キルギス共和国軍

キルギス共和国軍
Кыргыз Республикасынын Куралдуу Күчтөрү
キルギス軍紋章
派生組織 キルギス共和国陸軍
キルギス共和国空軍
キルギス国家親衛隊
指揮官
最高司令官 サディル・ジャパロフ 大統領
総人員
兵役適齢 18歳から
徴兵制度 徴兵制(高卒の場合は12ヶ月)
適用年齢 15歳 - 49歳
現総人員 22,000(IISS2020)
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キルギス共和国軍(キルギスきょうわこくぐん、キルギス語Кыргыз Республикасынын Куралдуу Күчтөрүнүн)は、キルギス共和国の国軍。旧ソ連軍トルキスタン軍管区の部隊を継承して現在に至る。

中央アジア諸国で最も規模が小さく、総員22,000人。

歴史[編集]

1992年1月13日、国家国防問題委員会(議長:ジャヌィベク・ウメタリエフ少将)が創設される。5月29日、キルギス領内の旧ソ連軍の部隊と施設が管轄下に置かれた。

1993年末、国家防衛委員会はキルギス国防省に改編された。

1999年、バトケンおよびジャラル・アバド州に侵入した不法武装部隊の撃滅のために、国防省、内務省国家保安庁非常事態省国家親衛隊の部隊から南部軍集団司令官アブドゥグル・チョトバエフ)が編成された。2000年12月、軍集団解散。2001年、臨時編成部隊として南部軍集団が復活し、ウズベキスタンタジキスタンカザフスタンロシアと協力して、チョン・アライおよびタシクムィル方面の不法武装部隊を撃滅した。

2006年後半、防空軍が創設された。

2010年キルギス騒乱の際、共和国軍は国境警備隊とともに、ローザ・オトゥンバエヴァを首班とする暫定政府側に付いた[1]

2021年2022年にタジキスタン国境沿いで武力衝突が発生。キルギス共和国軍側にも死者が生じている[2][3]

機構[編集]

三軍[編集]

キルギス共和国軍は、地上軍(陸軍)、空軍、防空軍の三軍種から成る。

統制機関[編集]

階級[編集]

戦歴[編集]

徴兵制度[編集]

キルギス共和国軍の徴兵対象年齢は18 - 27歳で、18ヶ月間(高校卒業者は12ヶ月間)服務する。召集は年2回行われ、毎回約5,000人が召集される。

1992年12月に代替奉仕法が採択され、一定の条件下で良心的兵役拒否が制度化された。代替奉仕者は公共施設の警備、災害復興サービスなどに回され、奉仕期間は24ヶ月間(高校卒業者は18ヶ月間)である。

教育制度[編集]

キルギス共和国軍の将校は、キルギス国家軍事士官学校とビシュケク高等軍事学校で養成される。予備役将校は、民間の大学の軍事講座で養成される。その外、ロシアカザフスタンアメリカ合衆国トルコドイツ中華人民共和国インドフランスイギリスアゼルバイジャンの軍学校に留学生を派遣している(90%はロシアとカザフスタン)。1997年に准尉学校が開設された。

準軍隊[編集]

キルギスには、キルギス共和国軍の外、各省庁が管轄する準軍隊が存在する。これら準軍隊は平時は各省庁が管轄するが、戦時は国防省の統制下に入る。

脚注[編集]

  1. ^ Армия и погранслужба Кыргызстана перешли на сторону оппозиции
  2. ^ キルギスとタジク、軍衝突=国境地帯の水争い、死者31人”. 時事通信 (2021年4月30日). 2022年9月19日閲覧。
  3. ^ タジク・キルギス国境で衝突、94人死亡”. AFP (2022年9月19日). 2022年9月19日閲覧。

外部リンク[編集]