• ロケットエンジンの推進剤ロケットエンジンのすいしんざい)記事では、ロケットエンジンないしロケットによる打上げシステムにおける推進剤(プロペラント)に関する事項について述べる。 化学ロケット場合は、燃料を燃焼させてエネルギーを得た後排ガスを推進剤とするが最も一般的であるため、多く...
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  • ロケットエンジンとは推進剤を噴射する事によってその反動で推力を得るエンジンである。ニュートンの第3法則に基づく。 同義語としてロケットモータがある。こちらは固体燃料ロケットエンジンの場合に用いられるが一般的である。 たとえば化学ロケットロケットエンジンは、燃料(と酸化など)...
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  • ロケット(英: rocket)は、自ら質量一部を後方に射出し、その反作用で進む力(推力)を得る装置(ロケットエンジン)、もしくはその推力を利用して移動する装置である。 空気など外部物質を使用しない点でジェットエンジンなどとは区別される。 狭義にはロケットエンジン...
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  • 固体燃料ロケット(こたいねんりょうロケット)は、固体燃料と酸化を混錬してロケット本体(モーターケース)に充填した固体燃料を使用するロケットである。単に固体ロケットとも呼ばれる。単純なものは主に、モーターケース、ノズル、推進薬、点火装置(イグナイター)で構成される。 液体燃料ロケット...
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  • 液体燃料ロケット(えきたいねんりょうロケット)は、液体燃料と酸化をタンクに貯蔵し、それをエンジンの燃焼室で適宜混合して燃焼させ推力を発生させるロケットである。単に液体ロケットとも呼ばれる。人工衛星姿勢制御エンジンなど一部には過酸化水素やヒドラジンのように自己分解を起こす推進剤...
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  • (Rocket System 68)はロケットダイン社によって開発された液体水素と液体酸素を推進剤とする大型ロケットエンジンである。液体水素を燃料とするロケットエンジンとしては最も強力なエンジンで海面高度における推力はスペースシャトルメインエンジン(SSME)約2倍である。 1990年代末から2000年代にかけて、デルタ...
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  • に対し、ロケットエンジンは酸化を搭載して噴出ガス反動で進むため、宇宙空間でも使用可能である点が強調される。また、ジェットエンジンは吸気側噴流も推進力に利用する一方、ロケットエンジンの燃焼器より前に噴流は全くない。そのため両者は構造も大気中効率も大幅に異なり、区別して扱われる。 現代...
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  • J-2ロケットエンジンは、アメリカ合衆国で開発された液体燃料ロケットエンジンロケットダイン社が製造し、スペースシャトルメインエンジン(Space Shuttle Main Engine, SSME)が誕生するまでは、アメリカ合衆国で最大出力液体水素を燃料とするロケットエンジン...
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  • 核熱ロケット (nuclear thermal rocket) は、熱ロケット (thermal rocket) 一種で熱源に核反応を利用するものであり、核分裂炉又は核融合炉高熱により直接推進剤(通常は水素)を加熱膨張させ、ノズルから噴出して推進する方式。宇宙開発競争...
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  • F-1ロケットエンジンは、アメリカ合衆国ロケットダイン社が開発した大型ロケットエンジンである。アポロ計画サターンVで使用され、F-1はその第一段ロケットS-IC に5基搭載されていた。F-1は現在でも燃焼室が1基液体燃料ロケットエンジンとしては最も強力である。 F-1...
    17 KB (2,465 words) - 11:52, 21 January 2024
  • ハイパーゴリック推進剤(Hypergolic propellant, 自己着火性推進剤)は、2液(酸化と燃料)を混ぜるだけで爆発的に燃焼する(自己着火性推進剤である。 ハイパーゴリック推進剤は初期に設計されたロケットエンジンや、スペースシャトルなど宇宙機...
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  • 宇宙機の推進方法(うちゅうきすいしんほうほう)では宇宙機を加速させる方法を扱う。多数異なる手段があり、それぞれに長所と短所がある。エンジンに関してはロケットエンジンを参照。 最近宇宙機はすべて化学ロケットで打ち上げられる。大半人工衛星は単純な化学ロケット...
    15 KB (812 words) - 10:56, 9 February 2024
  • 電気推進(でんきすいしん、英語:electrically powered spacecraft propulsion)は宇宙空間で用いられるロケットエンジンシステム一種。現在一般的な化学ロケットと違い、電気エネルギーを用いて推力を得る。 電気推進の推力は化学推進に比べて著しく小さいが、比推力が非常に高いのが特徴。...
    4 KB (465 words) - 14:31, 4 December 2023
  • イオンエンジン (Ion engine) は、電気推進とよばれる方式を採用したロケットエンジンの一種で、マイクロ波を使って生成したプラズマ状イオンを静電場で加速・噴射することで推力を得る。イオン推進、イオンロケット、イオンスラスタなどともいう。最大推力は小さいが、比較的少ない燃料で長時間動作させられ...
    17 KB (2,350 words) - 19:43, 26 April 2024
  • ヴィンチ(Vinci)は欧州宇宙機関が開発中ロケットエンジンである。アリアン5新型上段に搭載される予定で、欧州初再着火機能を持つ上段エンジンになる予定である。12トンのペイロードをGTOへ投入できる見込みである。 ヴィンチはエキスパンダーサイクルロケットエンジンで液体水素と液体酸素を推進剤として用いる。従来HM7B(アリアン5...
    8 KB (883 words) - 15:48, 3 July 2019
  • ラムジェットエンジン(Ramjet engine)は、ジェットエンジンの一種であり、一般には吸入した超音速気流をラム圧(ram)により圧縮し亜音速まで減速させ、そこに燃料を噴射して燃焼した排気反動で推進力を得るというものである。その構造より、英語ではストーブパイプエンジン...
    17 KB (2,359 words) - 00:50, 28 April 2024
  • H-1 エンジンは推力200,000 lbf (890 kN)液体酸素/RP-1を推進剤とするロケットエンジンで、ソーデルタロケットとジュピターロケット1段目に使用された。簡略化してサターンIとサターンIBS-IBに搭載された。 サターンIBには8基が束ねられて使用された。後に推力が205,000...
    14 KB (2,025 words) - 12:05, 21 January 2024
  • ヴァルカンエンジン(Vulcain)は、欧州宇宙機関(ESA)アリアン5ロケットエンジンである。 技術的な理由により地上で始動し、離陸時の推およそ10%を生みだし、離陸時90%の推力を生みだす両側固体燃料ブースター(EAP または P230)切り離し後飛行第2段階で主に使用される。 複数派生型がある:...
    21 KB (2,520 words) - 00:42, 29 November 2023
  • を投入する特筆すべき打ち上げ能力を持つ次世代スペースX社ロケットに搭載予定であるとされた。 2012年11月にCEOイーロン・マスクはスペースX社の推進部門がメタン燃料ロケットエンジンを開発するという新たな方針を発表した。彼はエンジンの概念識別名称がラプターであることとともに、エンジンはメタン燃料...
    32 KB (3,824 words) - 01:22, 22 March 2024
  • 基準に照らし合わせると明らかに過剰だった。 推進剤タンクはフリードリヒスハーフェンのツェッペリンの工場でへら絞りで製造された。 ロケット進行方向を変えるため燃焼ガス向きを制御する方式として、黒鉛製の推力偏向板(ジェットベーン、Jet vane)が使われた。これは、現在...
    48 KB (6,859 words) - 08:19, 11 October 2023
  • HG-3は、アポロ計画後にサターンロケット上段用として設計された極低温液体燃料ロケットエンジンである。 アメリカロケットダイン社によって設計されたHG-3は極低温液体水素と液体酸素を推進剤として燃焼し、飛行中にそれぞれエンジンの推力は1,400.7 kN (315,000 lbf)を生み出す。エンジンの...
    4 KB (286 words) - 04:07, 16 September 2015
  • とは、アメリカ民間企業スペースX社が開発したロケットエンジンである。推進剤としてはケロシンのRP-1と液体酸素組み合わせを使用し、ファルコン1ロケット上段用エンジンとして使用されていた。 ケストレルはマーリンエンジンと共通したピントル構造を中心に設計されているが、マーリンの...
    7 KB (728 words) - 15:44, 20 April 2023
  • 非対称ジメチルヒドラジンと酸化として四酸化二窒素を使用する。この組み合わせは接触するだけで燃焼する(ハイパーゴリック推進剤と呼ばれる)ため、点火装置が不要で、常温で保管できる。これにより低温設備が不要となり、長期間発射台に配備することが可能になる(同様能力はアメリカタイタンロケットシリーズや中国...
    14 KB (1,618 words) - 08:10, 29 February 2024
  • とは、ファルコン1・ファルコン9・ファルコンヘビーロケットで使用するためにスペースX社が製造を行っているロケットエンジンである。推進剤としてケロシン系燃料であるRP-1と液体酸素を利用し、ガス発生器サイクルで燃焼させる。回収と再利用も可能なように設計されている。 推進剤は、2つターボポンプによって単一...
    17 KB (2,157 words) - 08:06, 31 October 2023
  • ラザフォード(Rutherford)は、アメリカとニュージーランド企業であるロケット・ラボ社が開発・製造する液体燃料ロケットエンジン。同社エレクトロンロケットに使用されている。名称はニュージーランド出身実験物理学者、アーネスト・ラザフォードにちなむ。 ロケットに使用されるエンジンとしては世界初電動ポンプサイクルを採用する。燃料にはケロシン...
    10 KB (903 words) - 08:02, 26 October 2022
  • 推進剤として使用する二液推進二段燃焼サイクル液体燃料ロケットエンジンである。世界で最も強力なマルチノズル、マルチ燃焼室式ロケットエンジンでNPOエネゴマシュによって設計、生産されている。4台エンジンが束ねられているように見えるが、実際には1台ターボポンプに4つ...
    14 KB (1,834 words) - 06:10, 29 October 2021
  • 比推力 (category ロケットエンジン)
    比推力(ひすいりょく、specific impulse、Isp)は、ロケットエンジン(ジェットエンジンに対しても定義できる)の推進剤効率を示す尺度であり、推進剤質量流量に対する推力大きさを示す。 定義は「推力tf/(推進剤質量流量t/s・地球重力加速度m/s2)」で、単位は秒である。ノズル...
    4 KB (634 words) - 15:04, 23 January 2023
  • 航空用エンジン aircraft engine 航空用エンジン(こうくう よう エンジン)とは、航空機に搭載され、航空機飛行に必要な推力(推進力)を生み出すエンジンである。補助動力装置やラムエア・タービンなど電源や油圧を確保するエンジンは含まれない。航空エンジンともいう。英語では主に "aircraft...
    27 KB (3,181 words) - 05:16, 1 December 2023
  • 慣性飛行中に、残っている推進剤液体水素と液体酸素がタンク内で拡散しないようタンク底部に保持させる、リテンションと呼ばれる推進薬液面保持機能に活用する。今までは姿勢制御用の推進剤ヒドラジンを機体後方へ噴射に用いていたが、この改良によりヒドラジンの消費量が節約できる。 3つ目はロングコースト...
    123 KB (12,030 words) - 13:45, 16 April 2024
  • スラスター (redirect from 推進)
    使用に耐えなければならない。一方、主機関ように限られた時間内に大きな加速度を出す必要はなく、それを補えるだけ長時間運転が可能なら加速度は低くていい。 化学ロケット場合は、燃料としてヒドラジン、酸化として四酸化二窒素などを使ったヒドラジンスラスタが主に使われる。触媒を利用して推進剤...
    6 KB (853 words) - 10:01, 10 September 2023
  • ミサイル (category 独自研究除去が必要な記事/2020年12月)
    (AP) 中に自己発火点がAPより100度程度低い硝酸アンモニウム (AN) を少量加えることで、APより先にANに発火させ爆轟以前に燃焼で済ます工夫が行われている。 同様に、推進剤に固体と液体2種類を使うハイブリッド・ロケットエンジンは、燃焼に必要な燃料と酸化...
    47 KB (7,157 words) - 06:31, 12 April 2024