オスロ合意

暫定自治政府原則の宣言
Declaration of Principles on Interim Self-Government Arrangements
調印後に握手をするイスラエル・ラビン首相とPLOアラファト議長。中央は仲介したビル・クリントン米大統領
通称・略称 オスロ協定
Oslo Accords
اتفاقية أوسلو
הסכמי אוסלו
署名 1993年8月20日
署名場所  ノルウェーオスロ
発効 1993年8月20日
締約国 イスラエルの旗 イスラエル
パレスチナ国の旗パレスチナ解放機構(PLO)
主な内容 暫定自治政府の創設
条文リンク Israel-Palestine Liberation Organization Agreement
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オスロ合意(オスロごうい、英語: Oslo Accordsアラビア語: اتفاقية أوسلو‎、ヘブライ語: הסכמי אוסלו‎)は、1993年にイスラエルパレスチナ解放機構(PLO)の間で同意された一連の協定。

正式には暫定自治政府原則の宣言(ざんていじちせいふげんそくのせんげん、英語: Declaration of Principles on Interim Self-Government Arrangements)と呼称する。

概要[編集]

主に以下の二点が合意内容とされている。

  1. イスラエルを国家として、PLOをパレスチナの自治政府として相互に承認する。
  2. イスラエルが占領した地域から暫定的に撤退し、5年にわたって自治政府による自治を認める。その5年の間に今後の詳細を協議する。

対話から合意に至るまでの間、両者との関係が良好なノルウェー政府がこの成立に尽力した。ホルスト外相ら、政府関係者による交渉は、オスロあるいはその周辺で行われ、1993年8月20日の合意に至るまで内密に行われていた。

オスロ合意および後の協定で明文化されたイスラエルとアラブ国家の関係正常化の期待は未だ解決されていない[1]

オスロのプロセスは、2000年のキャンプ・デービッドにおけるアメリカを仲介としたバラック=アラファト会談の失敗と第2次インティファーダの勃発により終了した[2]

脚注[編集]

  1. ^ James Mackenzie (2023年9月14日). “アングル:険しさ増す中東和平、歴史的なオスロ合意から30年”. ロイター. 2023年10月30日閲覧。
  2. ^ OSLO PEACE PROCESS – Medea” (英語). 2024年1月22日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]