細胞内流入は筋収縮を引き起こす作用があり、カルシウム拮抗薬の投与により筋肉の弛緩、すなわち血管の拡張が生じる。カルシウム...
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  • シラトキシン(英語版)、ヘフトキシン(英語版)はカリウムチャネルに作用する。カルシセプチン(英語版)、タイカトキシン(英語版)、カルシクルジン(英語版)はカルシウムチャネルに作用する。 バトラコトキシンのような強力な神経毒は興奮性細胞膜のナトリウムイオン透過性の増大による神経および筋繊維の脱分極を引...
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  • カルシウムイオンを吸収・貯蔵・排出する機能を有しており、カルシウムチャネルやATPアーゼの働きと協同して細胞内のカルシウムイオン濃度の制御を行っている。この過程は冬眠しない哺乳動物と非冬眠時のシマリスと同じように働く。 体温が下がると以上述べたイオンチャネル...
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  • カリウム不足になると植物の伸長が抑えられ、幼葉が青緑色になることがある。一方、カリウム過多になると、窒素、カルシウム、マグネシウムの吸収が阻害される。 カリウムはほかの多くの元素と同じように、金属カリウム単体としてよりも、カリウム...
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  • hERGカリウムチャネルを薬物が封鎖するとTdPが発生する。カリウムチャネルの穴が大きい程、様々な薬物が(大きな薬物であっても)チャネルを遮断する。カリウムチャネルが阻害されると心筋の再分極が遅くなり、プラトー相が遅延し、活動電位持続時間が延長する。続いてカルシウムチャネル...
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  • カルシウム流入チャネルが開かれない。カルシウムチャネルの活性化が減少すると、細胞内カルシウム濃度が低下する。心筋細胞ではカルシウムは、収縮の電気信号ならびに心筋収縮力を生成する上で重要な役割を果たす。カルシウムのこの重要性を考慮すると、2つの結論が導かれる。1つ目は、細胞内カルシウム...
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  • この比率の上昇によって、ATP感受性カリウムチャネルが閉じる。このことは、カリウムイオンが細胞外へ拡散しなくなることを意味する。結果として、カリウムイオンが細胞内に蓄積し、膜電位はより正側へシフトする。この電位変化によって電位依存性カルシウムチャネルが開き、カルシウムイオンが細胞外から濃度勾配に従って流入する。カルシウム...
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  • アムロジピン (category カルシウムチャネル拮抗薬)
    アムロジピン(英語: Amlodipine)は、長時間作用型ジヒドロピリジン系カルシウムチャネル拮抗薬の1つである。世界中で高血圧治療薬および狭心症治療薬として用いられている。不斉炭素を1つ持つが、光学分割はされていない。他のカルシウム拮抗薬同様に、動脈血管の平滑筋の収縮に必要なCaイオンの流入を抑制し、末梢血管(動脈)を拡張させる。...
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  • Williams分類ではIa群であり、ナトリウムイオンチャネルを抑制することにより活動電位の最大立ち上がり速度を低下させ、伝導速度を遅らせる作用を持つ。また、カリウムイオンチャネル抑制作用、カルシウムイオンチャネル遮断作用も持つ。キニーネの立体異性体(ジアステレオマー)に相当す...
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  • チャネルの機能を阻害する。それに対して、T型は一過性であり、小さな脱分極で開口する。なお、各Ca2+チャネルの特徴についてはカルシウムチャネルの項に詳しい。 受容体作動性Ca2+チャネル 神経細胞では細胞膜上に存在するイオンチャネル...
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  • 頻度でしか生じない。この発火は登上線維の興奮によりカルシウムを介して行われる。 プルキンエ細胞は自発的な電気生理学的活動を示すが、これはナトリウム依存的あるいはカルシウム依存的な発火によるものである。特にプルキンエ細胞の電位依存性ナトリウムチャネル(Nav1...
    10 KB (1,192 words) - 13:10, 6 June 2024
  • 電位依存的なナトリウムイオンチャネルを作用点とする。 κ-コノトキシン — カリウムチャネルを作用点とする。 μ-コノトキシン — 筋肉で電位依存的なナトリウムイオンチャネルを作用点とする。 ω-コノトキシン — N型カルシウムイオンチャネルを作用点とする。 脊髄のN型カルシウムイオンチャネル...
    2 KB (324 words) - 05:50, 14 October 2023
  • 膜電位 (category ポテンシャルエネルギー)
    )、前述の漏洩チャネルからのイオンの流出による。漏洩チャネルによる外向きイオン流があるので、実際に静止膜電位からカリウムチャネルが開いた時のカリウムイオンの流出は(F)程度となる。 次にナトリウムイオンに関しては右図に注目する。まず、上述カリウムイオンの透過と異なり、...
    29 KB (4,543 words) - 08:24, 16 January 2024
  • カルシウムイオンチャネルが開く。 するとカルシウムイオンがシナプス内に流入し、シナプス小胞が細胞膜に接して神経伝達物質が細胞外に開口放出される。 神経伝達物質はシナプス間隙を拡散し、後シナプス細胞の細胞膜上に分布する神経伝達物質受容体に結合する。 後シナプス細胞のイオンチャネルが開き、細胞膜内外の電位差が変化する。...
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  • カルシウムやストロンチウムと比べ反応性は高い。化学的性質としては+2価の希土類イオンとも類似した性質を示す。 バリウム塩には毒性があり、摂取するとカリウムチャネルをバリウムイオンが阻害することによって神経系への影響が生じる。そのためバリウム塩(バリウム...
    46 KB (5,743 words) - 09:18, 20 November 2023
  • 膜の中に存在するのに対し、IP3は水溶性であるため細胞質に拡散する。 IP3は小胞体、または筋小胞体の膜にあるIP3受容体に結合、活性化し、カルシウムチャネルを開く。するとCa2+が細胞質、または筋形質に放出される。 主な機能は貯蔵細胞小器官からのCa2+の動員と、細胞増殖およびその他の細胞反応の調節である。...
    4 KB (424 words) - 15:49, 4 December 2023
  • 除草剤や、経口血糖降下薬に使われる。 経口血糖降下薬としては、膵臓のβ細胞にあるSU受容体と結合しATP依存性カリウムチャネルを遮断し、細胞膜に脱分極を起こして膜電位依存性カルシウムチャネルを開口させ、細胞内Ca2+濃度を上昇させてインスリン分泌を促進させる。適応は2型糖尿病である。重大な副作用として...
    3 KB (340 words) - 10:33, 19 May 2024
  • アゼルニジピン(Azelnidipine)は、ジヒドロピリジン(英語版)系のカルシウム拮抗剤の一つである。商品名カルブロック。日本の三共が開発した。L型カルシウムチャネルを阻害して血管平滑筋の弛緩効果を示す。 ニカルジピンとは違い、服用後の効果発現が緩やかで降圧効果が長く続き、心拍数を上昇させない。オルメサルタン...
    6 KB (550 words) - 10:11, 19 May 2024
  • ATP感受性カリウムチャネル(ATPかんじゅせいカリウムチャネル、英: ATP-sensitive potassium channel)またはKATPチャネルは、細胞内のヌクレオチド、ATPとADPによって開口が制御されるカリウムチャネルのタイプである。ATP感受性カリウムチャネルはKir6...
    23 KB (2,760 words) - 20:19, 19 January 2024
  • 物の細胞内膜系だと考えられ、現在でも小胞体膜と物理的に関係しており、カルシウムシグナルの伝達や脂質の交換を行っている。 外膜にはポリンと総称される膜タンパク質が大量に存在し、分子量5000以下の分子が、外膜を通過できるようなチャネルを形成している。これより大きなタンパク質は自由に出入できず、タンパク...
    60 KB (8,871 words) - 21:14, 1 March 2024