• 酸化プルトニウム(IV) は化学式 PuO2 で表されるプルトニウム酸化物である。高融点の固体で主要なプルトニウム化合物である。粒径や温度、製法により黄色やオリーブグリーンなどの様々な色調を呈する。 酸化プルトニウム(IV)は蛍石型結晶で、Pu4+ は面心立方格子の中央に位置し、酸化物イオンは四面体の頂点に位置する。...
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  • プルトニウムの放出を引き起こした。 さらには、金属プルトニウムには発火の危険がある。特に素材が微粒子に分割されている場合が危険である。金属プルトニウムは酸素および水と反応し、自然発火性物質である水素化プルトニウムが蓄積する可能性があり、室温の空気中で発火しうる。プルトニウム酸化...
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  • の結晶構造であり、単位格子中にウラン原子が4個、酸素原子が8個存在する。酸化プルトニウム(IV)とは任意の比率で固溶体を形成する。700 °Cで過定比酸化ウラン(IV) UO2+x が生じ、1200 °Cで亜定比酸化ウラン(IV) UO2-x が生じる。熱伝導度は室温では10 W/mK程度、1000...
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  • ニウム231で、32760年である。この元素には、2つの核異性体 217mPa(半減期1.15ミリ秒)と 234mPa(半減期1.17分)が存在する。 プロトアクチニウムは強い放射性と猛毒性を有し、プルトニウムのアルファ線同等の強発癌性を有する。 PaO2 - 酸化プロトアクチニウム(IV) Pa2O5...
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  • γネプツニウム 577 °C以上の状態のネプツニウムで、立方晶系である。 密度は18000 kg/m3 また、ネプツニウムは四つの酸化状態が存在する。 Np3+ 淡い紫色をしており、Pm3+ に類似している。 Np4+ 黄緑色をしており、Pm4+ に類似している。 ネプツニウムプルトニウム238製造の際に用いられる。...
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  • ウラン (redirect from ウラニウム)
    ニウムが、1952年にプルトニウムが、それぞれウラン鉱石中にごくごくわずかに含まれていることが発見された。既述の通りウランの原子番号は92であるが、ウランは原子半径も大きいため、その比重(密度)は、原子番号77番付近のオスミウムやイリジウム...
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  • CeRu2Si2 酸化セリウム(III) (Ce2O3) 酸化セリウム(IV) (CeO2) 塩化セリウム(III)七水和物 (CeCl3・7H2O) フッ化セリウム(III) (CeF3) 硫酸セリウム(III)八水和物 (Ce2(SO4)3・8H2O) 硫酸セリウム(IV)四水和物 (Ce(SO4)2・4H2O)...
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  • 酸化ガリウム(III) を加えて溶融塩電解することによって金属ガリウムを得ることに成功している。メンデレーエフの予測した密度の理論値5.9は、実測値である5.94と非常に一致しているなど、予測された多くの物性は非常に密接に実測値と一致していた。この「エカ=アルミニウム」の予測物性と「ガリウム...
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  • 235U を濃縮したウランを燃料とする原子炉。 プルトニウム燃料炉(plutonium fuel reactor) プルトニウムを燃料とする原子炉。 トリウム系燃料炉(thorium series fuel reactor) トリウムを親物質とし、トリウムから作られる 233U を燃料として使用する原子炉。...
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  • フッ化キュリウム(III) (CmF3) 酸化キュリウム(III) (Cm2O3) 酸化キュリウム(IV) (CmO2) 原子力電池や、惑星探査機のαプロトンX線分光計、実験用のアルファ線源としての用途がある。 原子力発電の使用済み核燃料を再処理した際に発生する廃液(高レベル放射性廃棄物)中には、キュリウム...
    9 KB (619 words) - 12:21, 6 May 2024
  • プルトニウムや核分裂生成物から分離するため硝酸に溶解される(PUREX法)。分離精製された硝酸ウラニルを加熱分解して得た酸化ウラン(VI)は、さらに水素で還元して酸化ウラン(IV)とし、燃料工場に回される。 重ウラン酸アンモニウム ((NH4)2U2O7)または重ウラン酸ナトリウム (Na2U2O7·6H2O)...
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  • 原子炉内のプルトニウム239に2個の中性子を当てると、プルトニウム241ができ、これがβ崩壊して、アメリシウム241(半減期432.2年)となる。 元素は、化学的にシカゴ大学の冶金研究所(現アルゴンヌ国立研究所)で同定された。 ネプツニウムプルトニウム、キュリウムに続いて、アメリシウムが発見されたのは超ウラン元素として四番目だった。...
    12 KB (1,316 words) - 12:21, 6 May 2024
  • 白リン(黄リン)・赤リン・紫リン・黒リンなどの同素体が存在する。+III(例:六酸化四リン、P4O6)、+IV(例:八酸化四リン、P4O8)、+V(例:五酸化二リン、P2O5)などの酸化数をとる。 リンは数種類の同素体をもつことが古くから知られている。白リン以外の同素体は、安定でほぼ無毒である。...
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  • (IV)の還元から、テルル (IV)の最も安定な状態を経て、ポロニウム (IV)の酸化まで、安定性が変化する。これは、周期表の下方に行くに従って相対論効果、特に不活電子対効果の比重が増え、高い酸化数の安定性が減少することを示している。そのため、リバモリウムの最も安定な酸化...
    47 KB (5,562 words) - 12:13, 6 May 2024
  • ンデレビウム(IV)に酸化される可能性があることを示唆しているが、強力な酸化剤であるビスマス酸ナトリウムを使用した1967年の実験ではメンデレビウム(III)をメンデレビウム(IV)に酸化することができなかった。 メンデレビウム原子には101個の電子があり、そのうち少なくとも3個(そしておそらく4個...
    39 KB (5,211 words) - 12:19, 6 May 2024
  • に長期的な腐食が起きる可能性が指摘されている。 プルトニウム発生量は、年間100万kWの軽水炉で約230kgに対して、上述の規模のトリウム溶融塩炉では約0.5kgである。 発生するプルトニウムはほとんどプルトニウム238であり、兵器に適するプルトニウム239が十分に含まれていない。かつ生成されるウラン232(半減期68...
    13 KB (1,894 words) - 16:29, 27 November 2023
  • 1964年に当時ソビエト連邦のドゥブナ合同原子核研究所で初めての検出が報告された。そこでは、プルトニウム242を標的に、ネオン22イオンを照射し、反応生成物を四塩化ジルコニウムとの反応で塩化物に変換した後、勾配サーモクロマトグラフィーで分離された。チームは、エカハフニウムの性質を持つ揮発性塩化物の特徴を持つ自発核分裂を同定した。半...
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  • 松江市 ^ 松江市主催プルサーマルシンポジウム(2012年12月19日時点のアーカイブ) ^ ウラン・プルトニウム混合酸化物燃料の使用に係る原子炉設置変更許可の申請について 中国電力 2006年10月23日 報道資料 ^ 島根原子力発電所2号機におけるウラン・プルトニウム混合酸化物燃料(MOX)の使用に関する原子炉設置変更許可について...
    21 KB (2,339 words) - 05:48, 6 May 2024
  • 500Ci (1,650TBq) の二酸化プルトニウムを含んでおり、トンガ海溝の水深6kmから9kmの地点に墜落するように軌道が調整された。大気と海水のサンプリングの結果からプルトニウム238の汚染が見られなかったことから、設計通りキャスクが無事で海底に沈んでい...
    38 KB (5,089 words) - 13:36, 29 February 2024
  • 風下の大気の放射能が測定する実験が行われている 。 一般に重金属は複数の酸化数を持ち、例えばアクチノイド元素のウランは +3 から +6、プルトニウムは +3 から +7 を取る。 このため、ひとつの溶液中で同じ元素が様々な酸化状態の化合物をつくり同時に共存する不均化が起きうる。これは、環境中で同位...
    17 KB (2,236 words) - 12:42, 8 October 2021
  • 2010年10月30日閲覧。 ^ “海外におけるプルトニウムの軽水炉での利用状況”. ATOMICA (2007年8月). 2014年11月30日閲覧。 “混合酸化物(MOX)燃料は、1963年...以来...欧州諸国を中心に過去40年にわたり利用されてきており、MOX燃料を軽水炉で利用するプルサーマルは、約5,290体の実績を有している。”...
    159 KB (19,436 words) - 15:13, 2 May 2024
  • 酸化してSiO2(酸化ケイ素)の膜が生成されることで内部の黒鉛の酸化を防ぐ研究が行われている。 超高温ガス炉において利用される核燃料はTRISO型燃料粒子と呼ばれており、炭化ケイ素セラミックと黒鉛によって被膜された燃料粒子である。TRISO粒子は燃料の中心核を持っており、多くの場合プルトニウム...
    30 KB (4,411 words) - 04:09, 12 January 2024
  • た(ドイツで設計されたものは二酸化ウランを用いていた)。 核燃料としては、炭化ウランはそのまま、または炭化プルトニウム(PuC および Pu2C3)と混ぜて利用される。混合物はウラン-プルトニウム炭化物(PuC U)と呼ばれる。 また、加速器のターゲット材としても広く使われている。...
    3 KB (271 words) - 08:29, 19 October 2019
  • 酸化銀電池 - 三角フラスコ† - 酸化クロム - 酸化コバルト - 酸化剤† - 酸化ジルコニウム - 酸化水銀 - 酸化水素† - 酸化数 - 酸化スズ† - 酸化セレン - 酸化第一鉄† - 酸化第一銅† - 酸化第二銅† - 酸化タンタルリチウム† - 酸化チタン - 酸化窒素† - 酸化的付加...
    207 KB (16,691 words) - 22:05, 6 May 2024
  • もんじゅは、日本の福井県敦賀市にある日本原子力研究開発機構の高速増殖炉(ナトリウム冷却高速炉)である。研究用原子炉との位置付けから、商業用原子炉と異なり、文部科学省の所管となる。 もんじゅは、MOX燃料(プルトニウム・ウラン混合酸化物)を使用し、消費した量以上の燃料を生み出すことのできる高速増殖炉の実用...
    64 KB (9,329 words) - 12:22, 8 March 2024
  • 酸化数は主に+4から+6の範囲、5g電子殻の充填が支配的であり、ウラン、ネプツニウムプルトニウムのように隣り合う元素は互いに非常によく似ていると考えた。最初(140番台の元素あたり)は、6f電子殻が7d電子殻より優先されるため非常に高い酸化数が予想されるが、その後典型的な酸化...
    171 KB (15,579 words) - 10:14, 13 May 2024
  • フッ化ウラン(IV) (UF4) はウランのフッ化物で、緑色の結晶性固体である。蒸気圧が低く、水にはわずかに溶ける。酸化数4のウラン(ウラナス)はプロセス上で取り扱いが異なるため非常に重要である。ウラン精製工場ではグリーンソルトと呼ばれる。 四フッ化ウランは金属ウランまたはウラン酸化物(八酸化三ウラン U3O8...
    5 KB (385 words) - 20:49, 7 October 2016
  • ℃で反応して窒化ウラン(III)となる。硫化水素とは250 ℃で反応して硫化ウラン(IV)となる。酸素とは20 ℃で反応して八酸化三ウランとなり、水と350 ℃で反応して酸化ウラン(IV)となる。 質量分析を行う際、水素化ウランによって質量数239にピークが現れることがあり、プルトニウム239と誤認されることがある。...
    18 KB (2,428 words) - 15:15, 16 July 2022
  • ウムと呼ばれる。科学者たちはこの命名規則をほぼ無視しており、代わりに単に(122)という記号を用いて元素122と呼ぶか、ときどきE122や122と呼ぶこともある。 原子番号がプルトニウムよりも増加するとともに核の安定性は大きく下がるため、101より大きい原子番号を持つ全ての同位体はドブニウム...
    36 KB (4,673 words) - 11:37, 13 May 2024
  • 4 KCl 塩化プルトニウム(IV)が安定に存在しないため、プルトノセンの場合は、塩化アクチノイド(IV)とシクロオクタテトラエニド二カリウムの反応による他のアクチノセンの合成の方法とは異なる。テトラエチルアンモニウム塩の代わりに、セシウムやピリジニウムのヘキサクロロプルトニウム(IV)酸塩を用いた場合には、この反応は起こらない。...
    8 KB (931 words) - 17:10, 23 July 2021
  • プルサーマル利用としてMOX燃料が使われ、ウランのほかにプルトニウムが含まれている。 2019年2月13日、東京電力は、福島第1原発2号機でロボットを使って、溶け落ちた核燃料(デブリ)とみられる堆積物の硬さなどを確認する調査を行った。炉心溶融(メルトダウン)を起こした1 -...
    264 KB (39,502 words) - 13:12, 4 May 2024