イギリスの大量破壊兵器

本稿ではイギリスの大量破壊兵器 (British weapons of mass destruction) とその開発・実験について述べる。

イギリスは、1956年生物兵器化学兵器の開発を放棄し、破壊しているが、核拡散防止条約の被許可国のひとつであり、1968年以前から現在も核兵器を保有している。

核兵器[編集]

イギリスは核弾頭付きのトライデント・ミサイルを搭載した4隻のヴァンガード級原子力潜水艦を保有している。核抑止に基づいて冷戦中に計画、建造された。外洋に1隻の潜水艦を出撃させている間、残りの3隻はそれぞれ待機、修理、訓練をシフトし、絶えることのない核抑止力を維持している。また、それぞれの潜水艦はトライデント II D-5 弾道ミサイル16発を搭載でき、ミサイル1発あたり最大12基の核弾頭を内包できるので潜水艦1隻あたり192基の核弾頭を搭載することが可能である。しかし、イギリス政府は1998年に潜水艦1隻あたり核弾頭48基までと制限を設けることを発表したため、ミサイル1発あたり平均3基で落ち着いている。

保有データ[編集]

2005年時点で、以下の核兵器保有数と実験数が出ている。

  • 核弾頭数:185発(すべてが潜水艦の戦略核ミサイル)
  • 核実験数:45回
  • 不活性貯蔵弾頭数:15発

関連項目[編集]