ジョナゴールド
ジョナゴールド | |
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交配 | ゴールデンデリシャス × 紅玉 |
品種 | 'Jonagold' |
開発 | アメリカ合衆国ジェニーバ (ニューヨーク州)、1953年 |
ジョナゴールド(Jonagold、[ˈdʒɒnəˌɡoʊld])は、1953年にアメリカ合衆国ニューヨーク州農業試験場(コーネル大学農業生命科学部)がゴールデンデリシャスの食感と紅玉の色味を掛け合わせて開発したリンゴの栽培品種。
特徴[編集]
大きく甘味のある果実と薄い果皮を特徴とする。その大きさから、世界中の商業的栽培農家から好まれている。三倍体であるため花粉は不稔性である。ジョナゴールドの枝変わりであるJonagoredは米国特許商標庁よりPP05937号特許を取得していた[1]が、失効している。
ジョナゴールドの果皮は黄緑色を基調とし、クリムゾン色が紅潮した頬のように表れる。ゴールデン・レッド系のリンゴの中では、赤みまたは緑色が完全に抜けることもあり得る。果実はふんわりとサクサクした食感を持つ。果汁が多く、芳香性があり、甘酸っぱい味がする。
ベルギーでは最も人気のある品種で[2]、アメリカリンゴ協会によれば15番目に人気の品種である[3]。日本へは1970年に秋田県果樹試験場へ導入されて以降に普及し、リンゴの中では4番目に生産量の多い品種となっている[4]。
日本国内の生産状況(2016年、収穫量上位10道県まで)[5]
順 | 道県 | 収穫量(t) | 出荷量(t) | 結果樹面積(ha) | 反収(kg/10a) |
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1 | 青森県 | 44,200 | 40,500 | 2,020 | 2,190 |
2 | 岩手県 | 7,590 | 6,620 | 391 | 1,940 |
3 | 福島県 | 833 | 731 | 45 | 1,850 |
4 | 長野県 | 597 | 513 | 33 | 1,810 |
5 | 北海道 | 334 | 306 | 23 | 1,450 |
6 | 山形県 | 315 | 266 | 19 | 1,660 |
7 | 秋田県 | 179 | 164 | 11 | 1,630 |
8 | 宮城県 | 158 | 135 | 10 | 1,580 |
9 | 広島県 | 111 | 106 | 6 | 1,850 |
10 | 岐阜県 | 64 | 58 | 4 | 1,600 |
日本計 | 54,700 | 49,700 | 2,590 | 2,110 |
罹病性[編集]
派生品種[編集]
- シナノスイート(ふじ × ジョナゴールド)
- Decosta(ベルギー)
- Excel Jonagold
- Jonagored
- Jonica(ドイツ)
- Rubinstar(ドイツ)
- Wilmuta(オランダ)
他多数。
「de:リンゴの品種一覧」も参照
脚注[編集]
- ^ http://www.patentgenius.com/patent/PP5937.html
- ^ Browning, Frank. (1998). Apples. New York: North Point Press. p. 105.
- ^ Apple varieties by US Apple Association
- ^ “ジョナゴールド<リンゴの品種”. フーズリンク. 2018年2月17日閲覧。
- ^ 一般社団法人漁業情報サービスセンター. “平成28年産都道府県別の結果樹面積・10a当たり収量・収穫量・出荷量 (2)りんご エ ジョナゴールド”. e-stat. 総務省統計局. 2018年2月17日閲覧。
- ^ Dr. Stephen Miller of the USDA Fruit Research Lab in Kearneysville, West Virginia.