タンデム翼機(タンデムよくき、Tandem wing aircraft)とは固定翼機のうち、主翼を2枚(3枚以上の例も存在する)、機体の前後両方に備えた形態のものである。串型機(くしがたき)ともいう。前の翼も後の翼も共に揚力を担う。重航空機の揺籃期にはしばしば設計され、或いは実際に製作もされたが、...
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エンテ型は、主翼の前方に前翼(カナード)を持つ固定翼機の設計である。先尾翼機あるいはカナード機とも言う。 エンテ (Ente) とはドイツ語で鴨のことで、鴨が飛ぶ姿に似ていることからこう呼ばれる。 ちなみに、前翼と通常の水平尾翼を共に持つ航空機は三翼機(英語版)と言い、主翼が前後に2枚ある航空機はタンデム翼機...
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タンデム(英語: tandem)は、本来直列二頭立の馬車(前後に二頭の馬を並べる)。 オートバイや自転車などの二人乗りのこと。 タンデム自転車 - 二人乗り用の自転車。 オートバイの二人乗り 航空機の操縦席が直列に配置されている形式。 タンデム翼機 - 航空機の形態の一。ほぼ同じ大きさの翼二枚を前後に配置したもの。...
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ゼルブ多葉機 ホラティオ・フレデリック・フィリップス - 多葉機を設計している。 カプロニ Ca.60 - 三葉三列構成 スーパーマリン ナイトホーク ガーハート サイクルプレーン 2枚の翼を上下ではなく、前後に配置したものはタンデム翼機と呼ばれる。 [脚注の使い方] ^ および、固定翼...
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無尾翼機(むびよくき)英: Tailless aircraftとは、垂直尾翼の有無に関係なく水平尾翼を持たない飛行機・(動力)滑空機を指す。コンコルドに代表されるデルタ翼機も無尾翼機に含まれる。また、無尾翼機の中でも胴体部まで無くした機体を特に全翼機と呼ぶ。無水平尾翼機でもタンデム翼機は別カテゴリーとなる。...
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地面効果翼機(じめんこうかよくき、英: Wing In Ground-effect vehicle, WIG)とは、地面効果を利用して地表ないし水面から数十センチ~数メートルほどの高度で航行する航空機もしくは船舶の一種である。外見は主翼の短い航空機に近く、その翼...
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それに対して、主翼が上下に2枚以上のものは複葉機と呼び、特に3枚のものを三葉機、4枚以上のものは多葉機と呼ぶこともある。2枚以上の(主)翼を前後に配置したものはタンデム翼機と呼ばれる。 世界最初に有人動力飛行したライトフライヤー号以来、飛行機は複葉機が中心であった。当時の飛行機の構造材は木や布が中...
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固定翼機のピッチ(機首)の上下方向のバランスの取り方には、以下の方法がある。 主翼を重心より後方に配置し、さらに後方の水平尾翼が下向きの揚力を生んでバランスを取る(通常の尾翼形式)。 主翼の大部分はプラスの揚力を発生するが、主翼の後部(後縁部、あるいは後退翼なら外側)が下向きの揚力を生む(無尾翼機)。...
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希代文宏「航空掃海夢譚」『第3巻 回転翼機』水交会〈海上自衛隊 苦心の足跡〉、2012年、224-226頁。 松崎豊一「CH-47チヌーク 開発の経緯」『CH-47 チヌーク』イカロス出版〈世界の名機シリーズ〉、2020年、92-95頁。ISBN 978-4802209427。 ...
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000ポンドを掛けたことから、達成競争に参戦するためヴォアザンと袂を頒ち、自ら再び設計・製作を手掛け始めた。 多様な形式の機体(箱型複葉機・推進式単葉機・タンデム翼機など)で試行錯誤し、中でもブレリオ Vは世界初の実用単葉機であったが、翌1907年に事故で失われた。 1909年7月25日早朝、レイモン・ソルニエ(Raymond Saulnier)設計のブレリオ...
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空中消火機 救難機 航空救急機 輸送機 警戒機 哨戒機 試験機 実験機 研究機 観測機 地図・海図等用撮影機 郵便機 複葉機・単葉機・三葉機・多葉機・タンデム翼機 単葉機における分類。詳細は単葉機を参照。 低翼、中翼、高翼(貨物の出し入れが容易なため輸送機に多い)、パラソル翼(飛行艇に多い)...
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練はサイド・バイ・サイド式の場合は視界を制限するバイザーやゴーグルを訓練生に着けて、タンデム式の場合はフードで視界を遮った後席から訓練生が操縦する形で行う。 ヘリコプターでは計器飛行訓練が行えないため、まず固定翼機で計器飛行訓練を経てからヘリコプターに移行するのが一般的であった。現在ではEC...
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機としてパズマニー PL-1が採用された。近年でもナイジェリア空軍でヴァンズ・エアクラフト RV-6Aの採用事例がある。 バート・ルータンが設計・組み立てを行ったルータン バリ・ビゲン タンデム翼を採用したプー・ド・シェル リフティング・ボディを採用したファセットモービル ターボプロップ機ランケア...
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右バルジ内に収容し、且つ異物吸入を避ける為主翼から吊るすエンジンや主翼に取り付けるプロペラを高い位置=高翼にし、主翼後流の影響域から水平尾翼を外す為T字尾翼とするのは、近現代軍用輸送機の定番レイアウトで、その他の用途でも主翼後流との干渉を避けるため高翼機で利点が多い。また機体尾部の(特に胴体外)空...
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翼航空機によるドーバー海峡横断飛行に成功した際の乗機として知られる。 ブレリオ XI は、ルイ・ブレリオが手掛けた11番目の機体で、それ以前の機体とは直接の設計上の繋がりはない。「はばたき機」の模型飛行機(ブレリオ I )以来ブレリオ機は、箱型複葉、推進式単葉機・タンデム翼機...
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最近では「タンデム式三葉機」という言葉が、従来の翼と水平尾翼に加えて全動式のカナードを持つ、数種類の新型単葉機のために用いられることがある。構成として、直列に三つ共通の揚力面を持つものは、より正確には「タンデム三翼機」または「三連タンデム翼機」であり、三葉機のようなものではない。これらの現代的な機体は、航空の先駆であったヴォアザン・ファルマン...
16 KB (2,538 words) - 01:43, 1 May 2022
ギヴォーダン タンデム環状翼機(Givaudan tandem-drum machine または Vermorel monoplane)は1909年にフランスで製作された航空機である。タンデムに配置されたリング状の翼を備えていた。飛行することはできなかった。 設計者のクロード・ギヴォーダン(Claude...
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カプロニ Ca.60 (category イタリアの試作機)
出力:400 Hp ×8 最大速度:130 km/h 航続距離:660 km 複葉機 飛行機の歴史 - 航空に関する年表 風立ちぬ (宮崎駿の漫画) ドルニエ Do X - 本機同様、大西洋横断輸送を目指した大型飛行艇 H-4 (航空機) - 木製巨大飛行艇 タンデム翼機 マルチプレーン 表示 編集...
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)が同様の実験を執り行ない、タタンのものよりさらに大型の模型(翼幅4メートル半のタンデム翼機で、動力は蒸気機関)を浮揚させている。 同時代のフランスの飛行機研究者には、ジャン=マリー・ルブリ、アルフォンス・ペノー、フェリックス・デュ・タンプルらがいる。 1890年代には、蒸気機関を積んだ大型の単葉模型機...
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サーブ 37 ビゲン (category デルタ翼機)
翼の組み合わせは、ミラージュIIIを改良したクフィルや、第4世代ではビゲンの後継機グリペンをはじめタイフーンやラファールなどの欧州機を中心に、他のジェット戦闘機の間でも流行した。 比較的大面積のカナード自体が常時揚力を発生する点は、一種のタンデム翼機...
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T-7は燃料の効率利用のためターボプロップエンジンを採用しており、T-3の退役により自衛隊からレシプロの固定翼機が消えた。 用途廃止された1機がOH-6Dと共に金沢工業大学航空システム工学科の教材としてキャンパスに展示されている。 エンジンを機首に搭載し、主翼は低翼配置の一般的な機体である。価格を抑えるために、極力T-34との部品の共...
6 KB (884 words) - 03:44, 13 May 2024
パイパー カブ (category アメリカ合衆国の軍用機)
E-2 カブ(Taylor E-2 Cub)に端を発する。 もっとも基本的な複座機を可能な限りの低価格で提供することを狙ってテイラーが設計した同機は、タンデム複座の高翼機で、木金混合構造に羽布張りの機体であった。エンジンは当初20馬力だったが、すぐに40馬力のものに変更され...
12 KB (1,605 words) - 16:39, 4 March 2021
スタビライザー (航空工学) (section 翼とスタビライザーの相互作用)
どの他の配置の尾翼は、縦方向と方向の安定化と制御の組み合わせに寄与するスタビライザーを備えている。 縦方向の安定性と制御は、エンテ型、タンデム翼、無尾翼などの他の翼構成で得ることができる。 一部の航空機の中には、電子飛行制御で安定化させるものもあり、機体の任意の場所に配置された固定面および可動面は...
10 KB (1,333 words) - 13:41, 6 January 2023
1950年代において様々なタンデム式降着装置がロッキードU-2、ミャスィーシチェフM-4、ミャスィーシチェフM-50、ヤコブレフYak-25、ヤコブレフYak-28、シュド・ウェストボートゥール、ボーイングB-47など多くの軍用機、グライダーの民用機で採用された。これらの航空機に共通しているのは、胴体と翼...
70 KB (11,135 words) - 12:25, 30 April 2024
チリ人のホセ・ルイス・サンチェス・ベサとEmilio Edwards Belloがフランスでチリ人として初めて飛行機の飛行を行った。 ギヴォーダン タンデム環状翼機 ブレリオ XI アブロ三葉機 フランス飛行クラブ大賞(Grande Médaille de l'Aéro-Club de France ):ルイ・ブレリオ...
8 KB (1,064 words) - 23:59, 21 July 2021
38のままで、ユンカース独特の全翼機構想に基づく大きくて厚い主翼を持ち、胴体や翼は波板外板で覆われていた。主翼内は搭乗者が通行可能で、飛行中にエンジンや翼内タンクを点検することも可能だった。爆弾は胴体と主翼下に懸吊し、旋回機関銃の銃座は機首と胴体背部との他にエンジンナセルの上下にも設けられていた。固定式の主脚はタンデム...
12 KB (1,957 words) - 05:20, 9 July 2023
重コルベット トルメキアの王族が乗る超大型戦闘機。装甲コルベットより大型で、同じくタンデム翼機。火力や装甲も強化されている。映画には登場しない。 ケッチ トルメキアの戦闘機。タンデム翼のコルベットより小型の単翼機。先尾翼形式のものとV字尾翼形式の物が描かれ、前者はバムケッチと呼ばれている。後者は...
112 KB (18,681 words) - 09:46, 25 February 2024
への対処を主眼とした個人携帯ロケット弾として、障害物を貫通するために弾頭を前後に2個搭載したタンデム弾頭や、熱および爆発効果を向上させたサーモバリック弾頭が開発されて、装備されるようになってきた。 固定翼機やヘリコプターに搭載され、人員・車両・施設や地形上の要所などの地上目標および艦船などの海上目...
17 KB (2,412 words) - 03:57, 17 January 2024
レクティブ・ピッチを同時に増減し、トルクの不均衡を生じさせることによって行われる。 タンデム・ローター(ボーイングCH-47チヌークなど)においては、反対方向に回転する2つのローターが同じ機体の別な場所に搭載され、機首部および尾部にあるマスト内に配置された別個のドライブ・シャフトで駆動されている。こ...
17 KB (2,077 words) - 07:32, 19 January 2023
蒸気タービン (section タンデム・コンパウンドとクロス・コンパウンド)
翼の遠心力の制約などにより、500MW - 700MW以下はタンデム・コンパウンド機、それより大型のユニットはクロス・コンパウンド機とされていた。しかし、近年では原子力比率の拡大やピーク負荷の尖鋭化に伴い大型火力ユニットでも建設コストの低減や運用性向上が重視されるようになったため、軽量のチタン動翼...
40 KB (6,641 words) - 01:21, 10 December 2023
フォッカー V.8 (category ドイツの試作機)
6のスタガー配置から水平配置に変更してプロペラの直後、機体最前方に移し、操縦席後方に複葉の主翼が加えられることで、タンデム翼構造の五葉機となった。前後の上翼にはエルロンが設けられると共に、複葉の上翼には昇降舵があり水平尾翼と同様の機能も有していた。エンジンはDr.Iのオーバーウルゼル Ur.II及びV.6のメルセデス...
4 KB (519 words) - 04:57, 9 October 2021