• コハク酸(琥珀コハクさん、succinic acid)は、構造式 HOOC-(CH2)2-COOH で表されるカルボンの一種。はじめコハクの乾留により見つかったためにこの名がついた。英名のsuccinic acidはラテン語のsuccinum(コハク)に由来する。...
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  • コハク酸デヒドロゲナーゼ (succinate dehydrogenase, SDH)は、コハク酸をフマルへ酸化する酸化還元酵素である。コハク酸脱水素酵素とも。このとき同時にユビキノンなどのキノンを還元することから、コハク酸キノンレダクターゼ(succinate-quinone reductase...
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  • なう酵素であり、中には好気呼吸に重要な役割をになう酵素を含んでいる。以下にそれらのリストを追加しておく。 FADを含むフラビン酵素 コハク酸デヒドロゲナーゼ(クエン回路、呼吸鎖複合体II) D-アミノ酸脱水素酵素 蛇毒合成系L-アミノ酸脱水素酵素 グルコースオキシダーゼ アシルCoAデヒドロゲナーゼ(アシルコエンザイムA脱水素酵素)...
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  • コハク酸塩:CoAリガーゼ(GDP形成)である。一般的に使用される他の名前には、スクシニルCoAシンテターゼ(GDP形成)、スクシニルコエンザイムAシンテターゼ(グアノシン二リン形成)、コハク酸チオキナーゼ、コハク チオキナーゼ、コハク酸 コエンザイムAシンテターゼ、コハク酸リン酸化酵素、P-酵素、SCS、G...
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  • 、プロトン勾配の形成に必要な酸素から水、NADHからNAD+、コハク酸からフマルへの変換が起こる。 電子伝達系は、酸素に電子が渡る主な場となって超酸化物を生じ、酸化ストレスを増加させる。 電子伝達系のポイントとなるのは、解糖系やクエン回路で生じた還元型補酵素NADH+H^+とFADH2がもってい...
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  • スクシニルCoA(スクシニルこえー、スクシニルこえんざいむえー、succinyl-CoA、SucCoA)は、コハク酸と補酵素Aからなる有機化合物である。 α-ケトグルタルデヒドロゲナーゼによる脱炭酸によってα-ケトグルタルから合成されるクエン回路の重要な中間体である。この過程で補酵素Aが付加される。...
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  • 琥珀 (redirect from コハク)
    琥珀(こはく)またはコハク(英: Amber、アンバー)は、天然樹脂の化石であり、宝石である。半化石の琥珀はコーパル(英: Copal)、加熱圧縮成形した再生コハクはアンブロイド(英: ambroid)という。 西洋でも東洋でも宝飾品として珍重されてきた。 鉱物に匹敵する硬度を持ち、色は飴色、黄色を帯びた茶色ないし黄金色に近い。...
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  • 一般的なエネルギーキャリアのATPを2分子作ることが可能である。真核生物の代謝でのFADの一次供給源はクエン回路とβ酸化である。クエン回路では、FADはコハク酸をフマルに酸化するコハク酸デヒドロゲナーゼの補欠分子族である。一方、β酸化ではアシルCoAデヒドロゲナーゼの酵素反応の補酵素として機能する。...
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  • と呼ばれる)。 α-ケトグルタル(または2-オキソグルタル)のアニオンは、生化学の化合物として重要である。α-ケトグルタルアニオンはグルタミン酸アニオンの脱アミノで作られ、クエン回路の中間体となる。 α-ケトグルタルはクエン回路の重要な中間体であり、オキサロコハク酸...
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  • る。ワイン用のブドウに含まれる3つの主要なは、酒石酸、リンゴ、クエンである。ワイン醸造においては、酢酸、酪酸、乳酸、コハク酸も重要な役割を果たしている。酢酸以外のワインに含まれる大部分のは不揮発性である。また醸造の過程で、アスコルビン、ソルビン、亜硫酸等が用いられることもある。...
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  • うま味 うま味(うまみ)は、主にアミノ酸であるグルタミン酸、アスパラギンや、核酸構成物質のヌクレオチドであるイノシン、グアニル、キサンチルなど、その他の有機酸であるコハク酸やその塩類などによって生じる味の名前。五基本味の一つ。 「うま味」の命名は、その成分物質がグルタミン酸であることを発見し...
    10 KB (1,320 words) - 18:54, 20 April 2024
  • リンゴ(林檎、リンゴさん、malic acid)とは、ヒドロキシに分類される有機化合物の一種。オキシコハク酸ともいう。リンゴの和名は、リンゴから見つかったことに由来する。IUPAC置換命名法では 2-ヒドロキシブタン二 (2-hydroxybutanedioic acid)...
    10 KB (1,097 words) - 09:54, 25 March 2024
  • 反応系の第4段階で生成したフマルはクエン回路と同じ経路でオキサロ酢酸に変えられ糖新生に使われる。 尿素回路の反応 1L-オルニチン 2 カルバモイルリン 3 L-シトルリン 4 アルギニノコハク酸 5 フマル 6 L-アルギニン 7 尿素 L-Asp L-アスパラギン CPS-1 カルバモイルリンシンターゼI...
    8 KB (569 words) - 16:33, 27 October 2022
  • サイド)、フェンスクシミド、メスクシミド(メトスクシミド、ペチヌチン)が挙げられる。また、スクシンイミド化合物はタンパク質またはペプチド、プラスチックで共有結合を形成するのに使われる。 エトスクシミド フェンスクシミド メスクシミド マレイミド 無水コハク酸 N-ヒドロキシコハク酸イミド 表示 編集...
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  • によく似ているため、生物体内のクエン回路においてコハク酸デヒドロゲナーゼの活性部位に(誤って)結合してしまう。そのため本来の基質であるコハク酸の代謝を阻害し(競合阻害)、細胞呼吸を妨害する。 マロン値の上昇にメチルマロン値の上昇が伴う場合、代謝性疾患である複合マロンおよびメチルマロン...
    3 KB (349 words) - 10:05, 21 April 2024
  • クエンサイクルでは、サイクルの一回転ごとにすべての中間体(例えば、クエン、イソクエン、α-ケトグルタルコハク酸、フマル、リンゴおよびオキサロ酢酸)が再生される。 したがって、ミトコンドリアにこれらの中間体のいずれかを追加して加えることは、追加された量がクエン...
    10 KB (1,255 words) - 13:57, 20 May 2023
  • オキサロ酢酸+アセチルCoA → クエン+補酵素A クエン → イソクエン イソクエン → コハク酸+グリオキシル グリオキシル+アセチルCoA → リンゴ+補酵素A ミトコンドリア内での反応 コハク酸+FAD → フマル+FADH2 フマル+水 → リンゴ リンゴ+NAD → オキサロ酢酸+NADH...
    2 KB (273 words) - 07:41, 29 May 2022
  • り生成される。さらにコハク酸セミアルデヒドデヒドロゲナーゼにより酸化されてコハク酸となり、TCAサイクルへ入る。IUPAC名は4-オキソブタンコハク酸セミアルデヒドデヒドロゲナーゼ欠損症 4-アミノ酪酸アミノトランスフェラーゼ ^ Lide, David R. (1998), Handbook...
    2 KB (133 words) - 14:22, 21 September 2016
  • EC 6.2.1.5 コハク酸CoAリガーゼ (ADP生成) EC 6.2.1.6 グルタルCoAリガーゼ EC 6.2.1.7 コールCoAリガーゼ EC 6.2.1.8 シュウCoAリガーゼ EC 6.2.1.9 マレインCoAリガーゼ EC 6.2.1.10 アシルCoAリガーゼ (GDP形成)...
    15 KB (2,127 words) - 23:16, 12 April 2024
  • イタコン(イタコンさん、Itaconic acid)または、メチレンコハク酸(メチレンコハクさん、methylenesuccinic acid)は、クエンの蒸留で得られる有機化合物である。形状は白色結晶粉末で、水やエタノール、アセトンに可溶である。塩またはアニオン、エステルの場合はイタコナート...
    1 KB (95 words) - 01:37, 20 July 2022
  • オキサロコハク酸(オキサロコハクさん、Oxalosuccinic acid)は、クエン回路中に現れる有機化合物である。イソクエンデヒドロゲナーゼの酵素作用によってイソクエンより生成される。塩またはエステルの場合はオキサロスクシネート(oxalosuccinate)と呼ぶ。 表示 編集...
    1,003 bytes (48 words) - 09:43, 29 June 2016
  • 無水コハク酸 (むすいコハクさん、succinic anhydride)は、有機化合物のひとつで、コハク酸の2個のカルボキシ基が分子内で脱水縮合してできるカルボン無水物。分子式は C4H4O3 の、無色の結晶である。 減圧下において100 ℃付近で昇華する。水やエーテルには難溶、クロロホルムやエチルアルコールには可溶。...
    3 KB (173 words) - 05:18, 9 January 2020
  • と補酵素Aが2-オキソグルタルデヒドロゲナーゼによって反応してできる化合物で、スクシニルCoAシンテターゼにより、コハク酸となる。この化合物の重要な役割はクエン回路の中間体であるということだけでなく、クエン回路の反応を調節する点にある。スクシニルCoAによってクエン...
    12 KB (1,479 words) - 13:53, 14 February 2022
  • 指定35種類 アジピン酸 クエン酸 クエン三ナトリウム グルコノデルタラクトン グルコン グルコンカリウム グルコンナトリウム コハク酸 コハク酸一ナトリウム コハク酸二ナトリウム 酢酸ナトリウム DL-酒石酸 L-酒石酸 DL-酒石酸水素カリウム L-酒石酸水素カリウム...
    3 KB (345 words) - 06:37, 29 September 2023
  • CMG - モノグリセリドとクエンを混合・加熱して作られ、酸化防止剤の助剤、クリーミングパウダーのO/W型乳化に用いられる。 SMG - モノグリセリドとコハク酸無水物を反応、またはコハク酸と加熱反応して作られ、パンの品質改良に用いられる。 TMG -...
    5 KB (773 words) - 04:45, 22 August 2021
  • 」の由来)、エイランタイなどの地衣類にも多く含まれる。 クエン回路を構成する物質の1つで、コハク酸とリンゴの中間体にあたる。 マレインと同様、細胞は食物をエネルギーに変換するのに用いている。ヒトの肌は日光に晒されると自然にフマルを生成する。 乾癬の原因は皮膚上でのフマル...
    6 KB (806 words) - 08:14, 2 September 2022
  • されるが)、シスタチオニン-β-リアーゼによってシステインと α-ケト酪酸になる。さらにα-ケトデヒドロゲナーゼによってα-ケト酪酸はプロピオニルCoAに変換され、最終的にはスクシニルCoA(コハク酸CoA)へと代謝される。 プロピオニルCoAはビオチン依存性酵素であるプロピオニルCoAカルボキシラーゼによって...
    10 KB (968 words) - 00:22, 21 February 2024
  • {\ce {{RC(=O)OC(=O)R}+ R'NH2 -> RC(=O)NHR'}}} コハク酸もまた、ある種のアシル化反応を行うのにしばしば用いられる。工業的には、アスピリンの合成過程で、カルボンハロゲン化物によるサリチル酸のアセチル化が行われている。 ケテン (RR'C=C=O)...
    2 KB (341 words) - 13:49, 8 May 2022
  • 酪酸 (redirect from ブタン)
    グリセロールと酪酸がエステル結合した構造の脂肪。バターに含まれる。 ブタン - 酪酸の炭素骨格。酪酸とは異なりカルボキシ基を持たないため、融点沸点ともに酪酸よりも低い。 コハク酸 - 別名、ブタン二。つまり、酪酸分子の炭化水素側の末端もカルボキシ基になった構造をしている。 ^ Adimix Sodium Butanoate information...
    6 KB (719 words) - 16:33, 20 July 2023
  • メリト酸(ベンゼンヘキサカルボン) ケイ皮(3-フェニルプロパ-2-エン) シュウ(エタン二) マロン(プロパン二コハク酸(ブタン二) グルタル(ペンタン二) アジピン(ヘキサン二) フマル((E)-ブタ-2-エン二) マレイン((Z)-ブタ-2-エン二) アコニット(2-カルボキシプロパ-1-エントリカルボン酸)...
    16 KB (1,807 words) - 03:34, 5 January 2024
  • 酢酸ナトリウム:18 クエン:18(同じ物質が主成分の調味料:ポン酢) コハク酸:18 グルコン:18 グルコノデルタラクトン:18 酒石酸:18(同じ物質が主成分の調味料等:タマリンド) 乳酸:18 リンゴ:18(同じ物質が主成分の調味料等:ルバーブ) リン:18 [脚注の使い方] ^ “食品表示法等”...
    2 KB (219 words) - 11:26, 3 December 2023