シベリア大陸

5.5億年前のシベリア(左下薄桃)、バルティカ(緑色)、ローレンシア(濃桃)
現在のシベリアのクラトン部分

シベリア大陸(シベリアたいりく)とは、現在のユーラシア大陸のうち、ロシアシベリア地方を大陸に見立てた言葉。実際にシベリア地方の大部分は、原生代初期から地表に存在してきたクラトン(「安定陸塊」「楯状地」とも呼ばれる非常に古い陸上プレートである。クラトンが移動によって集成して大陸が形成されたとする)と考えられている。アンガラ大陸の別名があるが、この場合はゴンドワナ大陸に繁茂した植物群との対比で使われ、シベリアに加えてモンゴルから中国北部、朝鮮半島までも含まれる。地下資源が非常に多様で豊富な地域である。

地質時代史[編集]

洪水玄武岩で形成されたプトラナ台地の風景
ノリリスクで産する白金砒白金鉱)の結晶
カスピ海の東側のガス田地帯にあるダルヴァザ地獄の門)。事故以来天然ガスが50年近く燃え続けている。
  • 将来仮定されている予測

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 「アンガラ植物群」の名は標準化石を産したアンガラ川流域に因む。
  2. ^ 実際、この地域は標高が海面下のカスピ海沿岸低地(最下部は海面下28 m)やトゥラン低地カルスト地形にはいくつがあるポリエ(溶食盆地)の1つ、カラギーエ英語版10 km40 kmにもなり、海面下132 m)などとなっている。なお、中国内陸にあるトルファン盆地はさらに低い(海面下154 m)が、こちらは造山運動に伴う褶曲で生じた凹地であり成因が違う。

出典[編集]

  1. ^ a b Rogers, J. J. W. (1996). “A history of continents in the past three billion years”. Journal of Geology 104: 91–107, Chicago. Bibcode1996JG....104...91R. doi:10.1086/629803. JSTOR 30068065. 
  2. ^ 中央構造線の始まり”. 大鹿村中央構造線博物館. 2020年6月8日閲覧。
  3. ^ ロシアのシェールオイル開発の現状 -バジェノフ層とドマニク層-』(レポート)JOGMEC、2017年6月22日https://oilgas-info.jogmec.go.jp/_res/projects/default_project/_project_/pdf/7/7973/20170622_motomura.pdf2018年12月5日閲覧 
  4. ^ 石油・天然ガス開発のフロンティア 「東シベリア」を拓く」『JOGMEC NEWS』vol.18、JOGMEC、2009年9月、2-6頁、2018年12月5日閲覧 
  5. ^ 沈み込んだ海山が引き起こした予期せぬ火山活動』(プレスリリース)海洋研究開発機構、2017年9月14日https://www.jamstec.go.jp/j/about/press_release/quest/20170914_2/index.html2020年6月8日閲覧 
  6. ^ 海の研究探検隊 JAMSTEC 第2回 永久凍土が解けて、森が枯れる理由”. ナショナルジオグラフィック日本版 (2013年6月3日). 2018年12月6日閲覧。

外部リンク[編集]