• ホスホジエステル結合(ホスホジエステルけつごう、Phosphodiester bond)とは、炭素原子の間がリン酸を介した2つのエステル結合によって強く共有結合している結合様式のこと。地球上のすべての生命に存在し、DNAやRNAの骨格を形成している。この場合、(デオキシ)リボースの5'位の炭素原子...
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  • はリン酸塩の英語名 (phosphate) と異義同語になっている。 リン酸ジエステル(ホスホジエステル)は生体において ATP や RNA などの部分構造として、生体分子の高次構造や機能に直結する重要な役割を担っている。 リン酸エステルは、リン酸とアルコールの脱水縮合、あるいは、リン酸塩化物とアルコール...
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  • 核酸(かくさん、英: nucleic acid)は、リボ核酸 (RNA)とデオキシリボ核酸 (DNA)の総称で、塩基と糖、リン酸からなるヌクレオチドがホスホジエステル結合で連なった生体高分子である。糖の部分がリボースであるものがRNA、リボースの2'位の水酸基が水素基に置換された2-デオキシリボースであるものが...
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  • ホスホジエステラーゼ (Phosphodiesterase, PDE) とは、広義にはリン酸ジエステル結合(1分子のリン酸が2個の水酸基と結合した構造)の一方の結合を加水分解する酵素である。 これにはホスホリパーゼC・Dのようなリン脂質を分解するものや、核酸を分解するヌクレアーゼなども含まれる。...
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  • Flexibility of natural pyrimidine nucleosides around the glycosidic bond. ペプチド結合 ホスホジエステル結合 Definition of glycosides, from the IUPAC Compendium of Chemical Terminology...
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  • ジエステル結合をつくる。よく知られている真核生物やファージの酵素では反応にATPを必要とし、以下のように進行する。 ATPが酵素の活性中心のリジン残基に結合してAMPとなり、ピロリン酸が放出される。 AMPがDNA5'末端のリン酸基に転移され、ピロリン酸結合を生じる。...
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  • 無水カルボキシル基 - 3.エステル結合 - 4.アミド結合 - 5.ニトリル基 - 6. ホルミル基 - 7.カルボニル基 - 8. 水酸基 - 9.アミノ基 - 10.イミノ基 - 11.エーテル結合 - 12. ニトロ基 - 13. ハロゲノ基 3つ以上の炭素と結合...
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  • 3.4.-(その他のC-N結合を形成するもの) EC 6.3.5.-(C-N結合を形成するものうちグルタミンがアミド-N-供与体となるもの) EC 6.4.- EC 6.4.1.-(C-C結合を形成するもの) EC 6.5.- EC 6.5.1.-(リン酸エステル結合を形成するもの) EC 6.6...
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  • (Lysophospholipase) としても知られる。 ホスホリパーゼC (Phospholipase C) - リン酸ジエステル結合(グリセロールとの間)を切断し、ジアシルグリセロールとリン酸基を有する頭部を生成する。PLCはセカンドメッセンジャーであるジアシルグリセロール...
    3 KB (332 words) - 07:09, 17 January 2024
  • 窒素塩基は、常にデオキシリボースの1'炭素に結合している。リン酸基は、糖の5'炭素に結合している。 デオキシリボヌクレオチドがDNAに重合する時、1つのヌクレオチドのリン酸基がもう1つのヌクレオチドの3'炭素に結合し、脱水反応を起こしてホスホジエステル結合を形成する。新しいヌクレオチドは常に、最後の...
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  • 結合を作りやすい。水溶液中では、下図のようにフラノース形とピラノース形の平衡混合物として存在する。 核酸を構成するのはβ-フラノース形であり、それぞれの核酸塩基にN-グリコシド結合している。リン酸とは3'と5'の位置でホスホジエステル結合を経て、ポリヌクレオチドを形成する。...
    2 KB (215 words) - 03:53, 26 November 2022
  • 5'-環状一リン酸(cGMP)がある。 ヌクレオチドは、ホスホジエステル結合を介して重合し、RNA鎖を形成する。あるヌクレオチドの5'-リン酸基が次のヌクレオチドの3'-水酸基に結合し、リン酸基とペントース残基の骨格を形成する。ポリヌクレオチドの両端には、ホスホジエステル結合はない。ホスホジエステル結合...
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  • ジエステル結合)して生成する。核酸塩基と呼ばれる化合物がリボースまたはデオキシリボース(ともに糖類)に結合してヌクレオシドを構成し、さらにヌクレオシドにリン酸基が結合したものがヌクレオチドとなり、核酸の最小単位となる。一方、アデニンからなるヌクレオシド(アデノシン)に3つのリン酸基が結合...
    13 KB (1,718 words) - 04:27, 30 August 2023
  • 生体内において、リン酸基はとても重要な役割を果たしている。ATPやNADPHにおいては、リン酸基同士の無水結合は高エネルギーリン酸結合と呼ばれ、エネルギーを貯える重要な役割を担っている。また核酸中でもリン酸基を介したフォスフォジエステル結合がヌクレオチド分子同士を連結している。さらに、タンパク質の働きもリン酸基の有無によ...
    2 KB (195 words) - 22:11, 9 June 2014
  • エーテル型脂質(エーテルがたししつ)とは、グリセロール骨格に炭化水素鎖を有するアルコールがエーテル結合した極性脂質である。 エーテル型脂質を極性脂質として有する生物はアーキアと一部の好熱性細菌のみである。他の生物の有する極性脂質は2分子の脂肪酸がグリセロールにエステル結合...
    6 KB (787 words) - 05:41, 28 April 2023
  • はデオキシリボ核酸のホスホジエステル結合を切断してオリゴヌクレオチドないしモノヌクレオチドに分解する一群の酵素の総称。DNase(ディーエヌアーゼ、またはディーエヌエース)とも呼ばれる。 末端から分解してゆくエキソヌクレオチダーゼと内部から分解してゆくエンドヌクレアーゼに大別されるほか、3'側のホスホジエステル結合...
    1 KB (185 words) - 12:54, 24 December 2018
  • トリアシルグリセロール (category カルボン酸エステル)
    トリアシルグリセロール(英語: triacylglycerol、TAG)とは、1分子のグリセロールに3分子の脂肪酸がエステル結合したアシルグリセロールで、単純脂質に属する中性脂肪の1つである。トリグリセリド(英語: triglyceride、TG)またはトリアシルグリセリド(英語: triacylglyceride)ともいう。...
    7 KB (819 words) - 14:04, 14 January 2023
  • エステル交換反応、一酸化炭素とアルコールの金属触媒による反応なども用いられる。 炭酸ジメチル、炭酸ジエチル、炭酸エチレン(エチレンカルボナート)、炭酸プロピレン(プロピレンカルボナート)は溶剤、電解液などとして利用される。 ポリカーボネート樹脂は、ビスフェノールAが炭酸エステル結合...
    2 KB (226 words) - 06:44, 19 December 2023
  • るヌクレオチドの糖と、次のヌクレオチドのリン酸が共有結合(ホスホジエステル結合と呼ばれる)によって鎖状に結合し、糖-リン酸が交互に繰り返される主鎖が形成される。二本のポリヌクレオチド鎖の窒素塩基は、塩基対合則(AとT、CとG)に従って水素結合結合し、二本鎖DNAを形成する。窒素塩基は、単環のピリミ...
    184 KB (23,812 words) - 12:03, 7 April 2024
  • 子の主要成分として重要である(リン脂質、スフィンゴ脂質、コレステロールエステルなど)。脂肪酸がグリセリンとエステル結合したアシルグリセロールは油脂を構成する。 脂肪酸は主に炭素数および不飽和結合の有無、幾何異性体の種類によって分類される。 炭素数に応じて短鎖・中鎖・長鎖脂肪酸と区別する。...
    30 KB (3,850 words) - 13:46, 1 January 2024
  • ジエステル結合の切断をもたらす場合があり、ニックが導入される。ニッキングエンドヌクレアーゼ(英語版)は、ニックの形成過程を補助する。DNAの一本鎖切断(ニック)は加水分解によって形成され、その後リン酸基が失われる。このとき、DNAの構造を維持するためにDNA骨格の欠けたパーツを補うように水素結合...
    17 KB (2,529 words) - 06:52, 25 September 2022
  • エステラーゼ、環状ヌクレオチドホスホジエステラーゼやプロテインホスファターゼのような生体内のシグナル伝達に関与するものも多い。 加水分解酵素は、エステル結合エステラーゼ〉、グリコシド結合〈グリコシダーゼ〉、エーテル結合、チオエーテル結合、ペプチド結合...
    99 KB (17,112 words) - 08:48, 25 March 2023
  • して微生物による生分解を受けにくいと考えられている。分解酵素についても同様で、ポリエステルPURにかんしては、エステル結合を加水分解するさまざまなリパーゼやエステラーゼが種々の微生物から見い出されているが、ポリエーテルPURを分解する酵素は知られていない。 ポリエチレンテレフタレート...
    72 KB (9,597 words) - 22:55, 25 March 2024
  • 結合している場合は働かない。一方、τタンパク質はDNAポリメラーゼ(のコア酵素)とDNAヘリカーゼに結合する。これはレプリソームが形成されている限り、すなわちレプリコンの複製が終わるまでずっと続く。 DNAリガーゼは隣り合ったデオキヌクレオチド間のジエステル結合...
    112 KB (16,590 words) - 13:31, 21 January 2024
  • ジエステル結合は、あるヌクレオチドの3'炭素上のヒドロキシ基と別のヌクレオチドの5'炭素上のリン酸基が結合することで形成される。ゆえに、コードDNA鎖は5'から3'の方向に走り、相補的な鋳型DNA鎖は3'から5'の逆方向に走ることになる。 RNAポリメラーゼ酵素は、露出した鋳型鎖に結合...
    46 KB (5,719 words) - 09:46, 7 April 2024
  • 4つのピロールが環を巻いた構造であるテトラピロールに、フィトール (phytol) と呼ばれる長鎖アルコールがエステル結合した基本構造をもつ。環構造や置換基が異なる数種類が知られ、ひとつの生物が複数種類をもつことも珍しくない。植物では葉緑体のチラコイドに多く存在する。...
    18 KB (1,932 words) - 03:21, 20 December 2023
  • 5)P2)は細胞膜の微量構成成分の一つである。PI(4,5)P2は多くの重要なシグナリングタンパク質の基質である細胞膜で濃縮される。 ホスホリパーゼCはPI(4,5)P2のホスホジエステル結合を加水分解し、イノシトールトリスリン酸(IP3)とジアシルグリセロール(DG、DAG)を産生する。これらの生成物はさまざまな刺激に反応してGタンパク質のGqの機能を実行する。...
    3 KB (255 words) - 03:03, 14 April 2023
  • 有機硫酸エステル(ゆうきりゅうさんエステル 英: Organosulfate)は、官能基 -O-SO− 3 を共有する有機化合物群である。SO4 は核となる硫酸基、R は任意の有機残基を表わす。硫酸エステルはアルコールと硫酸のエステル結合により構成される。硫酸エステル...
    9 KB (1,146 words) - 10:44, 10 May 2020
  • 紅リンは比重が1.88の深紅色の粉末である。微細な粒子からなる赤リンと考えられている。 二リン(P2、P≡P)は、リン同士が三重結合して二原子分子になったものである。 結晶構造 白リンの結晶構造 黒リンの結晶構造 黒リンの結晶構造 黄リンは同素体とされていたが、実際には不純物(赤...
    23 KB (2,556 words) - 16:08, 7 February 2024
  • ヌクレアーゼ(英: nuclease)は、核酸のヌクレオチド間のホスホジエステル結合を切断することができる酵素である。古くはヌクレオデポリメラーゼ(英: nucleodepolymerase)またはポリヌクレオチダーゼ(英: polynucleotidase)とも呼ばれた。ヌクレアーゼは、標的分子...
    27 KB (3,597 words) - 09:29, 7 April 2024
  • 結合率が低い場合には、循環血液中の核酸医薬は速やかに糸球体濾過によって血中濃度が減少する。またマクロファージなどの細胞に発現するスカベンジャーレセプターなどは、ポリアニオンを認識し、これをエンドサイトーシスにより取り込み、分解することが知られている。天然型の核酸はリン酸ジエステル結合...
    95 KB (16,253 words) - 07:04, 11 April 2024