トレンデレンブルグ徴候

トレンデレンブルグ徴候

トレンデレンブルグ徴候(Trendelenburg's sign)とは、中殿筋が麻痺しているとき、歩行の片足支持期に骨盤が傾く現象をいう。名前はドイツの外科医フリードリヒ・アドルフ・トレンデンブルク英語版に由来する。

中殿筋は立位姿勢を保持するのに重要な筋(筋肉)のひとつである。歩行の片足支持期には支持側の中殿筋が収縮し、骨盤を水平に保つ。 中殿筋が麻痺すると骨盤を水平に保つことができなくなり、遊脚側(足が上がっている側)に傾く。代償作用として、頭部と体幹が麻痺惻に傾く

参考文献[編集]

  • 社団法人全国柔道整復学校協会 監修・松下隆・福林徹・田渕健一 『整形外科学』改訂第3版 南江堂、2007年
  • 社団法人全国柔道整復学校協会 監修・齋藤宏 『整形外科学』改訂第2版 医薬出版、2003年
  • Clem W. Thompson, R. T. Floyd 『身体運動の機能解剖』改訂版 中村千秋・竹内真希訳、医道の日本社、2002年