ソテツ科(ソテツか、学名: Cycadaceae)は、ソテツ綱ソテツ目に属する裸子植物の科の1つであり、現生属としてはソテツ属(学名: Cycas)のみを含む。常緑樹であり、幹は半地下性のものから高さ12メートルほどになるものまでいる(図1)。葉は茎頂に密生し、羽状複葉、これを構成する小葉は線形で1...
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ソテツ(蘇鉄、蘓鉄、学名: Cycas revoluta)は、裸子植物のソテツ目、ソテツ科、ソテツ属に属する常緑樹の1種である。幹の頂端に大きな葉が多数密生する(図1)。外観はヤシや木生シダに似ているが、系統的には全く遠縁であり、この類似性は他人のそら似である。幹は、枯れ落ちた葉の基部が残ってうろ...
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370種ほどが知られ、分類学的にはふつうソテツ綱(Cycadopsida)、ソテツ目(Cycadales)にまとめられ、ソテツ科(ソテツ属のみ)とザミア科(9属を含む)に分けられる。古くは独立の門(ソテツ植物門 Cycadophyta)とされたこともあるが、2023年現在では一般的ではない。古生代末には現在のような姿のソテツ...
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ツ科とグネツム科の多くおよびナンヨウスギ科やヒノキ科の一部は外生菌根を持つ。また、ソテツ類は、窒素固定能を持つ藍藻(シアノバクテリア)と共生するサンゴ状根(coralloid root、背地性根)を地上部に形成する。マキ科とナンヨウスギ科...
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木の一覧 (section ソテツ亜門 Cycadophytina)
tuyamae 分類体系は裸子植物および球果植物門の記述に従う。 ソテツ科 Cycadaceae ソテツ属 Cycas ソテツ C. revoluta イチョウ科 Ginkgoaceae イチョウ属 Ginkgo イチョウ G. biloba マツ科 Pinaceae マツ属 Pinus ヤクタネゴヨウ P...
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Podocarpus macrophyllus(マキ科)は広葉をもつが、球果植物であるため広葉樹(こうようじゅ、broad-leaved tree, hardwood)ではなく、鱗状葉を持つヒノキやイブキ(ヒノキ科)、針状葉を持つマツ科や旧スギ科とともに針葉樹として扱われる。...
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川敷や山麓の湿地に自生する。また観葉植物として庭に植えられることも多い。 標準和名はクサソテツ(草蘇鉄)である。和名の由来は、草本性のソテツの意味で、太く直立する根茎やその先端から広がる葉の様子がソテツ科のソテツを思わせることによる。また、別にガンソクという異名がある。これは雁足の意味で、株の様子が鳥のガンの足のようであるからという。...
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心皮は根元の子房と先の花柱、柱頭に分化する。心皮は系統発生的には大胞子葉と相同であって葉のような構造に由来すると考えられる(葉が集まったような形をした、ソテツの雌花のようなイメージ)。その過程については諸説あるが、要約すれば、心皮が折りたたまれ、あるいは複数が融合(合生)して内部に空洞(子房室)を作り、...
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妙国寺のソテツ(みょうこくじのソテツ)は、大阪府堺市堺区材木町東の妙国寺境内に生育する、国の天然記念物に指定されたソテツ(蘇鉄)の巨樹・老樹群である。 このソテツは中世の自治都市として知られる堺の中心部であった今日の堺区市街地に位置しており、周辺一帯は商人や旅人の往来が盛んであったために、妙国寺のソテツ...
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ヤブソテツは、シダ植物門オシダ科ヤブソテツ属 (Cyrtomium) に属する植物の総称であり、多くの種がある。また、標準和名をヤブソテツ (C. fortunei) という種もある。種類が多いが、特にオニヤブソテツが身近で、観葉植物としても親しまれている。 大きな小葉を持つシダ植物のひとつである。...
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ジャガイモ(ソラニン。ナス科.ニコチンも極微量に含む) スイセン(リコリンなどユリ科) スズラン(コンバラトキシンなどユリ科) スミレ科(ビオリン、サポニンなど) - 有毒植物が多い。 ソテツ(サイカシン。ソテツ科) チューリップ (ツリピン。ユリ科) チョウセンアサガオ(アトロピン、スコポラミン、ヒヨスチアミン。ナス科)...
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双子葉植物が圧倒的に多いが、ヤシ科、リュウゼツラン科など、単子葉植物も少数ながらある。常緑性と落葉性の樹木があり、それぞれ常緑広葉樹、落葉広葉樹と呼ばれる。温帯から熱帯を中心に多く分布している。針葉樹に対する。 被子植物のことであるので、分類学上裸子植物であるイチョウやソテツ...
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ワタスゲ (category カヤツリグサ科)
清水建美、「ワタスゲ」:『朝日百科 植物の世界 10』,(1997)、朝日新聞社:p.242-243. 大橋広好他編、『改定新版 日本の野生植物 1 ソテツ科~カヤツリグサ科』、(2015)、平凡社 小山鐵夫、「ワタスゲ」:『朝日百科 世界の植物』、(1978)、朝日新聞社:p,2090-2091...
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編『高等植物分類表』北隆館、2009年。ISBN 978-4-8326-0838-2。 小山鐵夫、「カヤツリグサ科」、『朝日百科 植物の世界 10』(1997),朝日新聞社 大橋広好他編、『改定新版 日本の野生植物 1 ソテツ科~カヤツリグサ科』、(2015)、平凡社 『園芸植物大事典 1』、(1994)、小学館...
13 KB (1,921 words) - 07:24, 14 October 2023
biloba(イチョウ科)、ソテツ Cycas revoluta(ソテツ科)、ナギ Nageia nagi およびイヌマキ Podocarpus macrophyllus(マキ科)といった裸子植物は広葉をもつが広葉樹ではない。このうち、マキやナギは、鱗状葉を持つヒノキやイブキ(ヒノキ科)、針状葉を持つマツ科や旧スギ科...
92 KB (12,306 words) - 05:43, 22 March 2024
イグサ (category イグサ科)
2021年2月7日閲覧。 ^ “きごさい歳時記”. 2021年2月7日閲覧。 ^ a b c d 邑田 仁,米倉 浩司 編『APG原色牧野植物大図鑑I(ソテツ科 〜 バラ科)』(初版)株式会社北隆館、東京都港区、2012年4月25日。ISBN 978-4832609730。 ^ イ 東邦大学薬用植物園 ^ 「イ草にくまモンQR...
13 KB (1,832 words) - 03:07, 8 October 2023
たとえばキク科のエゾギク属(Callistephus)はエゾギクCallistephus chinensis一種だけの単型の属である。カンナ科は50種以上あるがカンナ属Cannaの1属しかない単型の科である。裸子植物のソテツ綱イチョウ目は、科...
3 KB (463 words) - 19:11, 29 October 2021
ザミア科(ザミアか、学名: Zamiaceae)は、ソテツ綱ソテツ目に属する裸子植物の科の1つであり、9属250種ほどが知られる。常緑樹であり、幹は地下生のものから高木になるものまである。葉はふつう茎頂に密生し、羽状複葉(図1)、これを構成する小葉は二又分枝する多数の葉脈をもつ。雌雄異株であり、"...
33 KB (2,892 words) - 02:52, 10 December 2023
サゴヤシ (category ヤシ科)
(食品))という食用デンプンが採れるヤシ科やソテツ目の植物の総称。サゴヤシ澱粉(サゴ)は東南アジアなどで食用とするほかソースの原料にもなる。 サゴはヤシ科のサゴヤシ属(Metroxylon)など11属から採れるほか、ソテツ目のソテツ属(Cycas)など3属からも採れる。英語ではサゴが採れるソテツ属の植物も sago palm...
10 KB (1,294 words) - 12:57, 15 October 2023
(図9g) ソテツ類 (裸子植物) は、根の一部が負の重力屈性 (背地性; 上方に生長する性質) を示し、サンゴ状根とよばれる特殊な根を形成する。この根にはネンジュモ属 (Nostoc) のシアノバクテリア (藍藻) が共生している。ネンジュモ属は窒素固定能をもち、窒素化合物をソテツ類に供給する。ソテツ...
82 KB (9,982 words) - 02:41, 25 January 2024
龍華寺のソテツ(りゅうげじのソテツ)は、静岡県静岡市清水区村松にある龍華寺の境内に育成する、国の天然記念物に指定されたソテツ(蘇鉄)の巨樹である。 日本国内に生育する植栽されたソテツの中で最大規模の個体であり、1924年(大正13年)12月9日に国の天然記念物に指定された。能満寺のソテツ...
9 KB (1,318 words) - 09:25, 4 March 2024
クズウコン (category クズウコン科)
また、クズウコンに似ているがまったく別種の食用植物にもアロールートの名がついており、タシロイモ科のタシロイモ(ポリネシアン・アロールート)やカンナ科のクイーンズランド・アロールート(食用カンナ、ショクヨウカンナ)、ショウガ科のインド・アロールート、ソテツ科のフロリダ・アロールートなどがある。どの種類も生食はせず、根茎からデ...
3 KB (295 words) - 08:20, 19 September 2023
幼虫は、ソテツなどソテツ属(ソテツ科)の芽や新葉を食べる。ソテツ属のさまざまな種を利用可能であるが、ある程度好みがあることが報告されている。葉ではなく、種子や大胞子葉、茎を食べることもある。ソテツ類の別科であるザミア科の植物を食べることも報告されている。また、マメ科8種およびミカン科...
25 KB (2,893 words) - 14:43, 30 December 2023
イチョウ綱に置かれる。イチョウは雄性配偶子として自由運動可能な精子を作るが、これはソテツと共通である。そのためソテツ類とイチョウ類を合わせてソテツ類(ソテツ綱)とすることもあった。また1896年の「精子の発見」以前は球果植物(マツ綱)のイチイ科に置かれていた。 元来裸子植物は(化石種を含め)種子植物から被子植物...
162 KB (19,714 words) - 01:47, 26 April 2024
沖縄や奄美地方では通常は有毒なソテツの実でさえ手を加えて食された。沖縄ではソテツさえ食べて飢えを満たすという「ソテツ地獄」の語が第二次世界大戦前の経済状況を指す語となったが、実際には伝統食としてソテツ利用の食文化を開花させた島々がある。ソテツ利用については地理的な分化がみられたが、第二次世界大戦後、ソテツ...
14 KB (1,931 words) - 09:10, 26 March 2024
バノカナワラビ・ホソバカナワラビ・ホザキカナワラビ Ctenitis カツモウイノデ属:カツモウイノデ・ホラカグマ Cyrtomium ヤブソテツ属:ヤブソテツ Dryopteris オシダ属:ナガサキシダ・イワヘゴ・オシダ・クマワラビ・ベニシダ・ナチクジャク Hemigramma ハルランシダ属:ハルランシダ...
5 KB (654 words) - 22:54, 6 June 2022
ソテツ 常神のソテツ(福井県三方上中郡若狭町) 新町の大ソテツ(静岡県賀茂郡河津町) 能満寺のソテツ(静岡県榛原郡吉田町) 龍華寺のソテツ(静岡県静岡市) 妙国寺のソテツ(大阪府堺市) - 樹齢1000年 日御碕の大ソテツ(島根県出雲市) 誓願寺のソテツ(香川県小豆郡小豆島町) 広沢寺のソテツ(佐賀県唐津市)...
56 KB (7,533 words) - 09:23, 1 March 2024
études)で働いた。1929年に国立博物館の教授となり、1937年に科学アカデミーの会員に選ばれた。 1913年から1919年に行った、インドシナの調査で発見したソテツ科の種、Cycas chevalieriにシュヴァリエの名前がつけられている。 A.Chev.は、植物の学名で命名者を示す場合にオーギュスト・ジャン...
2 KB (339 words) - 13:04, 19 March 2022
ワタスゲ属 (category カヤツリグサ科)
大橋他編(2015),p.295 ^ 清水(1997),p.242 ^ 大橋他編(2015),p.296 大橋広好他編、『改定新版 日本の野生植物 1 ソテツ科~カヤツリグサ科』、(2015)、平凡社 清水建美、「ワタスゲ」:『朝日百科 植物の世界 10』,(1997)、朝日新聞社:p.242-243....
4 KB (466 words) - 09:23, 21 August 2019
植物では、シダ植物に加え、イチョウ類やソテツ類といった裸子植物も繁栄を始めた。 既に節足動物と植物との間には密接な関係が構築されていた。 また、特異な例であるが、この時代の微生物の培養が報告されている。約2億5000万年前に形成された岩塩層から、結晶内部に封じ込められていた古細菌と真正細菌の培養に成功し、古細菌の方はハロバクテリウム科の新属新種...
8 KB (1,205 words) - 01:32, 7 March 2024
、伊藤(1968)、清水監修(1994、4-6頁)及び大場(2009、313頁)に基づく。 裸子植物門 Gymnospermae ソテツ綱 Cycadopsida ソテツ目 Cycadales イチョウ目 Ginkgoales マツ綱 Coniferopsida マツ目 Coniferales イチイ綱...
17 KB (2,026 words) - 21:33, 2 July 2023