• ベンゾキノン (benzoquinone) とは、分子式C6H4O2で表される有機化合物であり、炭素のみで構成された1つの6員環からなるキノンである。2種類の構造異性体が存在し、1,4-ベンゾキノン(パラ-ベンゾキノン、p-ベンゾキノン、パラ-キノン、just quinone)が一般的であり、1...
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  • 最も簡単な構造のキノンとして互いに異性体の関係にある o-ベンゾキノン(オルトベンゾキノン)と p-ベンゾキノン(パラベンゾキノン)が挙げられる。これらのことを単にキノンと呼ぶこともある。分子式は C6H4O2、分子量は 108.09 である。 p-ベンゾキノン(1,4-benzoquinone...
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  • 2,3-ジクロロ-5,6-ジシアノ-p-ベンゾキノン (2,3-dichloro-5,6-dicyano-p-benzoquinone) は有機合成で用いられる酸化剤のひとつ。DDQ と略される。化学式は C8N2O2Cl2 の黄色固体で、融点は 216 ℃。多くの有機溶媒に可溶。水と反応し、徐々に...
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  • ヒドロキノン(英: hydroquinone)は、二価フェノールである。特に美容ではハイドロキノンと表記されることが多い。ヒドロキノンの名称はこの化合物がp-ベンゾキノンの還元によって得られたことから来ている。写真の現像に用いられる。美容では皮膚の美白に利用されるが、頻繁な副作用について医学的な監督...
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  • ユビキノン(英: ubiquinone, 略号:UQ)とは、ミトコンドリア内膜や原核生物の細胞膜に存在する電子伝達体の1つであり、電子伝達系において呼吸鎖複合体IとIIIの電子の仲介を果たしている。ベンゾキノン(単にキノンでも良い)の誘導体であり、比較的長いイソプレン側鎖を持つので、その疎水性がゆ...
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  • 1,4-ナフトキノン(1,4-naphthoquinone)は黄色の三斜晶系結晶で、ベンゾキノンのような芳香を持つ有機化合物である。冷水にはやや溶けにくく(0.09g/L)、石油エーテルには若干溶け、ほとんどの極性溶媒とは任意の比率で混ざる。アルカリ溶液中では赤茶色を呈する。その芳香族性により、誘...
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  • ノルアドレナリン、アドレナリン)や、カテキンなどのポリフェノール、ほか多くの生体物質の骨格に含まれる。o-ベンゾキノンの還元によって生成する。ヒドロキシ基の位置が異なる構造異性体にヒドロキノン及びレゾルシノールがある。染料の原料や止血剤として用いられる。 空気中に長期放置するとゆっくりと酸化を受け、淡いピンク色を呈する。...
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  • 4-tert-ブチルピロカテコール tert-ブチルヒドロキノン 1,4-ベンゾキノン ジブチルヒドロキシトルエン 1,1-ジフェニル-2-ピクリルヒドラジル フリーラジカル ヒドロキノンキノール フェノチアジン 捕捉剤 連鎖移動反応 ラジカル重合 重合開始剤 ^ a b...
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  • プラストキノン(plastoquinone、略称: PQ)は、光合成の光化学反応における電子伝達鎖に関わるイソプレノイドキノンである。PQ-AまたはPQ-9として知られている最も一般的な形態のプラストキノンは、9つのイソプレニルユニットの側鎖を持つ2,3-ジメチル-1,4-ベンゾキノン...
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  • ベンゾイル安息香酸が生成した後に自発的に環化し、アントラキノンが生成する。 ナフトキノンと1,3-ジエンを用いたディールス・アルダー反応。 アントラキノンの古典的な反応としてバリー・スコール合成 (Bally-Scholl synthesis) が知られている。これはグリセロールとアントラキノン...
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  • デュロキノン(英語:Duroquinone)はC4(CH3)4O2で表される有機化合物である。1,4-ベンゾキノンの、炭素環に結合している4つの水素原子をメチル基に置き換えた化合物である。分子の中心に当たるC10O2の構造はそれぞれ2つのC=OとC=Cの平面にある。 この化合物はデュレン (1,2,4...
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  • アゾベンゼンレダクターゼ EC.1.7.1.7 GMPレダクターゼ EC.1.7.1.8 欠番 削除 EC.1.7.1.9 ニトロキノリン-N-オキシドレダクターゼ EC.1.7.1.10 ヒドロキシルアミンレダクターゼ (NADH) EC.1.7.1.11 4-(ジメチルアミノ)フェニルアゾキベンゼンレダクターゼ...
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  • 有機化学においては、アクリル酸やスチレン等のモノマーのラジカル重合の防止に用いられる。 メキノールは、1,4-ベンゾキノンとメタノールからフリーラジカル反応により形成される。 モノベンゾン ヒドロキノン グアイアコール 2-ヒドロキシ-5-メトキシベンズアルデヒド ^ a b “Full Prescribing Information”...
    5 KB (303 words) - 06:53, 26 October 2021
  • ベンジル基 – Bn または Bzl と略されることが多い。パラジウムを触媒とした水素添加反応、バーチ還元などで脱離できる。 p-メトキシベンジル基 – PMBあるいはMPMと略される。ベンジル基と同様な条件の他、2,3-ジシアノ-5,6-ジクロロ-p-ベンゾキノン (DDQ) や硝酸セリウムアンモニウム...
    8 KB (1,159 words) - 09:26, 23 April 2024
  • 4-ナフトキノンの誘導体である。異性体にローソンがある。ユグロンはベンゼンには溶けないが、ジオキサンには溶ける。常温常圧においては黄色の針状結晶として存在し、融点は162–163 °Cである。 ユグロンは、酸化銀(I)または二酸化マンガン、2,3-ジクロロ-5,6-ジシアノ-1,4-ベンゾキノン(DDQ)によって、5...
    5 KB (444 words) - 07:51, 13 May 2022
  • い水素結合の効果に起因する。H2O2結晶は正方晶の空間群P4121をとる。 ミイデラゴミムシは体内に過酸化水素とヒドロキノンを貯めておき、これらを反応させて敵に対し蒸気とベンゾキノンから成る100℃以上の気体を爆発的に噴射する。 第二次世界大戦末期、日本はジェット戦闘機「秋水」の燃料用として過酸化水...
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  • ピロキロン コラトップ トリシクラゾール ビーム イソプロチオラン フジワン フサライド ラブサイド ベンチアゾール イチバン スルフェン酸 ユーパレン ジチアノン デラン (有効成分は食用キノコに由来) アゾキシストロビン アミスター クレソキシムメチル ストロビー オリサストロビン 嵐 シイタケ菌糸体抽出物...
    7 KB (701 words) - 13:18, 26 March 2022
  • クロラニル (category ベンゾキノン)
    クロラニル(Chloranil)は、分子式C6Cl4O2のキノンである。テトラクロロ-1,4-ベンゾキノンとしても知られ、黄色の固体である。ベンゾキノンと同様の平面状分子で、温和な酸化剤として働く。 クロラニルは、ベンジルよりも強い水素受容体として働き、シクロヘキサジエンのベンゼンへの変換等の芳香族化反応に用いられる。...
    3 KB (242 words) - 02:27, 1 July 2020
  • (arbutin) はコケモモや梨、ウワウルシなどの植物に含まれている天然型フェノール性配糖体である。シキミ酸経路から合成され、加水分解によりヒドロベンゾキノンとなる。 メラニン合成に関わるチロシナーゼに直接作用し、メラニンの合成を阻害するため、美白効果があるとして、化粧品などに使用されている。β型とα型がある。...
    4 KB (283 words) - 05:46, 25 January 2023
  • p-ベンゾキノンレダクターゼ (NADPH)(p-benzoquinone reductase (NADPH))は、次の化学反応を触媒する酸化還元酵素である。 NADPH + H+ + p-ベンゾキノン ⇌{\displaystyle \rightleftharpoons } NADP+ + ヒドロキノン...
    1 KB (90 words) - 16:30, 9 April 2013
  • 2-ヒドロキシ-1,4-ベンゾキノンレダクターゼ(2-hydroxy-1,4-benzoquinone reductase)は、次の化学反応を触媒する酸化還元酵素である。 2-ヒドロキシ-1,4-ベンゾキノン + NADH + H+ ⇌ {\displaystyle \rightleftharpoons...
    1 KB (125 words) - 23:15, 8 April 2013
  • キノンの反応によって生成した、主として水蒸気とベンゾキノンから成る100℃以上の気体を爆発的に噴射する。この高温の気体は尾端の方向を変えることで様々な方向に噴射でき、攻撃を受けた方向に自在に吹きかけることができる。このガスは高温で外敵の、例えばカエルの口の内部に火傷を負わせるのみならず、キノン...
    10 KB (1,508 words) - 00:52, 11 March 2024
  • また、ベンゼン環の1位と4位に水酸基を有しているため、この部分は酸化され易く、容易に水酸基は水素を失って、この部分がケトン基に変化し、いわゆるベンゾキノンの形に変化する。これは芳香族性を失ってでも、酸化され易いという、ヒドロキノン...
    11 KB (1,332 words) - 14:04, 9 November 2022
  • 要がある。以下ではAORFBに関する代表的な研究を主に扱う。 キノンを用いたAORFBがいくつか存在する。ある研究では、酸性AORFBに 1,2-ジヒドロベンゾキノン-3,5-ジスルホン酸 (BQDS) と 1,4-ジヒドロベンゾキノン-2-スルホン酸 (BQS) をカソードとして、伝統的な Pb/PbSO4...
    41 KB (5,432 words) - 10:01, 16 November 2022
  • 謝され、2~3%は代謝されずアセトアミノフェンとして存在する。約15%はシトクロムP450による代謝経路に入り,代謝産物としてN-アセチル-p-ベンゾキノンイミン(NAPQI)及び3-ヒドロキシアセトアミノフェンを生じる。アセトアミノフェン中毒における肝障害,腎障害は,NAPQIが引き起こすとされて...
    11 KB (1,042 words) - 05:57, 20 July 2023
  • チモキノン (英: Thymoquinone) は、1,4-ベンゾキノン(p-ベンゾキノン)が持つ6員環の2位にイソプロピル基、5位にメチル基が結合した有機化合物である。 欧米ではブラッククミンシード(Black cumin seeds)として知られる植物(Nigella sativa L....
    3 KB (245 words) - 00:28, 9 November 2023
  • の1つが連続しているのではなく、分枝している。すなわち、主鎖が共役しており、同じ主鎖の一部が側鎖と共役している。交差共役の例は、ベンゾフェノン、ジビニルケトン、ベンゾキノン、デンドラレン、ラジアレン、フラーレン、インディゴ等の分子で見られる。共役の種類は、反応性や分子電子遷移に影響を与える。 ^ Phelan...
    1 KB (187 words) - 04:19, 25 September 2017
  • ヘキサヒドロキシベンゼン (hexahydroxybenzene) とは、ベンゼンの6個の水素がすべてヒドロキシ基に置き換わった構造を持つ芳香族化合物。フェノール類に分類される。 ヘキサヒドロキシベンゼンは、2,3,5,6-テトラヒドロキシベンゾキノンを塩酸中に塩化スズ(II) で還元すると得られる。2...
    2 KB (152 words) - 11:51, 17 February 2022
  • L-ドーパキノンは、o-ドーパキノンとも呼ばれており、 L-ドーパ の代謝物であり、メラニンの前駆物質である。 モノフェノールモノオキシゲナーゼは酸素分子を用いてチロシンやドーパのようなフェノール類を酸化する。反応後は目的物と水が生成する。 ^ Ito S, Wakamatsu K (2008)....
    2 KB (125 words) - 08:24, 24 November 2021
  • ネニチェスクのインドール合成(Nenitzescu indole synthesis)は、ベンゾキノンとβ-アミノクロトン酸エステルから5-ヒドロキシインドール誘導体を合成する化学反応である。 Nenitzescu, C. D. Bull. Soc. Chim. Romania 1929, 11, 37...
    952 bytes (88 words) - 14:20, 25 November 2018
  • 4-ベンゾキノンを酸化剤として、トリフェニルホスフィン/ベンゾキノン (質量比 1/3)、65 °C、一酸化炭素 70気圧の条件下で高収率、高選択性で行うことができる 。 シュウ酸ジメチル(および関連するジエチルエステル)は、さまざまな縮合反応で使用される。例えば、シュウ酸ジエチルは、シクロヘキサノン...
    9 KB (1,015 words) - 06:35, 6 July 2023