ファンタスティック Mr.FOX

ファンタスティック Mr.FOX
Fantastic Mr. Fox
ロゴ
監督 ウェス・アンダーソン
脚本 ノア・バームバック
ウェス・アンダーソン
原作 ロアルド・ダール
父さんギツネバンザイ
製作 スコット・ルーディン
アリソン・アバト
ウェス・アンダーソン
ジェレミー・ドーソン
製作総指揮 アーノン・ミルチャン
スティーヴン・レイルズ
出演者 ジョージ・クルーニー
メリル・ストリープ
音楽 アレクサンドル・デプラ
撮影 トリスタン・オリヴァー
編集 ラルフ・フォスター
スティーヴン・パーキンス
製作会社 20世紀フォックス・アニメーション
インディアン・ペイントブラッシュ
リージェンシー・エンタープライズ
スコット・ルーディン・プロダクションズ
配給 アメリカ合衆国の旗 20世紀フォックス
日本の旗 ショウゲート ギャガ
公開 イギリスの旗 2009年10月14日
(第53回ロンドン映画祭
アメリカ合衆国の旗 2009年11月13日
日本の旗 2011年3月19日
上映時間 87分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
イギリスの旗 イギリス
言語 英語
製作費 $40,000,000[1]
興行収入 $46,471,023[1]
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ファンタスティック Mr.FOX』(Fantastic Mr. Fox)は、2009年公開ストップモーション・アニメーション映画である。ロアルド・ダールの児童文学『父さんギツネバンザイ』を原作としており、ウェス・アンダーソンが初めて監督したアニメ作品である。

ストーリー[編集]

Mr.フォックスは盗みをしながら暮らしていたが、妻のMrs.フォックスとちょっと変わり者の息子アッシュのために、盗みから足を洗い、今は穴暮らしをしながら新聞記者として働く日々。だが、「もっといい暮らしをしたい!」そんな欲求にかられた彼は、丘の家を購入することに。しかし丘の向こうには意地の悪い3人の人間の農場主(ボギス、バンス、ビーン)が住んでいた。憧れの家へ引っ越し、人間に近づいたMr.フォックスは野生の本能が目覚めてしまい、人間たちの飼育場から昔のように獲物を盗むことに熱を上げていく。日々、獲物を盗まれる人間たちの怒りはついに頂点に達し、結束した3人はトラクターを使って根こそぎ丘を掘り返しはじめた。父親として、"ファンタスティック"に生きたいMr.フォックスと土の中で生活する彼らの仲間たちは、野生の本能と誇りをかけ、人間たちと戦いはじめる!

声の出演[編集]

Mr. フォクシー・フォックス
役名 原語版声優 日本語吹替
Mr. フォクシー・フォックス ジョージ・クルーニー 寺杣昌紀
Mrs. フェリシティー・フォックス メリル・ストリープ 佐藤しのぶ
アッシュ・フォックス ジェイソン・シュワルツマン 西健亮
クリストファソン・シルバーフォックス エリック・アンダーソン
カイリ・スヴェン・オポッサム ウォーリー・ウォロダースキー
クライヴ・バジャー ビル・マーレイ ふくまつ進紗
ラット ウィレム・デフォー 青山穣
コーチ スキップ オーウェン・ウィルソン 間宮康弘
フランクリン・ビーン マイケル・ガンボン
ウォルター・ボギス ロビン・ハールストン
ネイサン・バンス ヒューゴ・ギネス
Mrs. ビーン ヘレン・マックロリー
ピーティー ジャーヴィス・コッカー

サウンドトラック[編集]

Fantastic Mr. Fox
複数のアーティストサウンドトラック
リリース
ジャンル 映画音楽
ロック
時間
レーベル ABKCO
専門評論家によるレビュー
ウェス・アンダーソン監督映画のサウンドトラック アルバム 年表
The Darjeeling Limited
(2007)
Fantastic Mr. Fox
(2009)
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映画音楽はアレクサンドル・デプラが作成した。また、ジャーヴィス・コッカーが映画のために3、4曲を書いたコメントし、そのうち1つがサウンドトラックに入った[2]。他に、ザ・ビーチ・ボーイズボビー・フラー・フォーバール・アイヴスジョルジュ・ドルリューローリング・ストーンズらの楽曲がサウンドトラック盤に収録された。2009年11月3日に北米で発売された[3]

#タイトル作詞作曲・編曲アーティスト時間
1.「American Empirical Pictures」  アレクサンドル・デプラ
2.The Ballad of Davy Crockett(『デイビー・クロケット/鹿皮服の男』より)  The Wellingtons
3.「Mr. Fox in the Fields」  アレクサンドル・デプラ
4.Heroes and Villains  ザ・ビーチ・ボーイズ
5.「Fooba Wooba John」  バール・アイヴス
6.「Boggis, Bunce, and Bean」  アレクサンドル・デプラ
7.「Jimmy Squirrel and Co.」  アレクサンドル・デプラ
8.Love(『ロビン・フッド』より)  Nancy Adams
9.「Buckeye Jim」  バール・アイヴス
10.「High-speed French Train」  アレクサンドル・デプラ
11.「Whack-bat Majorette」  アレクサンドル・デプラ
12.The Grey Goose  バール・アイヴス
13.「Bean's Secret Cider Cellar」  アレクサンドル・デプラ
14.「Une Petite Île」(『恋のエチュード』より)  ジョルジュ・ドルリュー
15.Street Fighting Man  ローリング・ストーンズ
16.「Fantastic Mr Fox AKA Petey's Song」  ジャーヴィス・コッカー
17.Night and Day  アート・テイタム
18.「Kristofferson's theme」  アレクサンドル・デプラ
19.「Just Another Dead Rat in a Garbage Pail (behind a Chinese Restaurant)」  アレクサンドル・デプラ
20.「Le Grand Choral」(『アメリカの夜』より)  ジョルジュ・ドルリュー
21.「Great Harrowsford Square」  アレクサンドル・デプラ
22.「Stunt Expo 2004」  アレクサンドル・デプラ
23.「Canis Lupus」  アレクサンドル・デプラ
24.Ol' Man River  ザ・ビーチ・ボーイズ
25.「Let Her Dance」  ボビー・フラー・フォー

評価[編集]

Rotten Tomatoesでは225件のレビューがあり、批評家支持率は92%となっている。また平均点は10点満点で7.9点となった[4]第9回ニューヨーク映画批評家オンライン賞では作品トップ10に選ばれた。

受賞・ノミネート[編集]

映画賞・映画祭 部門 候補 結果
アカデミー賞 長編アニメ映画賞 ウェス・アンダーソン ノミネート
作曲賞 アレクサンドル・デプラ ノミネート
サターン賞 アニメ映画賞 ノミネート
アニー賞 アニメ映画賞 20世紀フォックス ノミネート
映画監督賞 ウェス・アンダーソン ノミネート
映画脚本賞 ノア・バームバック、ウェス・アンダーソン 受賞
アメリカ映画編集者協会賞 アニメ映画編集賞 アンドリュー・ワイスブラム ノミネート
英国アカデミー賞 アニメ映画賞 ウェス・アンダーソン ノミネート
作曲賞 アレクサンドル・デプラ ノミネート
クリティクス・チョイス・アワード アニメ映画賞 ノミネート
脚色賞 ノア・バームバック、ウェス・アンダーソン ノミネート
ゴールデングローブ賞 アニメ映画賞 ノミネート
ロサンゼルス映画批評家協会賞 アニメ映画賞 受賞
ラスベガス映画批評家協会賞 アニメ映画賞 受賞
作品賞 (ファミリー部門) 受賞
ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞 特別映画製作業績賞 ウェス・アンダーソン 受賞
全米映画批評家協会賞 美術賞 ネルソン・ローリー 受賞
ニューヨーク映画批評家協会賞 主演男優賞 ジョージ・クルーニー 受賞
アニメ映画賞 受賞
オンライン映画批評家協会賞 アニメ映画賞 ノミネート
脚色賞 ノア・バームバック、ウェス・アンダーソン 受賞
作曲賞 アレクサンドル・デプラ ノミネート
ワシントンD.C.映画批評家協会賞 アニメ映画賞 ノミネート
サンディエゴ映画批評家協会賞 アニメ映画賞 ノミネート
脚色賞 ノア・バームバック、ウェス・アンダーソン 受賞
サテライト賞 アニメーション・ミックスメディア映画賞 受賞
視覚効果賞 ティム・レッドベリー ノミネート
シカゴ映画批評家協会賞 アニメ映画賞 ノミネート

参考文献[編集]

参考資料[編集]

外部リンク[編集]