• 右脚ブロックを呈する状態では、心室中隔の興奮は左からへ伝わり、室の興奮は左室の興奮に対して遅れて起きることになる。 左脚ブロックと比べ、右脚ブロックでは心臓の基礎疾患がないことが多い。 ブルガダ症候群、肺性心で右脚ブロックを伴うことがある。 通常、右脚ブロック...
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  • 完全右脚ブロック(かんぜんうきゃくぶろっく、英Complete Right Bundle Branch Block : CRBBB)は、心臓のプルキンエ線維の右脚を伝わる刺激が完全に途切れた状態。脚ブロックの一つで、完全脚ブロック右脚ブロックを合わせた症候。 本症はプルキンエ線維右脚...
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  • 胸部誘導でみられるST部の左脚ブロック様の変化は信頼できない。 一般に脚ブロックのために、T波はQRS波と反対側にみられる。 一致したT波は心筋虚血や心筋梗塞を示唆する可能性がある。 暗記法として、「WiLLiaM MaRRoW」というものがある。これは左脚ブロック(L)ではWがV1に、MがV6にみられ、右脚ブロック...
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  • 著明な左軸偏位(-45〜-90度)、QI SIIIパターン(I誘導でq波、III誘導で深いS波)を認める。 左後束枝ブロック 著明な軸偏位(+100〜110度)、SI QIIIパターン(I誘導で深いS波、III誘導でq波)を認める。 右脚ブロック 右脚枝内で伝導障害を来たした場合に生じる。12誘導心電図上、V1誘導ないしV2誘...
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  • 心電図 (category ISBNマジックリンクを使用しているページ)
    <26mm)であり低電位がなければ正常である。 QRS波形は下記で示すQRS時間とともに心室内伝導障害(右脚ブロック・左脚ブロック・左前枝ブロック・左後枝ブロック・両脚ブロック・三束ブロックなどがある)の診断で重要である。 QRS時間 QRS時間とは心室内伝導時間を示す。II誘導で計測するのがわかりやすい。正常値は1...
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  • 脚ブロックであり、右脚ブロックはその逆である。 程度による分類 また脚ブロックブロックされる程度によって完全脚ブロックと不完全脚ブロックに分類される。 以上より完全右脚ブロック、不完全右脚ブロック、完全左脚ブロック、不完全左脚ブロックの4種類に分類される。...
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  • 診断 QRS幅が0.14秒以上であればVTの頻度が高い。特に右脚ブロック型で0.14秒以上、左脚ブロック型で0.16秒以上であればVTの可能性が高い。 心室頻拍では、QRS電気軸において、左軸偏位や、左脚ブロック型を伴う軸偏位を示すことが多い。  現時点(2013)ではブルガダ・アルゴリ...
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  • ブロックである 。 房室ブロックは軽症から重症へ大きく3つに分類され、軽症から順に第1度房室ブロック、第2度房室ブロック、第3度房室ブロックと言う。第1度を1°、第2度を2°、第3度を3°、と略して、第1度房室ブロックを1°AVブロック、第2度房室ブロックを2°AVブロック、第3度房室ブロック...
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  • 2秒以内の例では心室細動に移行することもある。Kent束は、房-室(B type)あるいは左房-左室(A type)に存在するものがあり、稀に心室中隔に向かう症例もある。房-室(B type)では、室が早期に興奮するために、興奮の伝わり方としては、室が先で左室が後となるため心電図波形は左脚ブロック型となる。左房-左室(A...
    7 KB (1,037 words) - 12:25, 30 March 2024
  • 抗不整脈薬 (category ISBNマジックリンクを使用しているページ)
    右脚ブロックに左軸偏位を合併しているタイプは左室中隔辺り、心内膜のプルキンエ線維がリエントリー回路に参加しておりベラパミルが著効する。そのためベラパミル感受性VTと呼ばれている。ベラパミル6T3×のほか、カテーテルアブレーションが有効である。右脚ブロックに左軸偏位が合併しているものは...
    39 KB (6,179 words) - 06:33, 4 December 2023
  • 心電図(ECG) ECDにおいては、PR時間延長(I度AVB)・左軸偏位・不完全右脚ブロック(IRBBB)が3徴候として認められる。また、不完全型では室肥大、完全型では両室肥大の所見も認められうる。 心臓超音波検査 不完全型では心房中隔の欠損、完全型ではさらに心室...
    6 KB (934 words) - 13:06, 11 July 2021
  • 刺激伝導系 (category ISBNマジックリンクを使用しているページ)
    MobitzII型の高度の病態、および、III度房室ブロックは、ペースメーカー埋め込みの適応である。 脚ブロックとヘミブロック ヒス束が右脚と左に分枝したよりも下部で、伝導障害が起きている病態である。右脚ブロック、左脚ブロックの他に、左が前枝と後枝に分岐したよりも下部で障害されている場合には、ヘミブロックと呼ばれる。...
    12 KB (2,217 words) - 13:50, 23 April 2023
  • 慢性肺疾患、低酸素といった数多くの病態の非特異的変化である。 心房細動 心房粗動 心室性頻脈 心室細動 心室頻拍 変行伝導を伴う上室性頻脈、主に脚ブロック 初期診療において重要なこと 意識障害、頻脈以外のバイタルサインの変動、心室性頻脈の場合は危険な場合がある。...
    4 KB (459 words) - 15:14, 22 January 2024
  • (2 mg) の静注を行い、血圧、心電図を見ながら2分後とに2 mL (1 mg) ずつ追加していく。総量は10 mgを超えないようにする。 また右脚ブロック、左軸偏位型心室性頻拍はベラパミル感受性特発性心室頻拍と言われベラパミルが著効する。 ベプリジル(ベプリコール)などがある。これはマルチチャネル...
    16 KB (2,289 words) - 10:17, 20 February 2024
  • 。しかし、遺伝子異常は検索されても20%程度のみにしか認められず、すべての症例がSCN5Aの異常で説明されるわけではない。 心電図で、典型的には右脚ブロック様波形(V1,2のrSR’パターン)とV1-V3にかけてのcoved型、またはsaddleback型のST上昇を来す。高位肋間心電図(胸部誘導の...
    9 KB (1,363 words) - 13:55, 27 December 2023
  • 0 %)も認める。この所見は前壁心筋梗塞でも見られるが、前壁心筋梗塞ではV3(V4)で陰転化が最大になる点が鑑別のポイントである。肺動脈血栓塞栓症では、不完全右脚ブロック(感度4.8 %、特異度97.2 %)、心拍数100回/分を超える頻脈(感度28.8 %、特異度84.3 %)も有名だが、いずれの所見も感度は非...
    9 KB (1,095 words) - 02:42, 5 March 2024
  • 小児期から心雑音を指摘されていたが、発育や身体機能に異常なく成長。 思春期~中年期以降になって労作時呼吸困難、易疲労性。 聴診で心房中隔欠損の兆候がある。 心電図で軸変異、室肥大、不完全右脚ブロック(IRBBB)、心房細動(AF)[中年期以降]を認める 治療は人工心肺を使用し、胸を切り開き直視下で欠損孔を直接(直接縫合閉鎖)も...
    15 KB (2,170 words) - 07:10, 17 June 2023
  • プロカインアミド (category ISBNマジックリンクを使用しているページ)
    期外収縮(上室性、心室性) 発作性頻拍(上室性、心室性) 手術及び麻酔に伴う不整脈 新鮮心房細動 心房粗動(静注のみ) 陳旧性心房細動 刺激伝導障害(房室ブロック、洞房ブロック脚ブロック等)のある患者[刺激伝導抑制作用により、これらの障害がさらに悪化するおそれがある。] 重篤な鬱血性心不全のある患者[不整脈(心室頻拍...
    7 KB (921 words) - 08:41, 29 October 2023
  • ブロック・レスナー(Brock Lesnar、1977年7月12日 - )はアメリカ合衆国の男性プロレスラー、総合格闘家。WWE所属。サウスダコタ州ウェブスター(英語版)出身。カナダ・サスカチュワン州在住。第14代UFC世界ヘビー級王者。 恵まれた体格とレスリングで培った技術でWWEデビューから5か...
    61 KB (8,368 words) - 18:38, 13 May 2024
  • キニジン (category ISBNマジックリンクを使用しているページ)
    心室性)、新鮮心房細動、発作性心房細動の予防、陳旧性心房細動、心房粗動、電気ショック療法との併用およびその後の洞調律の維持、急性心筋梗塞時における心室性不整脈の予防 刺激伝導障害(房室ブロック、洞房ブロック脚ブロック等)患者(失神発作あるいは突然死のおそれ) 重篤な鬱血性心不全患者(本疾患悪化のおそれ)...
    12 KB (1,660 words) - 09:22, 13 October 2023
  • QRSであれば上室性であり、心室性頻拍であればwide QRSであるがこの命題の逆は正しくない。上室性頻脈でwide QRSとなる不整脈としては早期興奮症候群(WPW症候群)や完全脚ブロック、心室内変行伝導、Ⅰa型抗不整脈薬使用中の場合に認められる。 カルシウム拮抗薬の投与を行う時は血圧が低めであったら、塩化カルシウム3 mlまたは...
    12 KB (2,086 words) - 03:14, 7 May 2024
  • 心房細動 (category ISBNマジックリンクを使用しているページ)
    f波の振幅が大きいほど除細動されやすいとされている。抗不整脈薬を投与するとf波の振幅が大きくなることがありこのような場合も除細動されやすい。右脚ブロック型の変行伝導が認められることもある。 心臓超音波検査でわかることは心臓の動き(心機能)、心臓の大きさ(心拡大)、基礎疾患の有無、血栓の有無である...
    27 KB (3,117 words) - 03:35, 3 February 2024
  • 6 その他及び詳細不明の分枝ブロック I44.7 左脚ブロック,詳細不明 I45 その他の伝導障害 I45.0 右脚分枝ブロック I45.1 その他及び詳細不明の右脚ブロック I45.2 二束ブロック I45.3 三束ブロック I45.4 非特異性心室内ブロック I45.5 その他の明示された心ブロック I45.6 早期興奮症候群...
    23 KB (4,219 words) - 02:44, 4 November 2021
  • 聴診 (category ISBNマジックリンクを使用しているページ)
    音の異常 I 音の亢進:左室収縮力の増強、僧帽弁狭窄、PQ時間短縮、完全房室ブロックで、PとQRSが重なると大砲音という巨大な I 音が聴こえる。 I 音の減弱:左室収縮力の減少、僧帽弁閉鎖不全、PQ時間延長 I 音の分裂:脚ブロックで聞かれることがある。 II 音の亢進、減弱:肺動脈成分IIp、大動脈...
    39 KB (7,274 words) - 07:19, 25 March 2021
  • ブルガダ症候群の疑い例については、フレカイニドを投与した際の心電図所見(ブルガダ症候群に特徴的な心電図変化(右脚ブロックおよび右側胸部誘導(V1~V3)のST上昇)が顕在化する)が鑑別診断に役立つ場合があるが、この時心室細動、心室頻拍、心室性期外収縮等の発現に注意する必要がある。...
    22 KB (2,794 words) - 13:51, 27 December 2023
  • ブロックを起こす。合併奇形を伴わない場合でも(放置すると)40歳ぐらいまでは無症状だが、完全房室ブロック室機能低下、三尖弁閉鎖不全が次第に生じ60歳以上の生存が期待できない。 具体的な問題例では、15歳以上で三尖弁(通常と逆に患者から見て左側にある)逆流が48%、僧帽弁(患者から見て...
    6 KB (829 words) - 23:26, 20 November 2023
  • ール(2002年10月適応追加)、メインテート(2011年5月適応追加) 全てのβ遮断薬に共通して起こるもの 心機能低下、低血圧、洞機能不全、房室ブロック、消化器症状、離脱症状、離脱症候群などは起こるリスクが高い。 また冠痙縮の悪化に関しては明らかなエビデンスが存在しないため、どのβ遮断薬を用いても...
    12 KB (1,515 words) - 05:42, 9 April 2022
  • 心収縮力増強のため閉塞が強くなるため。 II度以上の房室ブロック - 房室伝導を抑制するため。 心房細動発作時のWPW症候群 - 房室伝導抑制でますますケント束の伝導が心室に伝わりやすくなるため。 ジギタリスは中毒域と治療域が近いため、心室性期外収縮、房室接合部性頻拍、房室ブロック...
    9 KB (1,359 words) - 14:56, 19 February 2024
  • が必要となる。マラソン選手などのスポーツ心臓でも心室内腔の拡大による洞性徐脈がみられるが、この場合は通常治療の必要はない。 洞機能不全症候群と房室ブロックがあることが知られている。その他、一過性の副交感神経系の緊張や薬物による副作用が知られ、抗不整脈薬、抗うつ薬、高血圧や狭心症の治療薬である交感神経...
    3 KB (396 words) - 22:42, 21 November 2023
  • 梗塞で特に前壁梗塞に生じやすい。発症後数時間以内に生じるものが多い。致死的な合併症である。 房室ブロック 房室結節は、ほとんどが冠動脈からの血流で灌流されているため、冠動脈閉塞によって起こる下壁心筋梗塞に伴って房室ブロックが発生しやすい。洞房結節そのものが障害されると Sick Sinus Syndrome...
    23 KB (3,145 words) - 10:27, 13 May 2024
  • II群:洞停止・洞房ブロック III群:徐脈-頻脈症候群 洞結節あるいはその周辺の障害によって生じ、臨床的にはAdams‐Stokes発作(アダムス・ストークス発作)、心不全、易疲労性などの症状が慢性的に出現する場合をいう。原因としては、虚血性心疾患、サルコイドーシス、炎症、心筋症、家族性発症、薬剤性(βブロッ...
    3 KB (467 words) - 12:23, 30 March 2024