• 関節リウマチ(かんせつリウマチ、rheumatoid arthritis:RA)とは、自己の免疫が主に手足の関節を侵し、これにより関節痛、関節の変形が生じる代表的な膠原病の1つで、炎症性自己免疫疾患である。 四肢のみならず、脊椎、血管、心臓、肺、皮膚、筋肉といった全身臓器にも病変が及ぶこともある。...
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  • 紀元前400年ころ、ヒポクラテスの文献には関節疾患の記載がある。紀元前50年ころに活躍したユリウス・カエサルは関節炎にかかっていたと考えられている。 「リウマチ」という言葉はヨーロッパで古来より関節をおかす疾患を総称していて、現在ではリウマチ熱や関節リウマチといった疾患などの名前に残っている。 ルネッサンスを迎えると、Guillaume...
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  • リウマチ、リューマチ、リュウマチ(英: rheumatism から)、ロイマチス(独: Rheumatismus から)、風湿病(中医学・中国伝統医学)。 関節・骨・筋肉の痛みやこわばりを来す疾病の総称。 上記疾病が近代西洋医学において類型化され定義された、下記に代表される疾患ならびに疾患群。 関節リウマチ...
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  • 慢性多関節炎の早期は急性多関節炎のように見えることもある。このような疾患には関節リウマチ、SLE、血管炎といった結合組織疾患も含まれる。 その他 敗血症、リウマチ熱、ライム病、血清病様反応でも認められることがある。 慢性単関節炎は非炎症性の関節症、炎症性の関節炎で分類されることが多い。 変形性関節症...
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  • 疾患修飾性抗リウマチ薬(しっかんしゅうしょくせいこうリウマチやく、英:Disease-modifying antirheumatic drugs、DMARDs)は、関節リウマチの病気の進行を遅らせるために使用される医薬品の総称であり、分子構造に一貫性があるものではない。...
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  • 整形外科学(せいけいげかがく、英語: orthopedics)は、四肢および脊柱疾患や外傷を中心に、骨・関節・筋肉を主に扱う外科学の一分野。アメリカ合衆国では「orthopedic surgery」とも言われる。場合によりリウマチ学や形成外科学などと連携して治療にあたる。 日本語として先んじて日常使われていたいわゆ...
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  • 関節の可動幅が少ない人は怪我をしやすいともいわれる。 年齢を重ねるとリウマチなどで関節痛を感じることが多い。関節部分が損傷した場合、人工関節に置き換える治療法がなされる。 節足動物では関節は外骨格のつなぎ目であり、それらの間は柔軟な節間膜で繋がる。これは付属肢(関節肢)で特に顕著に見られ、関節...
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  • "arthritis"(関節炎) と使い分けがされている。 関節リウマチ 全身性エリテマトーデス ウイルス性関節炎 インフルエンザ エーラス・ダンロス症候群 反応性関節リウマチ熱 ライム病 淋病 靭帯弛緩 痛風 偽痛風 ベーチェット病 外傷 変形性膝関節症 化膿性関節関節血腫 ^ “Arthralgia...
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  • 手では中手骨と指節骨の軸が一直線上にあるか、DIP関節、PIP関節、IP関節に変形がないか、手関節の変位や脱臼、圧縮はないかを確認する。 soft tissue 軟部組織の腫脹がないかを確認する。関節リウマチなどの滑膜炎では関節周囲に対称性の軟部組織腫脹がみられる。リウマ...
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  • 乾癬 (redirect from 関節症性乾癬)
    関節、指関節、手首、足首など。肋骨と胸骨の間の関節(胸鎖関節)、鎖骨と肋骨の間の関節、肩関節、仙腸関節、脊椎などに炎症が起こることもある。安静時に痛み、体動時に改善する。また、関節炎に伴い全身の発熱がみられることもある。 同じ関節炎でも関節リウマチ...
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  • 謝拮抗機序をもち免疫抑制剤に分類される薬剤である。抗悪性腫瘍薬(抗がん剤)、抗リウマチ薬、妊娠中絶薬などとして使用される。商品名は、抗がん剤としては、メソトレキセート (販売 : ファイザー)、抗リウマチ薬としては、リウマトレックス(同左)など。 葉酸を活性型葉酸にする酵素の働きを阻止することにより...
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  • 亢進を行うことにより感染防御や抗腫瘍作用に関与するが、過剰な発現は関節リウマチ、乾癬などの疾患の発症を招く。 関節リウマチ 慢性炎症性疾患である関節リウマチ関節破壊などの臨床症状を有し、TNF-αはIL-6などと並んで関節リウマチの病態形成において中心的な役割を果たすサイトカインの1つである。日...
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  • 混合性結合組織病 (MCTD) オーバーラップ症候群 結節性多発動脈炎 (PM) 成人スティル病(成人Still病) 好酸球性筋膜炎 関節リウマチ(RA) リウマチ熱 レイノー病 川崎病 ベーチェット病 蜂窩織炎 丹毒 壊死性筋膜炎―ガス壊疽 癤(せつ) 癰(よう) 痤瘡(にきび) 伝染性膿痂疹(とびひ)...
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  • LEを否定したいときに抗核抗体は強い武器となる。 ANA陰性の膠原病 抗核抗体が診断に影響しない膠原病としては血管炎、血清反応陰性脊椎炎、関節リウマチリウマチ性多発筋痛症、ベーチェット病、成人スティル病などがあげられる。これらの疾患では抗核抗体が診断に影響しないだけであって、抗核抗体が陰性でなけ...
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  • ノバルティス・リウマチ賞 1997年 山本一彦(新しい方法論を基にした慢性関節リウマチの病因抗原の同定) 1998年 岡田保典(マトリックスメタロプロテアーゼによる RA 関節破壊の分子機構) ノバルティス・リウマチ医学賞 1999年 吉崎和幸(サイトカイン産生異常の分子・遺伝子制御:慢性関節リウマチ、キャッスルマン病等をモデルとして)...
    21 KB (2,684 words) - 12:46, 29 April 2024
  • 正常な体と病気の体の違いあるいは癌細胞と正常細胞の違いをゲノムレベル・分子レベルで解明し、がんの増殖や転移に必要な分子を特異的に抑えたり関節リウマチなどの炎症性疾患で炎症に関わる分子を特異的に抑えたりすることで治療する。従来の多くの薬剤もその作用機序を探ると何らかの標的分子を持つが、分子標的...
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  • 外傷性関節炎のグループ:骨折や捻挫などによる半月板損傷、靭帯断裂や離断性骨軟骨炎 リウマチなどの関節炎のグループ:関節リウマチ、間歇性膝関節水腫症(回帰性リウマチ、偶発性関節リウマチなど) 病原菌性関節炎のグループ:結核や梅毒、化膿菌などによる炎症 代謝性関節炎のグループ:痛風、偽痛風(関節軟骨石灰化症)...
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  • ーは、2~8時間で、発赤や浮腫となって現れる。 代表的な疾患としては血清病、全身性エリテマトーデス(ループス腎炎)、急性糸球体腎炎、関節リウマチ、過敏性肺臓炎、リウマチ性肺炎、多発性動脈炎、アレルギー性血管炎、シェーグレン症候群があげられる。 抗原と特異的に反応する感作T細胞によって起こる。抗原と反...
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  • 変形性関節症(へんけいせいかんせつしょう)とは、関節が変形することによって起こる。加齢や膝の使いすぎで関節が痛むと理解されている。発症する代表的な関節は、膝関節(変形性膝関節症)、股関節、足関節などで、体重負荷のかかる関節に多く発生する。肩関節、肘関節、手関節、手指関節、脊椎椎間関節にも発症し、痛みが生じる。...
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  • 本で最大規模の製薬会社である武田薬品工業を上回る。対前年売上伸び率は11%。 現在は、エポジェンと同効で投与間隔を延長したアラネスプ、抗体医薬の関節リウマチ薬エンブレル、および上記の血球増殖薬が主力となっている。アラネスプは、2006年に41億ドルを売り上げたブロックバスター薬となっている。日本では...
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  • 結核菌による胸膜炎 肺結核をはじめとして結核菌によるもの その他の疾患による胸膜炎 肺炎や肺の化膿など肺に細菌が感染したことに伴うもの 慢性関節リウマチなどに伴うもの 心臓疾患や肺疾患に伴うもの など 胸水を検査するなどして胸膜炎の原因となる疾患を特定し、その疾患を治療することに重点がおかれる。...
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  • 張熱をきたす。スパイクの間には、解熱していることもあれば微熱が持続している事もある。そういった発熱状態が1週間以上続く。 関節炎 単関節炎から多発関節炎まで見られ、関節リウマチと似た滑膜炎でびらん性である。 皮疹 きわめて特徴的とされる前胸部のサーモンピンク色の皮疹が重要で、これは発熱と一致して増悪、改善する。...
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  • 自己免疫疾患は、全身にわたり影響が及ぶ全身性自己免疫疾患と、特定の臓器だけが影響を受ける臓器特異的疾患の2種類に分けることができる。関節リウマチや全身性エリテマトーデス(SLE)に代表される膠原病は、全身性自己免疫疾患である。 20世紀初めには、ドイツのパウル・エールリヒにより提唱された...
    20 KB (1,676 words) - 09:37, 19 January 2023
  • リウマトイド因子(英: Rheumatoid factor; RF)とは、関節リウマチ等で見られる自己抗体の一つ。リウマチ因子とも呼ばれる。 1940年に、ノルウェーのErik Waalerやアメリカ合衆国のHarry.M.Roseによって関節リウマチの患者から発見され、報告された。 リウマ...
    980 bytes (118 words) - 09:01, 23 December 2015
  • 併するため続発性あるいは、二次性または反応性アミロイドーシスともよばれる。過去には結核に多く合併したが2010年現在ではその90%が関節リウマチに続発し、関節リウマチの約6%にAAアミロイドーシスが認められる。 慢性炎症時におもに肝臓から産出される急性期蛋白の血清アミロイドA(SAA)の代謝産物ア...
    34 KB (4,582 words) - 10:38, 19 April 2024
  • 本症の大半で見られ、しばしば初回の診察のきっかけとなる。男性に多い。 口腔潰瘍 無痛性の口内炎 脱毛 筋肉・関節症状 関節炎・関節痛 対称性。なお、ジャクー関節症と呼ばれる可逆性の関節変形をきたすことはあるが、関節リウマチと異なり関節破壊は起こさない。 筋肉 多発性筋炎とのオーバーラップを疑うような筋炎、本症独自の症状...
    36 KB (4,891 words) - 13:24, 25 February 2024
  • リウマチ熱(リウマチねつ)とは、A群溶連菌に感染して後1~3週間に生じる全身性の非化膿性疾患の一つである。特徴として結合織の炎症が関節、心臓、血管、神経等を冒すとされる。特に心臓では弁膜、心内外膜、心筋が好発部位であり、5~15歳が好発年齢である。 A群溶連菌感染に基づく免疫的機序が原因とされる(膠原病)。...
    2 KB (296 words) - 21:58, 25 July 2023
  • の接着を妨げる。TNF-αは多くの自己免疫疾患に関連があるとされる物質で、TNF-αの阻害が関節リウマチとクローン病で有効とされている。エタネルセプトとインフリキシマブという薬がある。関節リウマチ、乾癬性関節炎、強直性脊椎炎、クローン病、HIVへの応用は今後も期待される。TNFやTNFの効果は、クル...
    49 KB (7,941 words) - 10:10, 27 January 2024
  • シトルリン化が起こる。フィブリンとフィブリノゲンは、関節リウマチ患者の関節内部でのアルギニンの脱イミン化において有利な領域である。 アンチシトルリン化タンパク質(ACP)抗体(→抗環状シトルリン化ペプチド抗体(抗CCP抗体))の存在は、関節リウマチ(RA)患者において高く、診断に使われる。 メチル化...
    2 KB (312 words) - 10:22, 1 November 2022
  • 2329/perio.57.120 ^ 松下功、「関節リウマチにおける骨破壊のメカニズム」『臨床リウマチ』 26巻 3号 2014年 p.235-237, 臨床リウマチ, doi:10.14961/cra.26.235。 細胞/骨芽細胞 リモデリング 骨 リウマチ学 組織学/解剖学(口腔解剖学)/形成外科学/歯科矯正学/細胞生物学...
    7 KB (997 words) - 21:04, 17 February 2023
  • 痛風 (category 関節炎)
    関節部に痛みを伴う関節リウマチの慢性期療法等の温泉療法を連想し入浴を行うと、痛風発作の症状をほぼ100%悪化させる。 体内の尿酸を自然に排泄する手段として、水分を多めに摂り排尿を促す。 クエン酸カリウム・クエン酸ナトリウ...
    28 KB (4,472 words) - 12:31, 10 February 2024