ゲジラ計画

ゲジラ計画Gezira Scheme)とは、スーダン中央部にあるジャジーラ州で実施された大規模な灌漑計画。

白ナイル川青ナイル川の両河川に囲まれたジャジーラ州を開発するため、イギリス1925年に計画。スーダン政府にも引き継がれた。事業主体は計画開始当初はエルゲジラ・プランテーション・シンジケートだったが、1950年にゲジラ・ボードに引き継がれた。1950年代に入ると、マナギル地方にまで灌漑地域は拡大された[1]。青ナイル川のセンナールダムや白ナイル川のジェベルアリダムから水を引き、はりめぐらされた灌漑水路の総延長は4300km、灌漑エリアは8,800 km²にも及ぶ。

計画完成後、この地方は大規模な綿花の栽培地帯となった。

脚注[編集]

  1. ^ 「ビジュアルシリーズ世界再発見2 北アフリカ・アラビア半島」p75 ベルテルスマン社、ミッチェル・ビーズリー社編 同朋舎出版 1992年5月20日第1版第1刷