カールソン・レジドール・ホテルズ

Carlson Rezidor Hotel Group
市場情報 Nasdaq Nordic REZT
業種 ホスピタリティ、旅行
設立 1938年 (カールソン)、1960年 (レジドール)
本社 ミネトンカブリュッセル
主要人物
Wolfgang M. Neumann (CEO)
製品 ホテル
従業員数
85,000
ウェブサイト http://carlsonrezidor.com/

カールソン・レジドール・ホテルズ: Carlson Residor Hotel Group)は、アメリカ合衆国に本部を置くカールソン・カンパニーズと、ベルギーに本部を置くレジドール・グループ(: The Residor Hotel Group)の提携により運営されている、世界的ホテルチェーン。

歴史[編集]

レジドール・グループは、スカンジナビア航空(SAS)のホテル部門として、1960年デンマークで設立された。以降、スカンジナビア地域を中心に「ラディソンSAS」のブランド名でホテルを展開し、1980年にはラディソンSASをクウェートに開業、ヨーロッパ外に初進出した。1994年にレジドール・グループは、ヨーロッパ地域のラディソンSASの運営において、カールソン・カンパニーズと最初の提携を締結し、2002年には、「パークイン」「カントリーイン」の各ブランドにおいて提携を締結した。2006年に、スカンジナビア航空がホテル事業から撤退・売却したことに伴い、カールソン・カンパニーズが最大の株主となり、現在に至っている。

2016年4月28日 - 海航集団(HNA)傘下のHNAツーリズムが、米カールソン・ホスピタリティーからホテル資産の全てを買収することで合意した。HNAツーリズムは、カールソンホテルズの全て(ラディソン・ホテル、高級ホテルのクオブス・コレクション、大衆路線のパーク・プラザ・ホテルズ&リゾーツ、など)と、ベルギーに本拠を置くレジドール・ホテル・グループの株式約51.3%を取得する計画で、中国企業として、初めて欧米の大手ホテルチェーンを所有することとなる。

ホテルブランド[編集]

カールソン・ホテルズ[編集]

  • ラディソン
    フラグシップとなっているブランド。現在、世界中の主要都市に展開している。「ラディソン(Radisson)」のほか、2009年にラディソンSASからブランド名を移行した「ラディソン・ブルー(Radisson Blu)」、「ラディソン・レッド(Radisson Red)」がある。
  • カントリーイン&スイーツ
    古き良きアメリカをイメージした、料飲施設を持たないミッドスケールのブランド。木目調の家具などを用いて古き良きアメリカを演出している。
  • パークプラザパークイン
    両ブランドとも2000年にカールソンのブランドに加わった。パークプラザは料飲施設を備えたミッドスケールのブランドだが、パークインには料飲施設がない場合が多い。

レジドール・ホテル・グループ[編集]

カールソン・ホテルズは、レジドール・ホテル・グループ株式の約51.3%を所有している。

日本での展開[編集]

カールソンは、近鉄グループ都ホテルズ&リゾーツと提携して、2000年に東京白金台都ホテル東京(1979年開業)をラディソン都ホテル東京に、また大阪上本町都ホテル大阪(1985年開業)をラディソン都ホテル大阪と改称した。しかし、2007年には都ホテルズとの提携を解消し、東京・大阪の両ホテルは2007年4月から(スターウッド・ホテル&リゾートと提携し)いずれもシェラトン・ブランドに改称した。

都ホテルズとの提携解消後も、千葉県富里市にあるラディソンホテル成田(1978年開業、2007年4月1日までの名称はラディソンホテル成田エアポート)を運営していた。オーナーはデルタ航空(元ノースウエスト航空)で、ホテルに隣接してデルタ航空の機内食工場と研修施設も存在した。 しかし、デルタ航空が日米航空交渉の影響で成田からの撤退方針を決め、2016年に所有権をインバウンドビジネスを展開するシーエイチアイに売却した。機内食工場は閉鎖となり、シーエイチアイが運営するスーパー銭湯「東京湯楽城」にリニューアルされている[1]

2022年1月1日付でラディソンホテル成田のホテル名を「インターナショナルリゾートホテル 湯楽城」に変更し[2]、事実上日本から撤退した。

かつて運営していたホテル[編集]

外部リンク[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 成田の機内食工場がスーパー銭湯に転身、台風被災者を受け入れ「嵐の船出」」ダイヤモンド・オンライン 2019年9月4日
  2. ^ 【重要】ホテル名変更のお知らせ」インターナショナルリゾートホテル湯楽城 2021年12月1日