シャロン・ストーン

シャロン・ストーン
Sharon Stone
シャロン・ストーン Sharon Stone
本名 Sharon Yvonne Stone
生年月日 (1958-03-10) 1958年3月10日(66歳)
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
身長 174 cm
職業 女優
配偶者 Michael Greenburg(1984年 - 1987年)
Phil Bronstein(1998年 - 2004年)
主な作品
映画
トータル・リコール
氷の微笑』シリーズ
クイック&デッド
カジノ
マイ・フレンド・メモリー
スフィア
グロリア』(1999年)
キャットウーマン
ブロークン・フラワーズ
ジゴロ・イン・ニューヨーク
アニメ映画
アンツ
 
受賞
MTVムービー・アワード
主演女優賞
1992年氷の微笑
有望女優賞
1992年『氷の微笑』
エミー賞
ゲスト女優賞(ドラマシリーズ部門)
2004年ザ・プラクティス ボストン弁護士ファイル
ゴールデングローブ賞
主演女優賞(ドラマ部門)
1995年カジノ
ゴールデンラズベリー賞
最低主演女優賞
1994年わかれ路』『スペシャリスト
2007年氷の微笑2
最低スクリーンカップル賞
1994年スペシャリスト
その他の賞
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シャロン・ストーン(Sharon Stone, 1958年3月10日 - )は、アメリカ合衆国女優

プロフィール[編集]

来歴[編集]

ペンシルベニア州出身のアイルランド系[1]。子供の頃IQが154と非常に高かったことも有名。

飛び級により15歳で高校に進学した年に奨学金を得て州立エディンボロ大学演劇科に進むが中退。その後ミス・ペンシルベニアコンテストで優勝。ニューヨークでフォード社のファッションモデルで成功を収め、念願の映画デビューを果たす。

1980年にウディ・アレンの作品『スターダスト・メモリー』で映画デビュー[2]。以降B級作品で活躍していたが、1990年の『トータル・リコール』でアーノルド・シュワルツェネッガーの相手役で注目された。

さらに1992年、同ポール・バーホーベン監督の『氷の微笑』では、セクシーでミステリアスな小説家を演じ、一躍世界的なセックスシンボルに躍り出た。取調室で足を組みかえるシーンは、数多くのパロディ作品に出てくる。

同年、日本では銀座ジュエリーマキ[3]、1995年にはヴァーナルのCMキャラクターに起用されていた[4]

1996年の第53回ゴールデングローブ賞のドラマ部門において、映画『カジノ』で、主演女優賞を受賞。

2004年の第56回エミー賞(The 56th Primetime Emmy Awards)のドラマ・シリーズ部門において、『ザ・プラクティス ボストン弁護士ファイル』で、ゲスト女優賞を受賞。

2021年、回想録”The Beauty of Living Twice”を出版し、ニューヨーク・タイムズベストセラーとなった[5]

私生活[編集]

助監督と1984年に結婚するが1987年に離婚。その後ジャーナリストと1998年に結婚するも2004年に離婚。3人の養子(全て男子)がいる。2008年には長男ローアンの親権裁判で敗訴している[6]

映画『トータル・リコール』(1990)の公開から間もないとき、ロサンゼルスサンセット大通りで事故にあった。彼女は事故後すぐに家に帰り、脳震盪を起こしていたことには気づいていなかった。目が覚めたときには完全に麻痺状態にあり、三日間もの間床の上に横たわり泣くしかなかった。最終的に彼女が病院に行けたとき、その脳震盪は肩と顎の骨の脱臼と複数の肋骨の骨折、三つの椎間板の圧迫によるものだと診察された。

2001年に脳卒中で倒れ脳出血が9日間続き、回復に7年を要した。助かる見込みは1%しかなかったと当時を振り返っている[7]

また2020年には、自宅のキッチンで落雷を受けて吹き飛ばされ一時気を失い、母親が車で病院に連れていったが命に別状はなかった[8]

長い間、メンサの会員であるとの噂があったが[9]、IQの高い人々のためのいかなる団体にも属したことがないと2002年に語っている[10]

2019年、登録していた出会い系アプリにて、複数のユーザーから偽物と判断されてアカウントが停止される出来事があった。後日、ストーンのファンらが運営会社に掛け合い、アカウントの停止処分は解除されている[11]

シャロン・ストーン(1991年)

チャリティ[編集]

チャリティなどにも熱心で、エイズ治療研究を支持したり[12] 、同性愛者に対する権利運動に参加している。2005年スイスで行われた世界経済フォーラムダボス会議において、蚊帳がないためにマラリアで命を落としている毎月15万人の子供についての報告をうけて、自ら1万ドルの寄付を宣言し、30人以上のビジネスリーダーから総額100万ドルの寄付金を集め、コンテナ12個分の蚊帳をタンザニアに送った[13][14]

2009年11月20日、東京で、イタリアのジュエリーブランド「ダミアーニ」と共同で手掛けるチャリティ・プロジェクト「シャロン・ストーン フォー ダミアーニ(Sharon Stone for DAMIANI)」に関して、記者会見を行った。彼女は、米国エイズ研究財団(American Foundation for AIDS Research、amfAR)のグローバルアンバサダーを務めており、アフリカにきれいな水を供給することが目的である。

二人の娘を交通事故とエイズで失った老夫婦の「孫がいなくて寂しい」との声を聞き、その夫婦と養孫縁組をし、正式に自分の祖父母とした。

四川大地震に関する発言[編集]

2008年5月25日、第61回カンヌ国際映画祭のレッドカーペットで、香港のテレビ局エンターテインメント・ニュースの取材に対して、多くの批判を受ける発言を行った。それは、中国で起きた四川大地震について尋ねられた際の彼女の以下のような評論だった。

中国のチベット人に対する態度は好ましく思っていません。他者に対し思いやりを持てない中国の対応に憂慮しています。なにかよくないことをしたとき、悪いことが起きたっていうことあるでしょ?地震が起きたとき、これはカルマかもしれない、って思いました。私は、チベット政府から、四川大地震に対する支援を表明する手紙を受け取っています。 その手紙は私を泣かせました。たとえ誰かが不親切であったとしても、人のために尽くさなければならないこと、常に謙虚に学ばなければならないことを教えられました[15][16]

この発言により、香港及び中国国内で非難が噴出し、インターネット上ではストーンの出演映画や中国向けの広告塔を務めているクリスチャン・ディオールの不買運動呼びかけの書き込みがなされた[17][18]。29日に謝罪声明を出したが、クリスチャン・ディオールは中国向けの広告中止を決定した[19][20]。なお、四川はチベット族が多く住む地域でもある。

著書[編集]

・The Beauty of Living Twice (2021年) ISBN 9780525656760

主な出演作品[編集]

映画[編集]

公開年 邦題
原題
役名 備考 吹き替え
1980 スターダスト・メモリー
Stardust Memories
電車の中の女性 TBA
1981 愛と哀しみのボレロ
Les Uns et les autres
クレジットなし TBA
インキュバス 死霊の祝福
Deadly Blessing
ラナ (吹き替え版なし)
1984 魔性の女
Calendar Girl Murders
キャシー・バスコム テレビ映画
ペーパー・ファミリー
Irreconcilable Differences
ブレイク・チャンドラー
ミッドナイト・ギャンブラー/危険な賭け
The Vegas Strip War
サラ・シップマン テレビ映画 (吹き替え版なし)
カレンダーガール殺人事件
CLICK: THE CALENDAR GIRL KILLER
キャシー・バスコム 土井美加(テレビ朝日版)
1985 ロマンシング・アドベンチャー/キング・ソロモンの秘宝
King Solomon's Mines
ジェシー・ヒューストン 土井美加(テレビ朝日版)
岡本麻弥(テレビ東京版)
1986 キング・ソロモンの秘宝2/幻の黄金都市を求めて
Allan Quatermain and the Lost City of Gold
ジェシー・ヒューストン 土井美加(テレビ朝日版)
勝生真沙子(フジテレビ版)
1987 ポリスアカデミー4 市民パトロール
Police Academy 4: Citizens on Patrol
クレア・マットソン 一柳みる
ロス市警特捜刑事/惨劇のX'masイヴ
Cold Steel
キャシー・コナーズ 土井美加
1988 アクション・ジャクソン/大都会最前線
Action Jackson
パトリス さとうあい
刑事ニコ/法の死角
Above the Law
サラ・トスカーニ 高島雅羅(ソフト版)
弘中くみ子(TBS版)
土井美加(テレビ朝日版)
恋は運命とともに
Tears in the Rain
キャシー・カントレル テレビ映画 小山茉美
1989 宇宙への選択
Beyond the Stars
ローリー・マッコール
血と砂
Sangre y arena
ドニャ・ソル 高島雅羅
1990 トータル・リコール
Total Recall
ロリ 高島雅羅(ソフト版)
小山茉美(テレビ朝日版)
TBA (機内上映版)
1991 ヒー・セッド、シー・セッド/彼の言い分、彼女の言い分
He Said, She Said
リンダ 小山茉美
シザーズ/氷の誘惑
Scissors
アンジー・アンダーソン 高島雅羅
イヤー・オブ・ザ・ガン
Year of the Gun
アリソン・キング 勝生真沙子
錆びついた銃弾
Diary of a Hitman
キキ
犬の眠る場所
Where Sleeping Dogs Lie
セレナ・ブラック
1992 氷の微笑
Basic Instinct
キャサリン・トラメル ゴールデングローブ賞 主演女優賞(ドラマ部門) ノミネート 田島令子(ソフト版1)
勝生真沙子(ソフト版2)
吉田理保子(フジテレビ版)
島本須美(日本テレビ版)
TBA (機内上映版)
1993 硝子の塔
Sliver
カーリー・ノリス 勝生真沙子(ソフト版)
深見梨加(テレビ朝日版)
ラスト・アクション・ヒーロー
Last Action Hero
キャサリン・トラメル 『氷の微笑』のキャサリン・トラメル役で一種のカメオ出演 (台詞なし)
1994 わかれ路
Intersection
サリー・イーストマン ラジー賞ワースト主演女優賞 受賞 勝生真沙子
スペシャリスト
The Specialist
メイ・ムンロー 塩田朋子(ソフト版)
勝生真沙子(テレビ朝日版)
1995 クイック&デッド
The Quick and the Dead
エレン 小山茉美(ソフト版、テレビ朝日版)
カジノ
Casino
ジンジャー・マッケンナ ゴールデングローブ賞 主演女優賞(ドラマ部門) 受賞 勝生真沙子
1996 悪魔のような女
Diabolique
ニコル 塩田朋子
ラストダンス
Last Dance
シンディ 杉村理加
1998 スフィア
Sphere
エリザベス・ハルペリン博士 高島雅羅
マイ・フレンド・メモリー
The Mighty
グエン・ディロン ゴールデングローブ賞 助演女優賞 ノミネート 塩田朋子
アンツ
Antz
プリンセス・バラ 声の出演 勝生真沙子
1999 グロリア
Gloria
グロリア 深見梨加
ハリウッド・ミューズ
The Muse
サラ・リトル ゴールデングローブ賞 主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門) ノミネート 深見梨加
めめしいアヒルの子
The Sissy Duckling
- ナレーション (吹き替え版なし)
背信の行方
Simpatico
ロージー 深見梨加
2000 ウーマン ラブ ウーマン
If These Walls Could Talk 2
フラン テレビ映画
ヴァージン・ハンド
Picking Up the Pieces
キャンディ 山像かおり
マイ・ビューティフル・ジョー
Beautiful Joe
ハッシュ 小山茉美
2002 デブラ・ウィンガーを探して
Searching for Debra Winger
- ドキュメンタリー 深見梨加
2003 コールド・クリーク 過去を持つ家
Cold Creek Manor
リーア・ティルソン
2004 シャロン・ストーン in シークレット・スパイ
A Different Loyalty
サリー 勝生真沙子
キャットウーマン
Catwoman
ローレル・ヘデア 深見梨加(ソフト版)
小山茉美(テレビ朝日版)
2005 ブロークン・フラワーズ
Broken Flowers
ローラ (吹き替え版なし)
2006 アルファ・ドッグ 破滅へのカウントダウン
Alpha Dog
オリヴィア 土井美加
氷の微笑2
Basic Instinct 2: Risk Addiction
キャサリン・トラメル ラジー賞ワースト主演女優賞 受賞 勝生真沙子
ボビー
Bobby
ミリアム・エバース 高島雅羅
2009 シティ・オブ・ブラッド
Streets of Blood
ニーナ ビデオ作品 勝生真沙子
2011 ラルゴ・ウィンチ -裏切りと陰謀-
Largo Winch
ダイアン・フランケン 唐沢潤
2012 ボーダー・ラン
The Mule
ソフィー 兼製作総指揮 深見梨加
2013 ラヴレース
Lovelace
ドロシー・ボアマン 仲村かおり
ジゴロ・イン・ニューヨーク
Fading Gigolo
パーカー医師 五十嵐麗
2015 アルティメット・サイクロン
Life on the Line
ダンカンの母 田村千恵
2016 ニューヨーク、愛を探して
Mothers and Daughters
ニーナ 唐沢潤
2017 シャロン・ストーン 世界でいちばんのハッピーバースデイ
A Little Something for Your Birthday
セナ
ディザスター・アーティスト
The Disaster Artist
アイリス・バートン (吹き替え版なし)
2019 ザ・ランドロマット -パナマ文書流出-
The Laundromat
ハナ
2021 幸せは、ここにある
Here Today
本人

テレビシリーズ[編集]

放映年 邦題
原題
役名 備考
1984 私立探偵マグナム
Magnum, P.I.
ダイアン / ディアドア・デュプリス 2エピソード
1988-1989 戦争と追憶
War and Remembrance
ジャニス・ヘンリー ミニシリーズ
2003 ザ・プラクティス ボストン弁護士ファイル
The Practice
シェイラ 3エピソード
2005 ウィル&グレイス
Will & Grace
ジョージア・ケラー 1エピソード
2006 HUFF〜ドクターは中年症候群
Huff
Dauri Rathburn 3エピソード
2010 LAW & ORDER:性犯罪特捜班
Law & Order: Special Victims Unit
ジョー・マーロウ 4エピソード
2015 エージェントX
Agent X
ナタリー・K・マカビー
(副大統領)
9エピソード
2018 モザイク〜誰がオリヴィア・レイクを殺したか
Mosaic
オリヴィア・レイク 6エピソード
2020 The New Pope 本人役 第5話
ラチェッド
Ratched
Lenore Osgood Netflixオリジナルシリーズ

脚注[編集]

  1. ^ http://edition.cnn.com/TRANSCRIPTS/0309/12/lkl.00.html
  2. ^ シャロン・ストーン - 映画.com
  3. ^ CFの歴史”. MIKI Corporation. 三貴 (2008年). 2008年9月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年6月16日閲覧。 “1992年 シャロン・ストーン”
  4. ^ 企業情報 / 会社沿革”. ヴァーナル. 2023年6月16日閲覧。 “平成7年4月 「シャロン・ストーン スタートアップキャンペーン」開始。”
  5. ^ The Beauty of Living Twice by Sharon Stone: 9780525656760 | PenguinRandomHouse.com: Books” (英語). PenguinRandomhouse.com. 2021年4月28日閲覧。
  6. ^ “シャロン・ストーン、親権裁判で敗訴”. シネマトゥデイ. (2008年9月25日). https://www.cinematoday.jp/news/N0015344 2013年5月25日閲覧。 
  7. ^ 城川まちね、ねとらぼ (2023年6月9日). “シャロン・ストーン、脳卒中で倒れ20年間仕事がないと訴え 「私はとても有名な映画スターだった」と多様性主張”. ねとらぼエンタ (ITmedia). https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2306/09/news170.html 2023年6月10日閲覧。 
  8. ^ “強運シャロン・ストーン!雷に打たれるも命に別条なし”. (2020年6月16日). https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/274602 2020年7月13日閲覧。 
  9. ^ http://movies.nytimes.com/person/68496/Sharon-Stone
  10. ^ "Sharon Stone's Mensa Madness", IMDB.com, April 4, 2002
  11. ^ シャロン・ストーンさん、出会いアプリでアカ停止処分受ける”. AFP (2019年12月31日). 2020年1月1日閲覧。
  12. ^ Sharon Stone recognized by lesbian group”. CATV.ca (2004年4月26日). 2007年6月26日閲覧。
  13. ^ "Sharon Stone raises $1 mil. for Tanzania in 5 minutes", Daily Yomiuri, January 30, 2005.
  14. ^ “シャロン・ストーン、マラリア予防のための寄付を呼びかける”. シネマトゥデイ. (2005年2月2日). https://www.cinematoday.jp/news/N0005997 2013年5月25日閲覧。 
  15. ^ Sharon Stone: Was China quake 'bad karma?' - Google.com(2008年6月1日時点のアーカイブ
  16. ^ Sharon Stone calls China quakes "karma" for tibetans”. YouTube. 2010年1月24日閲覧。
  17. ^ BBC: Stone's 'karma' views spark anger (28 May 2008 10:42 UTC)
  18. ^ The New York Times / The Associated Press: Sharon Stone: Was China quake 'bad karma?' (May 28, 2008, 12:56 a.m. ET)
  19. ^ “女優S・ストーン「地震は報い」発言謝罪も、中国人90%は「受け入れず」”. AFPBB News. (2008年5月30日). https://www.afpbb.com/articles/-/2398201?pid=2979687 2013年5月25日閲覧。 
  20. ^ Actress Stone and Dior Differ Over Apology. The New York Times. (2008年6月1日). http://www.nytimes.com/2008/06/01/fashion/01stone.html 2013年5月25日閲覧。 

外部リンク[編集]