滋賀県立芸術劇場 びわ湖ホール

滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール
琵琶湖の畔に建つ、びわ湖ホール
地図
情報
通称 びわ湖ホール
開館 1998年9月5日
客席数 主な施設・座席数参照
延床面積 29,264.25m²
設備 主な施設・座席数参照
用途 オペラコンサート演劇
運営 びわ湖芸術文化財団
所在地 520-0806
滋賀県大津市打出浜15-1
位置 北緯35度0分25.4秒 東経135度52分37.5秒 / 北緯35.007056度 東経135.877083度 / 35.007056; 135.877083 (滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール)座標: 北緯35度0分25.4秒 東経135度52分37.5秒 / 北緯35.007056度 東経135.877083度 / 35.007056; 135.877083 (滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール)
最寄駅 京阪石場駅
最寄バス停 商工会議所前(京阪バス近江鉄道バス
最寄IC 名神高速道路大津IC
外部リンク www.biwako-hall.or.jp ウィキデータを編集
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滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール(しがけんりつげいじゅつげきじょうびわこホール)は滋賀県大津市打出浜にある劇場歌劇場通称びわ湖ホール

概要[編集]

文化発信の拠点を目指して滋賀県が1990年平成2年)に総事業費240億円で開設する基本計画を発表した[1]。 当初の計画より遅れたものの[2]1995年(平成7年)3月28日に起工し[3]1998年(平成10年)9月5日に開館した[4]。西日本で初となる本格的な4面舞台を備える大ホールは[5]アクトシティ浜松1994年)、新国立劇場1997年)に次いで日本で3棟目となった。その他、中ホール・小ホールを付帯するオペラバレエなどの舞台芸術専用のホールである。運営母体として1996年(平成5年)4月公益財団法人びわ湖ホールが設立された[6]。なお、当初構想されていた専属オーケストラは運営経費の負担増大を理由に1995年(平成7年)9月18日に見送られることが明らかになった[7]

ホール・設備・音響そのものの素晴らしさに加えて日本離れした美しいロケーションのため、イタリアのソプラノ歌手ミレッラ・フレーニは「びわ湖ホールをイタリアへ持って帰りたい」と語り、ロシアのピアニストイリーナ・メジューエワは「他にはない素晴らしいロケーションに驚き、近くに引っ越したいと思った」と語った[8]。また、ラ・フォル・ジュルネのアーティスティック・ディレクターのルネ・マルタンは、当ホールが立地する「琵琶湖湖畔の景色は美しく、水辺の風景としてウィーンプラハに共通するものがある」と絶賛した[9]

優良ホール100選に選ばれている。また、2011年(平成23年)度には「“関西オペラの拠点”として音楽文化の振興と普及に尽力した」として地域創造大賞(総務大臣賞)を受賞している(以下は受賞理由の詳細である)。

2020年令和2年)10月13日、第68回菊池寛賞を受賞[10]

地域創造大賞の受賞理由
西日本に初めて誕生した本格的なオペラ劇場として、開館当初から芸術監督によるプロデュースオペラや子どものためのオペラを制作。日本で唯一の専属声楽アンサンブルを有し、アウトリーチや地域の演奏団体・ホールとの協働事業を行うなど、“関西オペラの拠点”として音楽文化の振興と普及に貢献した。

2021年(令和3年)6月、第51回ENEOS音楽賞(洋楽部門本賞)をびわ湖ホールと沼尻竜典芸術監督が受賞[11]

芸術監督 [編集]

主な施設・座席数[編集]

  • 大ホール:1,848席(4面舞台),舞台間口:21.5m,舞台奥行:23m,舞台高さ:15.5m[12]
  • 中ホール:804席,舞台間口:14.4m,舞台奥行:21m,舞台高さ:8.9m[12]
  • 小ホール:323席,舞台間口:11.5m,舞台奥行:6m,舞台高さ:8m[12]
  • リハーサル・練習室
  • 舞台芸術情報サロン
  • レストラン「オペラ」
  • フラワーショップ「アミティ」

オペラ作品における受賞作品[編集]

文化庁芸術祭音楽部門
  • 2004年度:「十字軍のロンバルディア人」 - 優秀賞
  • 2005年度:「スティッフェリオ」 - 優秀賞
  • 2006年度:「海賊」 - 大賞
  • 2009年度:「ルル」 - 優秀賞
  • 2017年度:「ノルマ」- 優秀賞

所在地[編集]

〒520-0806 滋賀県大津市打出浜15-1

アクセス[編集]

鉄道
バス
自動車
  • 名神高速道路大津ICより約6分
    • (※有料駐車場を併設)

周辺情報[編集]

脚注[編集]

  1. ^ “世界に誇れる施設に びわ湖ホール 事業費240億円、8年度完成県が基本計画”. 京都新聞 (京都新聞社): pp. 朝刊 3. (1990年12月5日) 
  2. ^ “完成は9年秋以降 大津市立なぎさ公園内の「びわ湖ホール」 当初予定遅れる”. 京都新聞 (京都新聞社): pp. 朝刊 3. (1994年2月16日) 
  3. ^ “98年6月開館めざし びわ湖ホール起工式”. 京都新聞 (京都新聞社): pp. 朝刊 3. (1995年3月28日) 
  4. ^ “湖畔のオペラハウス びわ湖ホールオープン”. 毎日新聞 (毎日新聞社): pp. 夕刊 3. (1998年9月5日) 
  5. ^ “西日本で唯一の4面舞台 「滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール」オープンへ”. 毎日新聞 (毎日新聞社): pp. 夕刊 7. (1998年8月29日) 
  6. ^ “びわ湖ホールの財団法人設立 98年オープンへ向けてPR活動”. 京都新聞 (京都新聞社): pp. 朝刊 滋賀版. (1996年4月3日) 
  7. ^ “98年開館予定 「びわ湖ホール」 専属オーケストラ見送り 「経費負担大きい」 県教委方針”. 京都新聞 (京都新聞社): pp. 朝刊 3. (1995年9月19日) 
  8. ^ 地域芸術誌「湖響」vol.56 インタビューより
  9. ^ ラ・フォル・ジュルネびわ湖2014 ウィーンとプラハ魅力紹介(読売新聞記事)より
  10. ^ “菊池寛賞に林真理子氏、篠山紀信氏らが決定”. デイリースポーツ. (2020年10月13日). https://www.daily.co.jp/gossip/2020/10/13/0013778746.shtml 2020年10月13日閲覧。 
  11. ^ びわ湖ホールにENEOS音楽賞『京都新聞』2021年(令和3年)6月17日朝刊25面
  12. ^ a b c 滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール:あーとねっと・しが --滋賀の文化を創造し楽しむ空間--

外部リンク[編集]