• 化身ラマ(けしんラマ)は、チベット仏教の教義上において、この世の衆生を教え導くために、如来、菩薩、過去の偉大な仏道修行者の化身(応身)としてこの世に姿を現したとされるラマ(師僧)を指す。転生ラマと表記されることもある。 チベット語ではトゥルク(ラテン文字慣用表記:Tulku, チベット文字:སྤྲུལ་སྐུ...
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  • ダライ・ラマ(Dalai Lama, ཏཱ་ལའི་བླ་མ་, taa-la’i bla-ma, 達頼喇嘛)は、チベット仏教ゲルク派の高位のラマであり、チベット仏教で最上位クラスに位置する化身ラマの名跡。チベットとチベット人民の象徴たる地位にある。 その名は、大海を意味するモンゴル語の「ダライ」...
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  • 化身の元の姿を正体という。 元来は応身も同義。釈迦を含む過去七仏は主な仏の化身の例。 チベット仏教では、すぐれた宗教者を化身と考え、その宗教者の没後に「生まれ変わり」を探し、同一人格の持ち主として扱い、その宗教者の地位を敬称させる化身ラマ...
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  • チベット仏教 (redirect from ラマ)
    宗教貴族と化した一族が座主や高僧を半世襲的に輩出する氏族教団であったが、対してカルマ・カギュ派は化身ラマ(転生ラマ)制度を導入した。ゲルク派ものちに化身ラマ制度を取り入れ、ダライ・ラマ、パンチェン・ラマの二大活仏を中心として勢力を伸ばした。この時代の有力宗派は、モンゴル諸部族や明朝と代わる代わる同...
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  • チベット仏教の僧侶を総称して「ラマ僧」と呼ぶことがあるが、本来ラマとは(自らの)師匠たる僧を指す語で、修行僧を一般的にラマ僧と呼ぶのは誤りである。 必ずしも化身ラマ(チベット語ではトゥルク)であるとは限らず、転生継承ではなく修行によってラマとなる者もいる。このように漠然と宗教上の師を...
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  • 化身ラマ(カルマ黒帽ラマ、ギャルワ・カルマパともいう)を教主とする。総本山はツルプ寺。カルマパの他に、シャマル・リンポチェ(カルマ紅帽化身ラマ、カルマ赤帽化身ラマともいう)、シトゥ・リンポチェ、ゲルツァプ・リンポチェ、パオ・リンポチェの四つの化身ラマ...
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  • パンチェン・ラマ(蔵: pan chen bla ma、英: Panchen Lama、漢字表記: 班禪喇嘛)は、チベット仏教ゲルク派においてダライ・ラマに次ぐ高位の化身ラマへの称号である。無量光仏(阿弥陀如来に相当)の化身とされ、転生 (生まれ変わり) によって後継者が定められる。...
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  • モンゴル人は16世紀以降、チベット仏教を受け入れたのにともない、チベット仏教独特の「高僧の地位継承」方法である化身ラマ(いわゆる「転生活仏」)制も受け入れた。モンゴルにおいて展開された化身ラマ(チベット語:トゥルク、モンゴル語:フビルガン)のランク分けは、以下のとおりである。 ホトクト(呼図克図) ノムンハン(nom-un...
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  • - 1919年、1921年 - 1924年)。モンゴル最後の君主。本名、ガワンロサン・チューキニマ・テンジンワンチュク。化身ラマとしての名跡はジェプツンダンバ・ホトクト8世。チベット人。 ロシアの代表的モンゴル学者ポズドネエフによれば、1870年初めに出生したとされる。しか...
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  • 13世の権力は化身ラマの選定にも及んだ。化身ラマは高僧の生まれ変わりであり、理屈では認定されるされないの問題ではないが、政治的な影響力が大きい人事であることから、乾隆帝の頃から清がたびたび介入してきた。13世は清の介入を許さず、転生ラマが死去した時には転生先を自身で占い、その地域から転生者を探させた。...
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  • 第10代:ゲンドゥンギャムツォ(ダライラマ・2世) 第11代:パンチェン・ソナムタクパ 第12代:ソナムギャムツォ(ダライ・ラマ3世) 第13代:ユンテンギャムツォ(ダライ・ラマ4世) 第14代:ロサンチューキゲンツェン(パンチェンラマ2世) 第15代:ロサンギャムツォ(ダライ・ラマ5世)  以後、座主は化身ラマの名跡「ダライラマ」の指定席となる。...
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  • 1989年)は、チベット仏教ゲルク派の最高位の化身ラマのひとりで、第10代のパンチェン・ラマである。中華民国青海省循化県で生まれた。 俗名はゴンポ・ツェテン。チベットのうち、中華民国の実効支配下にあったアムド地方出身のチベット族であった。 1949年6月3日に班禅行轅によってパンチェン・ラマ9世の転生者候補として擁立された。...
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  • 1921年、ボドー、ダンザン、ドクソムらの指導、ダムディン・スフバートルの軍事的活躍とソビエト連邦(ソ連)の赤軍の支援でボグド・ハーン(活仏・化身ラマ)を推戴し中華民国から独立したモンゴルは、1924年にボグド・ハーンの死に際して、コミンテルンの指導もあり、モンゴル人民革命党による一党独裁の社会...
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  • 金瓶掣籤(きんべいせいせん)は、ダライ・ラマやパンチェン・ラマなど高位の化身ラマの転生霊童を決定する際に用いる、「金瓶」(きんぺい)と籤(くじ)による選定法。清・ネパール戦争(グルカ戦争とも、1788年 - 1789年と1791年 - 1792年)の戦後処理の一環として清朝が導入した。 チベット仏教圏独特の化身ラマ...
    5 KB (756 words) - 14:24, 5 April 2020
  • Baabar, Bat-Ėrdėniĭn Baabar, Christopher Kaplonski, Twentieth century Mongolia1 , White Horse Press, 1999, p.188. モンゴル 活仏(化身ラマ) ジェプツンダンバ・ホトクト ダムディン・スフバートル...
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  • 1642年以降、ダライラマの位置づけが「ゲルク派の有力な化身ラマの名跡」から「宗派を超えたチベットにおける最高の宗教的権威」へと上昇する変化が生じたが、ダライラマはもともとツォンカパの弟子ゲンドゥンドプを初代とする名跡であり、現在でも、ガンデン寺におけるティパ(座主)の為の坐台がダライラマ...
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  • Karmapa)は、チベット仏教の四大教派のひとつカギュ派の最大支派であるカルマ・カギュ派の教主である化身ラマの名跡である。チベット仏教全体の中でも最高位の格式を持つ僧である。正装の際に黒帽を着用することからカルマ黒帽ラマの異名を持つ。また、ギャルワ・カルマパ ((チベット語: རྒྱལ་བ་ཀརྨ་པ་, ワイリー方式:...
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  • じめ教団の指導的地位を独占してきたが、16世紀末より化身ラマが同派内にも出現するようになった。第13代座主キンガ・ペンジョル(1428年 − 1475年)の転生者とされるジャムヤン・チェキタクパ(1478年 - 1523年)をはじめとする化身ラマの系譜(ギャルワン・ドゥクチェン)は、代を重ねるにつ...
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  • チベット仏教では、すぐれた宗教者を化身と考え、その宗教者の没後に「生まれ変わり」を探し、同一人格の持ち主として扱い、その宗教者の地位を継承させる化身ラマ(いわゆる転生活仏)制度が14世紀から15世紀にかけて広く普及、定着した。 後世、日本では、訳語の応身と化身に意味上の区別が発生し、応身は衆生教化の対象に応じて現れた仏であり、化身...
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  • 化身として認められていて、有名な僧院クムブムで修行をしていた。他にも18歳年上の姉としてチェリン・ドルマなどがいた。見知らぬ人を少しも怖がらぬ子だったと、母親は後に語ったという。 3歳になるかならないかという頃、ダライ・ラマ化身...
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  • ェン・バルスボルドによりサウロルニトイデス属の1種としてS. juniorと命名された。その後2009年に独自の属として再分類され、チベット仏教の化身ラマの名跡の初代ジェプツンタンパ1世(法名ザナバザル)にちんで命名された。ホロタイプGIN 100–1は部分骨格であり、頭骨、椎骨、右後肢で構成されて...
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  • ェンという法名を新たに受けた。1649年にチベットに巡礼し、パンチェン・ラマ、エンサ・トゥルク等に師事、1650年、ダライ・ラマ5世よりチョナン・ターラナータの転生者としての認定をうけ、1651年ハルハに帰国した。ここに化身ラマの名跡位ジェプツンタンパが成立した。...
    9 KB (1,205 words) - 09:58, 25 February 2024
  • チベット仏教では、チベットの国土に住む衆生は「観音菩薩の所化」と位置づけられ、チベット仏教の四大宗派に数えられるゲルグ派の高位の化身ラマで、民間の信仰を集めているダライ・ラマは、観音菩薩(千手千眼十一面観音)の化身とされている。居城であるラサのポタラ宮の名は、観音の浄土である、ポータラカ(Potalaka、補陀落)に因...
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  • ^ ニンマ派のソギェル・レラブ・リンパはダライ・ラマ13世の師の一人であり、ダライ・ラマ13世が1895年から国政を担当するに際して、彼の権威を確立するきっかけとなった政治事件に若干関わっている。 ^ 高僧の転生者。以下、化身ラマと表記する。 ^ 旧訳の幻化網タントラのテキストは、田中公...
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  • ダライ・ラマ6世ツァンヤン・ギャツォ(チベット文字:ཚངས་དབྱངས་རྒྱ་མཚོ; ワイリー方式:tshangs dbyangs rgya mtsho, 1683年3月1日 -1706年11月15日)は、チベット仏教ゲルク派の有力な化身系譜であるダライ・ラマ...
    10 KB (1,314 words) - 12:17, 16 April 2024
  • ツンダンバ・ホトクト8世(ボグド・ハーン、Jebtsundamba Khutugtu:モンゴルにおけるチベット仏教の長で、宗教的、政治的な指導者。化身ラマ。)が初代「大統領」とされる場合もあるが、一般的にはそれ以後の非宗教的な指導者に対して用いられる。1924年に臨時元首であったBalingiin...
    23 KB (849 words) - 06:59, 14 February 2024
  • カルマパ17世 (category 化身ラマ)
    Dorje)は、チベット仏教カギュ派の最高位の化身ラマであるカルマパの第17世。チベット北部カム地方チャムド県出身。チベット族。 亡命先のアメリカで入寂(1981年11月)したカルマパ16世の転生者として、中華人民共和国国務院国家宗教情報局ならびにダライ・ラマ14世によって認定された。カルマパ16世に...
    14 KB (1,933 words) - 13:51, 19 November 2023
  • ゲルク派 ダライラマ ^ “日喀则扎什伦布寺景区”. www.mct.gov.cn. 中華人民共和国文化観光部 (2021年7月22日). 2023年2月3日閲覧。 ^ 文献(1)pp,633-634、文献(2)p,240 ^ 以後、本寺の座主職は化身ラマの名跡「パンチェンラマ」の指定席となる。...
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  • 第17代:ユンテンギャムツォ(ダライ・ラマ4世) 第18代:ロサンチューキゲンツェン(パンチェン・ラマ4世) 第19代:ロサンギャムツォ(ダライ・ラマ5世) 以後、本寺の座主職は化身ラマの名跡「ダライラマ」の指定席となっている。 セラ寺では、幼児・子供連れの参詣をよく見かけ、大人と一緒に列に並んだ後...
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  • フェリクス5世(サヴォイア公アメデーオ8世) 1439年-1449年 ローマ帝国における対立皇帝・僭称皇帝 神聖ローマ帝国における対立王 チベット仏教における対立化身ラマ ローマ教皇の一覧 名誉教皇 ヨハネス20世 (ローマ教皇) 女教皇ヨハンナ 聖ピオ十世会 マルセル・ルフェーブル...
    12 KB (1,518 words) - 14:13, 25 October 2022
  • アムルサナーの化身、贋ラマ、ダムビ・ジャンツァン、ダムビン・ラマ、テンペイ・ジャルツェン、パル・デン、シレン・ラマといった様々な名前で呼ばれた。また、反清独立運動の功績により、ボグド・ハーンから鎮国公の爵位や、ドクシン・ノヨン・ホトクト(勇猛な君主の化身ラマ)という称号を与えられていたこともある。 ラマ...
    6 KB (981 words) - 22:40, 19 June 2021