• リチウムは一旦炭酸リチウムとして産出され、他のリチウム化合物は炭酸リチウムを出発原料として二次的に製造されている。そのためリチウムの産出量などの統計では炭酸リチウム換算(LCE)で表されることが多い。 鉱石を原料とする場合には硫酸リチウムとして、鹹水を原料とする場合は塩化リチウム...
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  • リチウムはおもに後者として用いられる。リチウム源としてはおもに炭酸リチウムが用いられ、焼成によって酸化リチウムもしくはケイ酸リチウムの形で釉層を形成する。リチウムはほかのアルカリ金属、アルカリ土類金属元素と比較して熱膨張係数が小さいため、リチウム...
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  • 代表的な構成では、負極に炭素、正極にコバルト酸リチウムなどのリチウム遷移金属酸化物、電解質に炭酸エチレンや炭酸ジエチルなどの有機溶媒 + ヘキサフルオロリン酸リチウム (LiPF6) といったリチウム塩を使う。しかし一般には、負極、正極、電解質それぞれの材料は、リチウム...
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  • リチウム塩(リチウムえん、略号Li)は、化学的なリチウムの塩で、実際には炭酸リチウムやクエン酸リチウムの形態をとり、主に双極性障害に用いられる気分安定薬である。日本では1980年より商品名リーマス (Limas) などで販売され、適応は「躁病および躁うつ病の躁状態」である。日本うつ病学会の双極性障...
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  • チタン酸リチウム(チタンさんリチウム、lithium titanate、正確にはメタチタン酸リチウム lithium metatitanate)は、リチウムとチタンを含む化合物の一つ。室温では灰白色の粉末としてみられ、化学式Li2TiO3で表わされる。 高速充電が可能なチタン酸リチウム...
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  • 毒重石の主成分で人体に有害。胃の検査で造影剤として飲むバリウムはこれではなく、硫酸バリウム炭酸マグネシウム (MgCO3) - 運動競技向けの滑り止め剤、研磨剤、医薬品に利用。 炭酸リチウム (Li2CO3) 炭酸鉄(II) (FeCO3) 炭酸銀(I) (Ag2CO3) 鉱物学において、炭酸塩からなる鉱物を炭酸塩鉱物(たんさんえんこうぶつ、英:...
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  • リチウム電池(リチウムでんち)は、負極に金属リチウムを使った化学電池である。 リチウムイオン電池、リチウムイオンポリマー電池は、負極にリチウムイオンを吸蔵する炭素等を使った二次電池であるため、リチウム電池とは区別される。もっとも普及しているコイン型リチウム(CR系)一次電池は正極に二酸化マンガン、負...
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  • 固体及び水溶液は二酸化炭素を吸収しやすく、比較的濃厚な水溶液に二酸化炭素を通じた場合は炭酸リチウムが沈殿する。 蓄電池の電解質、写真の現像液、重合反応の触媒として利用される。また、セラミックスの原料、ステアリン酸リチウムなど他のリチウム化合物の合成にも用いられる。ステアリン酸リチウムは耐水性に優れ、高温・低温下でも劣化しない潤滑用グリースとして使われる。...
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  • 臭化リチウム(しゅうかリチウム、英: Lithium bromide)は、リチウムの臭化物で、化学式LiBrで表される。 炭酸リチウムあるいは水酸化リチウムと臭化水素酸を反応させると水溶液が得られる。 Li 2 CO 3   + 2 HBr ⟶ 2 LiBr   + CO 2   + H 2 O {\displaystyle...
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  • Creekの海底の炭酸塩帯水層にある。このようにリチウムの同位体構成比は源によって大きく違う。 リチウム7は、液体フッ素原子炉のフッ化リチウム溶媒として用いられている。 また、リチウム7の水酸化物は加圧水型原子炉の冷却液のアルカリ化に用いられている。 リチウム7は中性子を吸収してトリチウムとヘリウム...
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  • Li2O}}} 銀箔に包んだ無水水酸化リチウムをニッケルボート中で減圧下675℃に加熱分解すると得られる。 2 LiOH ⟶ Li 2 O   + H 2 O {\displaystyle {\ce {2 LiOH -> Li2O\ + H2O}}} また炭酸リチウムを700℃で50時間減圧下で加熱し分解させても得られる。...
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  • ヘキサフルオロリン酸リチウムは、炭酸プロピレンや 1,2-ジメトキシエタンなどの有機溶媒に溶け、リチウム電池の電解液として使われる。 ここでヘキサフルオロリン酸リチウムが用いられる理由は、いくつか挙げられる。 強い酸化雰囲気から還元雰囲気まで分解しない広い電位窓を持つ。リチウム...
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  • 酸リチウム(りゅうさんリチウム、lithium sulfate)は組成式Li2SO4で表されるリチウムの硫酸塩である。 炭酸リチウムを希硫酸に溶解し、濃縮すると1水和物Li2SO4·H2Oの結晶が析出する。 Li 2 CO 3   + H 2 SO 4 ⟶ Li 2 SO 4   + CO 2  ...
    3 KB (339 words) - 22:28, 18 March 2021
  • 四ホウ酸リチウム(しホウさんリチウム、lithium tetraborate)は、ホウ酸のリチウム塩である。水によく溶ける白色の固体であり、発生毒性や眼に対する腐食性を持つ。水酸化リチウムもしくは炭酸リチウムとホウ酸の反応によって製造され、グリースや光学材料、線量計などに用いられる。 四ホウ酸リチウムは密度2...
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  • 酸リチウム(しょうさんリチウム、lithium nitrate)は組成式LiNO3で表されるリチウムの硝酸塩である。 日本の法令では、消防法で危険物第1類(硝酸塩類)に指定される。 炭酸リチウムを希硝酸に溶解し、水溶液を濃縮すると3水和物が得られる。 Li 2 CO 3   + 2 HNO 3 ⟶...
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  • マグネシウムにおけるグリニャール試薬やリチウムにおけるアルキルリチウムなど、有機金属化合物を形成する。 硫酸塩が水に易溶である(硫酸リチウム一水和物は0.436 kg/kg (at 0 °C)、硫酸マグネシウムは0.30 kg/L (at 20 °C)) マグネシウムリチウム...
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  • 炭酸カルシウム(たんさんカルシウム、calcium carbonate)は、組成式 CaCO3 で表されるカルシウム炭酸塩である。 貝殻やサンゴの骨格、鶏卵の殻、石灰岩、大理石、鍾乳石、白亜(チョーク)、方解石、アラレ石の主成分で、貝殻を焼いて作る顔料は胡粉と呼ばれる。土壌ではイタリアのテラロッサに含まれる。...
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  • Li+イオンは弱いルイス酸として作用する。例えば1モルの塩化リチウムは4モルまでのアンモニアと結合する。 最も単純には水酸化リチウムまたは炭酸リチウムと塩酸から合成できる。また、金属リチウムと塩素、または湿気を含まない塩化水素ガスとの発熱反応によっても生成する。無水の塩化リチウム...
    4 KB (401 words) - 14:20, 13 March 2021
  • 窒化リチウム(ちっかリチウム、lithium nitride)はリチウムの窒化物である。化学式は Li3N、CAS登録番号は [26134-62-3]。式量 34.82、融点 845 ℃、比重 1.28 (20 ℃) の暗赤色六方晶。 アルカリ金属の中ではリチウムだけが単体窒素と加熱時に反応する。...
    3 KB (162 words) - 10:47, 10 May 2020
  • 炭酸水素塩(たんさんすいそえん、hydrogencarbonate)または重炭酸塩(じゅうたんさんえん、Bicarbonate)は炭酸水素イオンを含む、水素塩(酸性塩)の一種である。リチウムを除くアルカリ金属塩、カドミウム塩、およびアンモニウム塩などが固体の結晶として単離されているが、アルカリ土類金...
    4 KB (310 words) - 15:07, 30 December 2021
  • 熱紙・熱ペレットなどに関する技術 溶融炭酸塩形燃料電池 - 電解質に炭酸リチウムなどの溶融炭酸塩を用いた燃料電池 ナトリウム・硫黄電池 ^ David Linden(編), 高村 勉(監訳) "最新 電池ハンドブック", 朝倉書店(1996), pp.327-341. ^ 高塚 成昭 "リチウムアルミニウム合金系熱電池のエージング性能"...
    7 KB (1,112 words) - 17:44, 24 November 2022
  • 炭酸ナトリウム(たんさんナトリウム、sodium carbonate、別名:炭酸ソーダ)は組成式 (Na2CO3)で表されるアルカリ金属炭酸塩。水酸化ナトリウムとその半分の物質量の二酸化炭素を反応させるか、炭酸水素ナトリウムを熱すると得られる。 2 NaOH + CO 2 ⟶ Na 2 CO 3 +...
    9 KB (1,021 words) - 02:05, 16 February 2024
  • であるLiC6、LiC12、LiC18等を含む、非常に広範なリチウム-炭素化合物のうちの1つである。二炭化リチウムは、リチウムが豊富な化合物の中で熱力学的に最も安定であり、元素から直接得られる唯一のものである。1896年に石炭と炭酸リチウムを反応させたアンリ・モアッサンにより最初に合成された。 Li...
    7 KB (880 words) - 14:45, 12 December 2023
  • ウムを参照のこと。 臭化リチウムは1900年代初頭に鎮静剤として使用され始めたが、一部の心臓病患者が代用塩としてそれを用いたのち死亡したため1940年代には人気を失った。現在では、炭酸リチウムと塩化リチウムのように臭化リチウムも、双極性障害の治療に使われている。...
    5 KB (566 words) - 08:43, 16 November 2023
  • thermodynamics properties, J. Phys. Chem. Ref. Data 11 Suppl. 2 (1982). ^ [1] ^ 日本化学会編 『新実験化学講座 無機化合物の合成II』 丸善、1977年 炭酸リチウム 炭酸ナトリウム 炭酸カリウム 炭酸セシウム 表示 編集...
    3 KB (274 words) - 14:02, 19 April 2021
  • 第1族元素(だいいちぞくげんそ)とは、周期表において第1族に属する元素。水素・リチウム・ナトリウム・カリウム・ルビジウム・セシウム・フランシウムが属する。周期表の一番左側に位置する元素群で、価電子は最外殻のs軌道にある電子である。s軌道は1電子のみが占有する。...
    58 KB (7,656 words) - 07:39, 20 November 2023
  • 転寿命(スタック・改質器無交換)を達成している。 溶融炭酸塩形燃料電池(MCFC, Molten Carbonate Fuel Cell)は、水素イオン(H+)の代わりに炭酸イオン(CO32-)を用い、溶融した炭酸塩(炭酸リチウム炭酸カリウムなど)を電解質として、セパレーターに含浸させて用いる。...
    42 KB (5,792 words) - 23:45, 27 November 2023
  • 炭酸カリウム(たんさんカリウム、Potassium carbonate)は、組成式K2CO3で表されるカリウム炭酸塩である。陸上植物の灰に10 - 30%程度含まれる(それに水を加えたものが灰汁と呼ばれる)。炭ボツや真珠灰と呼ばれていた。 水に対する溶解度が高く、112g/100g(水、20℃)に達する。これは炭酸ナトリウム(21...
    5 KB (547 words) - 11:41, 9 September 2023
  • 気分の循環と移行の治療に有効であり、しかしうつ病の治療には有効ではないこと意味する。例外として、炭酸リチウムは躁とうつの症状の両方を治療する。一方で、バルプロ酸やカルバマゼピンのような抗躁剤は、リチウムが可能なようには直接にはうつを治療できず、躁から抜け出し気分が循環するのを予防して保つことによっ...
    46 KB (6,408 words) - 09:31, 8 May 2024
  • リチル酸となることにより胃粘膜に障害を起こすのに対し、エテンザミドはサリチルアミドになるため、胃に対する副作用は比較的軽いとされている。 原則として、アスピリン喘息、小児のインフルエンザ、消化性潰瘍、重度の肝臓・腎臓・心臓病、妊娠末期の患者への投与は避ける。またワルファリン、炭酸リチウム...
    2 KB (205 words) - 18:57, 24 May 2015
  • SN2反応でメチル化剤として非常に良く用いられる反応試薬である。例として、フェノールやカルボン酸のメチル化が挙げられる。 この2つの例では塩基(炭酸カリウム炭酸リチウム)がプロトンを捕捉しアニオンを生成させることで、SN2反応における求核剤を供給している。 HSAB則に従うと、ヨウ素は「ソフト」な脱離基...
    7 KB (918 words) - 11:50, 9 April 2024