フルート協奏曲 (ニールセン)

音楽・音声外部リンク
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Nielsen Flute Concerto - Mira MagrillのFl独奏、Jeffrey Milarsky指揮Stony Brook Symphony Orchestraによる演奏。当該Fl独奏者自身の公式YouTube。
Carl Nielsen - Flute Concerto - Adriana Aquino NavarroのFl独奏、Roit Feldenkreis指揮The National Congress Symphony Orchestra of Paraguayによる演奏。当該指揮者自身の公式YouTube。
Nielsen Flute Concerto - Ulla MiilmannのFl独奏、ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス指揮DR放送交響楽団による演奏。当該Fl独奏者自身公式YouTube。

フルート協奏曲(フルートきょうそうきょく、Flute Concerto)FS.119は、1926年10月1日に完成(1927年改訂)したカール・ニールセンの2作目の協奏曲である。15年前に作曲した前作の協奏曲、ヴァイオリン協奏曲と同じく2楽章制であるが、こちらは室内楽的な作品となっている。

概要[編集]

ニールセンは親しかったコペンハーゲン管楽五重奏団のために管楽五重奏曲を作曲して、成功を収めている。その後、ニールセンは団員全員のために協奏曲を作曲する計画を思いつき、最初に完成したのがこのフルート協奏曲である。同五重奏団のフルート奏者、ホルゲル・ギルベルト=イェスペルセンに贈呈されている。

この曲の楽器編成は特徴的であり、フルートトランペットオーケストラに参加させていない。

曲の構成[編集]

  • 第1楽章 アレグロ・モデラート
  • 第2楽章 アレグレット

第1楽章[編集]

中間部では独奏フルートティンパニトロンボーンを相手に動き回るのが印象的。

第2楽章[編集]

大きく分けて、印象的な弦楽器のメロディーから始まるアレグレット(途中にアダージョ・マ・ノン・トロッポを挟む)と、行進曲風という意味のテンポ・ディ・マルチャの2つの部分から構成されている。最後の部分はトロンボーングリッサンドが入る。

楽器編成[編集]

フルート独奏

オーボエ2、クラリネット2、ファゴット2、ホルン2、トロンボーン1、ティンパニ弦5部

初演・出版[編集]

世界初演

1926年10月21日(20日説あり)、パリホルゲル・ギルベルト=イェスペルセンのソロ、ニールセンの娘婿のエミール・テルマーニ指揮。

日本初演

1965年9月15日 東京文化会館ジュリアス・ベイカーのソロ、渡邉暁雄指揮の日本フィルハーモニー交響楽団

出版

1952年、ダン・フォウ音楽出版社

備考[編集]

フィギュアスケート選手の村主章枝が、『霧が晴れていく』と共に使用したことがある。

関連項目[編集]

参考文献[編集]

  • 作曲家別名曲解説ライブラリー18「北欧の巨匠」(1994年 音楽之友社)ISBN 4276010586

外部リンク[編集]