トゲウオ科(トゲウオか、英: sticklebacks、学名:Gasterosteidae)は、トゲウオ目に所属する魚類の分類群の一つ。独特な巣作りや求愛および子育てなど、よく発達した繁殖行動を示すことで知られ、動物行動学の研究対象として利用される一群である。イトヨ・トミヨなど少なくとも5属8種が認...
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トゲウオ科に属するイトヨ(Gasterosteus aculeatus)の本能行動を詳細に解き明かした業績が評価され、1973年のノーベル生理学・医学賞を受賞している。 トゲウオ目はトゲウオ亜目とヨウジウオ亜目の2亜目に大きく分けられ、11科71属278種で構成される。かつてヨウジウオ...
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イトヨ (category トゲウオ科)
帯びる」の意味)、イトウオ(絲魚)、トゲウオ(トゲウオ科の総称) 全長は10センチメートルほど。ただし太平洋系陸封型は5-7センチメートルで比較的小さい。体は木の葉のように左右に平たい。背中には背びれの棘条が3本離れて発達し、さらに腹に2本、尻びれ付近にも1本とげがある。うろこはないが、トゲウオ科...
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厚岸湖・別寒辺牛川水系には、イトヨ属 2 種(イトヨ太平洋型および日本海型)、トミヨ属3種(トミヨ属汽水型、淡水型およびエゾトミヨ)の合計 5 種のトゲウオ科魚類が共存してお り、単一水系にこれほど多くのトゲウオ種が共存している地域は世界でも他に例を見ない。 エゾヒグマの目撃例が多く、生息密度は高いと思われる。また毎年この湿原で...
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ハリヨ (category トゲウオ科)
渡辺勝敏「ハリヨの系統的位置と遺伝的多様性」『トゲウオの自然史-多様性の謎とそのと保全-』、北海道大学図書刊行会、2003年、61-73頁、NAID 10030350696。 酒井治己、矢部衛「トゲウオ科魚類の分類の現状と問題点」『トゲウオの自然史-多様性の謎とそのと保全-』、北海道大学図書刊行会、2003年。 ...
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トミヨ (category トゲウオ科)
トミヨ(富魚、止水魚)とはトゲウオ科トミヨ属に属する魚。また、トミヨ属に属する魚の総称でもある。 北半球の冷帯を中心に分布し、世界で10種程度が知られ、日本にも数種が分布している。一般には、淡水域や汽水域に生息するが、きれいな冷水(15度前後)を好むため、日本では北海道以外では、水温の低い湧水池や...
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スティクルバック (USS Stickleback, SS-415) は、アメリカ海軍の潜水艦。バラオ級潜水艦の一隻。艦名はトゲウオ科の総称に因んで命名された。 スティクルバックは1944年3月1日にカリフォルニア州ヴァレーホのメア・アイランド海軍造船所で起工した。1945年1月1日にジョン・O・...
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(メダカ・ダツ・トビウオ・サンマ) カダヤシ目 Cyprinodontiformes (カダヤシ) クジラウオ目 Stephanoberyciformes (カブトウオ・クジラウオ) キンメダイ目 Beryciformes (キンメダイ) マトウダイ目 Zeiformes (マトウダイ) トゲウオ目 Gasterosteiformes...
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3年、JohnsonとPattersonはクジラウオ目を最も原始的な棘鰭類とみなし、マトウダイ目・キンメダイ目を続く位置に置く見解を示した。さらに彼らは、ボラ系(Mugilomorpha)・トウゴロウイワシ系、トゲウオ目・タウナギ目およびエラッソマ科(スズキ目)を一つのグループとしてまとめ、各群の...
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タツノオトシゴ (category トゲウオ目)
タツノオトシゴ(龍の落とし子)は、トゲウオ目ヨウジウオ科タツノオトシゴ属 Hippocampus に分類される魚の総称。狭義にはその中の一種 Hippocampus coronatus の標準和名としても用いられる。およそ魚には見えない外見と、オスが育児嚢で卵を保護する繁殖形態が知られた分類群である。...
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ヨウジウオ(楊枝魚、Syngnathus schlegeli)は、トゲウオ目ヨウジウオ科ヨウジウオ属に属する魚。種小名の schlegeli は、ヘルマン・シュレーゲルへの献名である。 琉球列島を除く日本各地の沿岸域に分布。アマモ等の海草が生い茂る場所に棲む。...
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カミソリウオ科(学名:Solenostomidae)は、トゲウオ目に所属する魚類の分類群の一つ。カミソリウオ属のみ1属で構成され、カミソリウオ・ニシキフウライウオなど熱帯性の沿岸魚のみ4ないし5種が記載される。科名の由来は、ギリシア語の「solen(パイプ)」と「stoma(口)」から。 カミソリウオ科...
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イタチウオ フサイタチウオ亜目 Bythitoidei ガマアンコウ目 Batrachoidiformes トゲウオ目 Gasterosteiformes トゲウオ亜目 Gasterosteoidei - イトヨ ヨウジウオ亜目 Syngnathoidei - タツノオトシゴ、ヨウジウオ セミホウボウ亜目...
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リーフィーシードラゴン (category トゲウオ目)
リーフィーシードラゴン(英語: Leafy sea dragon、学名:Phycodurus eques)は、トゲウオ目ヨウジウオ科ヨウジウオ亜科に分類される海水魚の1種。 体長は20 - 40cmほど。全身の皮膚に枝分かれした褐藻のような突起(皮弁)があり、褐藻類に擬態した姿が特徴である。この突起...
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- ハリヨ 有尾目 オオサンショウウオ科 - オオサンショウウオ サンショウウオ科 - カスミサンショウウオ、★クロサンショウウオ、ブチサンショウウオ(英語版) イモリ科 - アカハライモリ 無尾目(カエル目) アマガエル科 - ニホンアマガエル アカガエル科 -...
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サカタザメ(エイ目・サカタザメ科の海水魚)Rhinobatos schlegelii Müller & Henle, 1841 ヨウジウオ(トゲウオ目・ヨウジウオ科の海水魚)Syngnathus schlegeli Kaup, 1856 スミツキアカタチ(スズキ目・アカタチ科の海水魚)Cepola schlegelii...
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ハシナガチョウチョウウオ バショウカジキ ハス バス ハゼ ハタ バターフィッシュ ハダカイワシ ハタタテダイ ハタタテハゼ ハタハタ (カミナリウオ) バタフライフィッシュ バタフライフィッシュ → チョウチョウウオ科 ハタンポ ハチェットフィッシュ ハッカク → トクビレ ハナオコゼ ハナグロチョウチョウウオ ハナザメ...
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タツノイトコ (category トゲウオ目)
タツノイトコ(学名:Acentronura gracilissima)は、トゲウオ目ヨウジウオ科に属する魚類の一種。 相模湾以南、インド洋に分布する。 体長10cm。体色は暗褐色で、背面と背鰭がやや赤くなる。背鰭は1基で、16-18軟条。 浅い岩礁域に生息するが、海藻に擬態しており、発見しにくい。...
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カワトゲウオ (Culaea inconstans) はトゲウオ科に属する小型淡水魚の一種。1属1種である。全長5cm程度で、米国北東部からカナダ南部に生息する。米国西部にも少数の個体群があるが、いくつかは外部から移入されたものである。冷たくて澄んだ小川や湖に生息し、藻類や小さな無脊椎動物を食べる...
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ヘコアユ (category トゲウオ目)
ヘコアユ(兵児鮎、学名:Aeoliscus strigatus、英名Striped ShrimpfishまたはRazorfish)は、トゲウオ目ヨウジウオ亜目ヘコアユ科ヘコアユ属に属する魚。 太平洋西部からインド洋にかけてのサンゴ礁などに生息し、日本では相模湾以南で見かけられる。頭を下に向けた独特の姿勢で泳ぐことで知られる。...
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針魚 ハリヨ - トゲウオ目トゲウオ科の魚。 サヨリ - ダツ目サヨリ科の魚。古名はハリオ。 このページは曖昧さ回避のためのページです。一つの語句が複数の意味・職能を有する場合の水先案内のために、異なる用法を一覧にしてあります。お探しの用語に一番近い記事を選んで下さい。このページへリンクしているペ...
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セミホウボウ科(学名:Dactylopteridae)は、トゲウオ目に所属する魚類の分類群の一つ。セミホウボウ亜目を構成する唯一の科で、セミホウボウなど2属7種が記載される。科名の由来は、ギリシア語の「daktylos(指)」と「pterygion(鰭)」から。 セミホウボウ科...
8 KB (885 words) - 06:59, 1 April 2024
第25号槽【ウナギ槽】:ウナギ、スッポン。 第26号槽【モロコ槽】:モロコ、ハゼ、カハギス。 第27号槽【トゲウオ槽】:トゲウヲ、スナヤツメ。 第28号槽【寄贈淡水魚槽(全て台湾産)】:三班魚、ライビー、センビー、コータイ、トーサイ。...
19 KB (2,271 words) - 11:19, 6 November 2023
はない。真骨類の低位グループにある。旧サケ目(サケ目のサケ科、キュウリウオ目のキュウリウオ科やシラウオ科)、ハダカイワシ目のハダカイワシ科、ナマズ目のハマギギ科(ゴンズイ科などにはない)、カラシン目、ヒメ目のエソ科、アオメエソ科など約10科がもつ。 小離鰭(しょうりき、英: finlets) または...
227 KB (31,192 words) - 21:46, 2 March 2024
ヤガラ科(ヤガラか、学名:Fistulariidae)は、トゲウオ目に所属する魚類の分類群の一つ。ヤガラ属(ヤガラぞく、学名: Fistularia)のみ1属で構成され、アオヤガラ・アカヤガラなど4種が含まれる。科名の由来は、ラテン語の「fistula(パイプ)」から。簳(矢の棒状の長い部分)のように細長い魚で矢柄とも書く。...
6 KB (614 words) - 18:47, 31 October 2023
ヒフキヨウジ (category トゲウオ目)
ヒフキヨウジ(学名:Trachyrhamphus serratus)は、トゲウオ目ヨウジウオ科に属する魚類の一種。 西太平洋、インド洋に分布する。日本では本州中部以南の海域に分布する。水深15m-100mの砂底、砂泥底、砂利底に生息する。雄は産卵嚢に卵を抱えて守る。魚卵、オキアミ、ミジンコなどの小型無脊椎動物を捕食する。...
3 KB (253 words) - 08:59, 7 May 2023
ウミテング科(学名:Pegasidae)は、トゲウオ目に所属する魚類の分類群の一つ。ウミテング・テングノオトシゴなど、熱帯から温帯にかけての海で暮らす底生魚のみ2属5種が含まれる。学名の由来は、ギリシア神話に登場する伝説の天馬「ペガサス」(英:Pegasus)から。 ウミテング科...
6 KB (804 words) - 22:49, 2 September 2022
シードラゴン (sea dragon / seadragon) トゲウオ目ヨウジウオ科ヨウジウオ亜科のうち次の3属4種の呼び名。シードラゴン亜科にまとめられることもある。タツノオトシゴに似る。 リーフィーシードラゴン ウィーディーシードラゴン リボネッドシードラゴン ルビーシードラゴン MH-53E...
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目は「Percomorph」(棘鰭上目のうちクジラウオ目以降の一群を指す)の中でもっとも原始的なグループとされ、一方でアンコウ目はより高位な群であるヒシダイ科(スズキ目)と近縁である可能性が指摘されている。また、ガマアンコウ目はタウナギ目やトゲウオ目との類縁関係が示されていた。...
7 KB (807 words) - 21:50, 2 July 2023
ウミテング (category トゲウオ目)
ウミテング(海天狗、Eurypegasus draconis)は、トゲウオ目ウミテング科に属する海水魚の総称、あるいはその中の1種。かつてはウミテング目ウミテング科に分類されていた。 千葉県以南の太平洋からインド洋沿岸までの浅海砂泥地帯に広く分布している。 体が上下に平たく、堅い骨板で覆われている...
3 KB (366 words) - 16:52, 26 August 2021
トゲウオ類の雄は産卵床に産み付けられた卵を捕食者から守ったり、鰭で扇いで酸素を送ったり、ゴミを取り除いたりといった行動を示す。モンガラカワハギ科やカワハギ科のなかには、母親が産卵後の卵をしばらく保護するものがいる。両親ともに保護をする種にはシクリッド科の一部やカワハギ科のヨソギなどがいる。...
22 KB (3,265 words) - 19:48, 14 November 2023