こどもの国駅 (神奈川県)

こどもの国駅
駅舎(2002年12月)
こどものくに
Kodomonokuni
KD02 恩田 (1.6 km)
地図
所在地 横浜市青葉区奈良町995-1
北緯35度33分30.2秒 東経139度29分11秒 / 北緯35.558389度 東経139.48639度 / 35.558389; 139.48639 (こどもの国駅)座標: 北緯35度33分30.2秒 東経139度29分11秒 / 北緯35.558389度 東経139.48639度 / 35.558389; 139.48639 (こどもの国駅)
駅番号 KD03
所属事業者 東急電鉄
所属路線 こどもの国線
キロ程 3.4 km(長津田起点)
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
乗降人員
-統計年度-
[東急 1]9,487人/日
-2022年-
開業年月日 1967年昭和42年)4月28日[1]
備考 無人駅
施設は横浜高速鉄道保有
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こどもの国駅(こどものくにえき)は、神奈川県横浜市青葉区奈良町字中耕地にある、東急電鉄こどもの国線。こどもの国線の終着駅である。駅番号KD03

こどもの国線は横浜高速鉄道第三種鉄道事業者となっており、当駅の施設も横浜高速鉄道が保有している。

名前の通り、児童厚生施設こどもの国」の南西に位置している。

歴史[編集]

  • 1942年昭和17年) - 国有鉄道横浜線長津田駅からの弾薬庫線建設。
  • 1967年(昭和42年)4月28日 - こどもの国線開通により駅開業[1]。当時の施設保有は社会福祉法人こどもの国協会。
  • 1997年平成9年)8月1日 - こどもの国線の第3種鉄道事業免許がこどもの国協会から横浜高速鉄道に譲渡されたため、同社の所有になる。
  • 2000年(平成12年)3月29日 - こどもの国線が通勤線化され、現駅舎および駅前バスロータリーが竣工。これに伴って駅は終日無人化、駅前への路線バス乗り入れ開始。
  • 2014年(平成26年)
    • 2月15日 - 午前7時頃、1番線ホームの屋根平成26年豪雪による積雪の重みに耐えきれず、約40メートルにわたって崩落[2]。この影響で終日運休したが、翌朝までに屋根を撤去し、運転再開。
    • 6月中旬 - 仮設屋根を設置(但し、車両の停止位置より手前まで)。
    • 9月16日 - ホーム屋根の復旧工事を開始。
  • 2015年(平成27年)
    • 2月27日 - ホーム屋根の復旧工事完了[3]
    • 3月31日 - 駅舎横(こどもの国駐車場側)にトイレ新設。

駅構造[編集]

行き止まりの単式ホーム1面1線を有する地上駅である。方面標識や番線表示はないが、電車接近時には「まもなく1番線に電車がまいります」との放送が流れる。

ホーム有効長は、開業当初から5両編成の列車の発着が可能なように建設されている。これは当時の皇太子上皇明仁)夫妻がこどもの国に来園した際に特別列車の発着と、多客時の臨時列車の運転に対応できるようにしたためである。

無人駅で、通常は長津田駅から遠隔監視を行っており、用事のある乗客には同駅の駅員がインターホンにより対応する。また、FAXも備えている。通常は自動改札機が3通路あるが、行楽時期になると自動改札機の左側にある臨時改札を使用し、こどもの国開園時間中のみ有人駅扱いとなる。なお、臨時改札にはICカード改札機は設置されていない。

ICカード対応自動改札機、自動精算機自動券売機を設置しているため、駅員無配置でもある程度のことが可能なように整備されている。例えば乗車券を間違って購入してしまった場合、その乗車券をもう一度自動券売機に挿入すると長津田駅からの遠隔操作で払い戻しができるなどの簡単な対応ができるようになっている。また、自動精算機は乗車券を購入しなかった乗客の運賃の支払いにも対応している。

駅舎は横浜高速鉄道の所有で、こどもの国線が横浜高速鉄道に譲渡された際、駅の無人化対応を行った後に改築されたものである。開業当初は、こどもの国園内にある皇太子記念館と同様の形状の屋根を持つ駅舎で有人駅であり、長津田駅より駅係員が常時1名(多客期は増員)が派遣されていた。このほか開業時から現駅舎が竣工するまでは自動券売機や自動改札機が設置されておらず、東急の駅で最後まで出札窓口が設置され乗車券発売や改札業務は有人で行っていた。なお、当駅で購入可能であった乗車券は東急線内のみに限られていた。1989年のワンマン運転開始以降は列車が到着している時のみの販売で、こどもの国の休園日は終日無人駅であった。

ホーム(2005年8月15日)

のりば[編集]

番線 路線 行先
1 KD こどもの国線 長津田方面[4]

線路[編集]

こどもの国線が弾薬庫線であった時代は当駅から先も線路が続いていた。駅前から延びている並木がその線路跡である。当時は、そのまま奈良川を渡り、こどもの国中央広場周辺に貨物ホームが設けられていた。

なお、弾薬庫線時代には、上記の他にも現在のこどもの国 - 恩田間に設けられた分岐点から奈良橋バス停留所付近を斜めに横断して奈良川を渡り、こどもの国牧場口駐車場へ至る線路があった。しかし、こちらも現存せず、一部廃線跡が残るのみとなっている。

利用状況[編集]

2022年度の1日平均乗降人員9,487人である[東急 1][5]

近年の1日平均乗降・乗車人員推移は下表のとおり[5]

年度別1日平均乗降・乗車人員[* 1]
年度 1日平均
乗降人員[* 2]
1日平均
乗車人員[* 3]
出典
1992年(平成04年) 726
1993年(平成05年) 632
1994年(平成06年) 557
1995年(平成07年) 569 [神奈川県統計 1]
1996年(平成08年) 612
1997年(平成09年) 590
1998年(平成10年) 569 [神奈川県統計 2]
1999年(平成11年) 655[6] [神奈川県統計 3]
2000年(平成12年) 3,510 [神奈川県統計 3]
2001年(平成13年) 4,430 [神奈川県統計 4]
2002年(平成14年) 8,726 4,675 [神奈川県統計 5]
2003年(平成15年) 4,909 [神奈川県統計 6]
2004年(平成16年) 9,335 4,908 [神奈川県統計 7]
2005年(平成17年) 9,434 4,880 [神奈川県統計 8]
2006年(平成18年) 9,785 5,053 [神奈川県統計 9]
2007年(平成19年) 10,053 5,139 [神奈川県統計 10]
2008年(平成20年) 10,293 5,288 [神奈川県統計 11]
2009年(平成21年) 10,178 5,167 [神奈川県統計 12]
2010年(平成22年) 10,538 5,333 [神奈川県統計 13]
2011年(平成23年) 10,680 5,434 [神奈川県統計 14]
2012年(平成24年) 11,804 5,994 [神奈川県統計 15]
2013年(平成25年) 12,221 6,200 [神奈川県統計 16]
2014年(平成26年) 11,898 6,021 [神奈川県統計 17]
2015年(平成27年) 11,808 5,962 [神奈川県統計 18]
2016年(平成28年) 11,779 5,947 [神奈川県統計 19]
2017年(平成29年) 11,841 5,973 [神奈川県統計 20]
2018年(平成30年) 11,750 5,928 [神奈川県統計 21]
2019年(令和元年) [東急 2]11,458 5,777
2020年(令和02年) [東急 3]7,803
2021年(令和03年) [東急 4]8,894
2022年(令和04年) [東急 1]9,487

駅周辺[編集]

バス路線[編集]

隣の駅[編集]

東急電鉄
KD こどもの国線
恩田駅 (KD02) - こどもの国駅 (KD03)

脚注[編集]

出典[編集]

  1. ^ a b 東急の駅、p.190。
  2. ^ こどもの国線こどもの国駅ホームの屋根落下について”. 東急電鉄. 2014年7月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年7月10日閲覧。
  3. ^ こどもの国線こどもの国駅ホーム屋根の落下の再発防止と復旧について(ご報告)”. 東急電鉄 (2015年2月27日). 2021年8月15日閲覧。
  4. ^ こどもの国線標準時刻表 こどもの国駅 長津田方面”. 東急電鉄. 2022年3月12日閲覧。
  5. ^ a b 2000年度以降は恩田駅から定期券で利用する乗降人員も計上されている
  6. ^ 2000年3月29日、通勤線化。
東急電鉄の1日平均利用客数
  1. ^ a b c 東急電鉄株式会社. “2022年度乗降人員 |東急電鉄”. 2023年8月13日閲覧。
  2. ^ 東急電鉄株式会社. “2019年度乗降人員 |東急電鉄”. 2023年8月13日閲覧。
  3. ^ 東急電鉄株式会社. “2020年度乗降人員 |東急電鉄”. 2023年8月13日閲覧。
  4. ^ 東急電鉄株式会社. “2021年度乗降人員 |東急電鉄”. 2023年8月13日閲覧。
東急電鉄の統計データ
  1. ^ 横浜市統計ポータル - 横浜市
  2. ^ レポート - 関東交通広告協議会
  3. ^ 神奈川県県勢要覧
神奈川県県勢要覧
  1. ^ 線区別駅別乗車人員(1日平均)の推移 - 25ページ
  2. ^ 平成12年 - 222ページ
  3. ^ a b 平成13年 (PDF) - 224ページ
  4. ^ 平成14年 (PDF) - 222ページ
  5. ^ 平成15年 (PDF) - 222ページ
  6. ^ 平成16年 (PDF) - 222ページ
  7. ^ 平成17年 (PDF) - 224ページ
  8. ^ 平成18年 (PDF) - 224ページ
  9. ^ 平成19年 (PDF) - 226ページ
  10. ^ 平成20年 (PDF) - 230ページ
  11. ^ 平成21年 (PDF) - 240ページ
  12. ^ 平成22年 (PDF) - 238ページ
  13. ^ 平成23年 (PDF) - 238ページ
  14. ^ 平成24年 (PDF) - 234ページ
  15. ^ 平成25年 (PDF) - 236ページ
  16. ^ 平成26年 (PDF) - 238ページ
  17. ^ 平成27年 (PDF) - 238ページ
  18. ^ 平成28年 (PDF) - 246ページ
  19. ^ 平成29年 (PDF) - 238ページ
  20. ^ 平成30年 (PDF) - 222ページ
  21. ^ 令和元年 (PDF) - 222ページ

参考文献[編集]

  • 宮田道一『東急の駅 今昔・昭和の面影』JTBパブリッシング、2008年9月1日。ISBN 9784533071669 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]