マルコ・アセンシオ

マルコ・アセンシオ
名前
本名 マルコ・アセンシオ・ウィレムセン
Marco Asensio Willemsen
ラテン文字 Marco Asensio
基本情報
国籍 スペインの旗 スペイン
オランダの旗 オランダ
生年月日 (1996-01-21) 1996年1月21日(28歳)
出身地 パルマ・デ・マヨルカ
身長 182cm
体重 76kg
選手情報
在籍チーム フランスの旗 パリ・サンジェルマンFC
ポジション FW (RWG, CF)
MF (OMF)
背番号 11
利き足 左足
ユース
2006-2013 スペインの旗 マジョルカ
クラブ1
クラブ 出場 (得点)
2013-2014 スペインの旗 マジョルカB 14 (3)
2013-2014 スペインの旗 マジョルカ 37 (4)
2014-2023 スペインの旗 レアル・マドリード 191 (37)
2014-2015 スペインの旗 マジョルカ (loan) 19 (3)
2015-2016 スペインの旗 エスパニョール (loan) 34 (4)
2023- フランスの旗 パリ・サンジェルマン
代表歴2
2012  スペイン U-16 2 (0)
2014-2015  スペイン U-19 12 (8)
2015-2017  スペイン U-21 18 (7)
2021  スペイン U-23OA 7 (1)
2016- スペインの旗 スペイン 32 (2)
獲得メダル
男子 サッカー
オリンピック
2020 東京 サッカー
1. 国内リーグ戦に限る。2023年6月5日現在。
2. 2022年11月24日現在。
■テンプレート■ノート ■解説■サッカー選手pj

マルコ・アセンシオ・ウィレムセンMarco Asensio Willemsen1996年1月21日 - )は、スペインバレアレス諸島州パルマ・デ・マヨルカ出身のサッカー選手リーグアンパリ・サンジェルマンFC所属。スペイン代表。ポジションはフォワード

幼少期[編集]

マルコ・アセンシオは、スペイン・バイアレス諸島州マヨルカ島パルマでバスク人の父とオランダ人の母(2011年に他界)との間に生まれた。ファーストネームであるマルコは、マルコ・ファン・バステンのファンであった母親によってつけられた。

マヨルカ島最大の都市であるパルマ・デ・マヨルカから15km離れたノバマジョルカでプレーしていたところスカウトの目に止まり、地元のRCDマジョルカに入団[1]

クラブ経歴[編集]

RCDマジョルカ[編集]

2006年、RCDマジョルカの下部組織からキャリアが始まった。当時アセンシオの年齢で入るカテゴリーがなかったため、2歳年上の子供達に混じってプレーした。

幼少時から将来が嘱望されており、その頃からレアル・マドリードFCバルセロナも注目していたと言われている。17歳となった2013年10月のセグンダ・ディビシオンレクレアティボ・ウエルバ戦でトップチームデビュー。

レアル・マドリード[編集]

2014年12月、マヨルカ島出身のテニスプレイヤーであるラファエル・ナダルの進言もあり、スペインの強豪レアル・マドリードへ移籍[1]。移籍金は約350万ユーロと報じられている。

2014-15シーズンはレンタル移籍という形でそのままRCDマジョルカに残留した。2015年8月4日に行われたアウディカップ2015のトッテナム戦にて、67分にスペイン代表MFイスコとの交代でピッチに立ち、マドリードデビューを果たした。2015年8月20日、1年間のRCDエスパニョールへのレンタル移籍が発表された。

RCDエスパニョール[編集]

2015年9月19日に行われた第4節のレアル・ソシエダ戦でスタメンに抜擢されトップリーグのデビューを飾ると、22日に行われた第5節のバレンシアCF戦でも先発出場。そのうえ、いずれの試合でもゴールを演出し、チームの連勝に貢献した。

レアル・マドリード[編集]

2015-16シーズンでRCDエスパニョールとのレンタル移籍満了でレアル・マドリードへ復帰、プレーシーズンマッチにて存在感を示す。その活躍が認められて、UEFAスーパーカップセビージャFC戦にスタメンとして出場、前半21分にミドルシュートのスーパーゴールを決め、レアル・マドリードでの初ゴールを記録した。8月16日に入団セレモニーが行われ、その中で前年までヘセ・ロドリゲスが背負っていた20番を着用することが正式に発表された。

2016-17シーズンでは2016年10月18日、欧州CL第3節のとレギア・ワルシャワ戦でCLデビューを飾り、初得点をあげる活躍を見せた。2017年4月18日、欧州CL・準々決勝のバイエルン・ミュンヘン戦では2ndレグで得点をして勝利に貢献した。2017年6月3日、欧州CL決勝のユヴェントスFC戦では途中出場からチームの4点目となるゴールを決め、史上初のCL連覇に貢献した。

2017年8月16日、スーペルコパ・デ・エスパーニャの第2戦で先発すると、FCバルセロナに得点を決めて優勝に貢献した[2]。2018年2月18日、レアル・ベティスとの試合でレアル・マドリードの通算6000得点目を記録した[3]

レアル・マドリードでのアセンシオ(2018年)

2018年9月29日に行われたリーガ・エスパニョーラ第7節のアトレティコ・マドリード戦で先発メンバーに名を連ね、フル出場。2016年8月9日のUEFAスーパーカップ、セビージャ戦でデビューしてから約2年2カ月で通算100試合出場を達成した。

2019年7月23日、アーセナルFCとのプレシーズンマッチでピエール=エメリク・オーバメヤンとの接触の際に左膝を負傷し、号泣しての負傷退場となった。プレシーズン開始前に行われたフィジカルテストではチーム1位となる結果を出し、この試合ではゴールを決めるなど好調だった矢先の出来事で、負傷退場の際にはチームメイトのアルバロ・オドリオソラが涙するなど、大きな衝撃が走った。試合終了直後から重傷説が囁かれていたが、検査の結果、左膝前十字靭帯断裂および外側半月板の損傷の重症と発表された。8月7日に手術を受けたが、2019-20シーズンは絶望的と報じられた。一部では、同様の怪我により輝きを失った元レアル・マドリードのFWヘセ・ロドリゲスを引き合いに、選手生命が危ぶまれる程の大怪我との見解もあった[4]。同年9月からリハビリを開始、2020年1月からはボールを使った練習を開始したと報じられ、回復次第ではシーズン終盤の復帰に光明が差した。当初ジダン監督やクラブはシーズン中の無理な起用は控える方針であったものの、新型コロナウイルス感染症の流行により3月上旬にはリーガ・エスパニョーラの一時中断。その期間も回復に充てられたため、5月中のチーム練習再開が報じられた[5]

2020年6月18日、バレンシア戦の後半29分から途中出場し復帰を果たした。その直後、フェルランド・メンディのクロスに復帰後ファーストタッチとなるボレーシュートでゴールを決めた[6]。この試合ではカリム・ベンゼマのゴールもアシストするなど復帰戦で途中出場ながら1ゴール1アシストの結果を残し、34回目のリーグ優勝を目指すチームの勝利に大きく貢献した。

2021年9月22日、RCDマジョルカ戦にてシーズン初のスタメン出場し、ハットトリックを達成した[7]

2023年6月3日、レアル・マドリードからの退団が発表された[8]

パリ・サンジェルマン[編集]

2023年7月6日、パリ・サンジェルマンへ加入した[9]

代表経歴[編集]

2015年にギリシャで行われたU-19欧州選手権では、U-19スペイン代表の10番としてプレーし、準決勝のフランス戦では、試合終盤に立て続けて2ゴールを記録しスペインを決勝に導いた。決勝では、グループステージで敗れているロシアと対戦して2-0と勝利し、スペインのここ14年で7回目となる優勝に貢献した。

また母親がオランダ人ということでオランダ国籍も保有していることから、オランダ代表も招集を検討しているとも報じられていたが[10]、本人はスペイン代表入りを希望しており、UEFA EURO 2016の予備メンバーに選出され、親善試合のボスニア・ヘルツェゴビナ戦に出場した。この時点ではまだオランダ代表入りも可能であったが、2016年9月5日に行われた2018 FIFAワールドカップ・ヨーロッパ予選の対リヒテンシュタイン戦で途中出場を果たし、スペイン代表の公式戦に出場したため、オランダ代表入りは消滅した。

U-21欧州選手権でのアセンシオ(2017年)

2017年6月、U-21欧州選手権のメンバーに選出。6月21日、初戦のU-21マケドニア戦ではハットトリックを決めて勝利に貢献した[11]。その後もU-21セルビア戦を除いてスターティングメンバーに選ばれた。大会での得点はマケドニア戦のみに終わったが、同郷のサウール・ニゲスに次ぐ得点ランキング2位タイ(ブルーマと同得点数)となった。

2018 FIFAワールドカップの参加メンバーにも選ばれ、グループリーグ初戦のポルトガル戦ではプレー機会がなかったが、残り2試合はともに途中出場した。決勝トーナメントロシア戦はスターティングメンバーに選ばれたが、PK戦の末敗れた。

9月11日のUEFAネーションズリーグクロアチア戦で代表初ゴールを記録した。

2021年、1年延期された東京オリンピックにOA枠で出場した。準決勝の日本戦では延長後半10分にスローインの流れから決勝ゴールを決め、2000年シドニー五輪以来21年ぶりの決勝進出に大きく貢献した。チームは決勝でブラジルに延長戦の末に敗れたものの、2000年シドニー大会以来となる銀メダルを獲得した。

2022年11月11日、W杯カタール大会に臨むメンバーの1人に選ばれた[12]2010年大会以来の優勝を目指し、10番を背負ったアセンシオは全試合に出場、コスタリカ戦では1得点を記録した。ラウンド16にてモロッコにPK戦の末、敗れた。

個人成績[編集]

クラブ シーズン リーグ リーグ戦 カップ戦 国際大会 その他 合計
出場 得点 出場 得点 出場 得点 出場 得点 出場 得点
マジョルカ 2013-14 セグンダ 20 1 0 0 0 0 20 1
2014-15 36 6 0 0 - 0 0 36 6
通算 56 7 0 0 - 0 0 56 7
エスパニョール 2015-16 プリメーラ 34 4 3 0 - 0 0 37 4
通算 34 4 3 0 - 0 0 37 4
レアル・マドリード 2016-17 プリメーラ 23 3 6 3 8 3 1 1 38 10
2017-18 32 6 5 2 12 1 4 2 53 11
2018-19 30 1 5 3 7 2 2 0 44 6
2019-20 9 3 0 0 1 0 0 0 10 3
2020-21 35 5 1 0 11 1 1 0 48 7
2021-22 31 10 2 1 8 1 1 0 42 12
2022-23 31 9 5 0 12 3 3 0 51 12
通算 191 37 24 9 59 12 12 3 286 61
キャリア通算 295 51 27 9 59 12 12 3 393 75
クラブ シーズン リーグ リーグ戦 合計
出場 得点 出場 得点
マジョルカB 2013-14 テルセーラ 14 3 14 3
総通算 14 3 14 3

代表歴[編集]

出場大会[編集]

試合数[編集]

  • 国際Aマッチ 32試合 2得点 (2016年 - )


スペイン代表国際Aマッチ
出場得点
2016 2 0
2017 6 0
2018 12 1
2019 4 0
2020 2 0
2021 0 0
2022 6 1
通算 32 2

代表での得点[編集]

# 開催年月日 開催地 対戦国 スコア 結果 試合概要
1. 2018年9月11日 スペインの旗エルチェマルティネス・バレーロ クロアチアの旗 クロアチア 2-0 6-0 UEFAネーションズリーグ2018-19
2. 2022年11月23日 カタールの旗 アル・トゥマーマアル・トゥマーマ・スタジアム コスタリカの旗 コスタリカ 2-0 7-0 2022 FIFAワールドカップ

タイトル[編集]

クラブ[編集]

レアル・マドリード

代表[編集]

個人タイトル[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b 新星アセンシオのレアル入団秘話。スカウト役は、あのナダルだった!? NumberWeb(2017年9月2日)
  2. ^ C・ロナウド抜きでもレアル強し…アセンシオ&ベンゼマが美弾、バルサに2連勝でスーパー杯制覇!!ゲキサカ(2017年8月16日)
  3. ^ レアル、リーガ史上初の通算6000得点到達…節目の一撃はアセンシオサッカーキング(2018年2月19日)
  4. ^ アセンシオ選手のメディカルレポート”. レアル・マドリード (2019年7月24日). 2019年7月25日閲覧。
  5. ^ アセンシオが復帰に向けて最終段階へ! 自宅練習では妙技も披露超WORLDサッカー!(2020年3月30日)
  6. ^ 3-0: レアル・マドリードが勝利、ラ・リーガの優勝争いで譲らず”. Real Madrid C.F.. 2020年8月18日閲覧。
  7. ^ 久保、“本拠地”デビュー戦は前半限りの交代に…マジョルカは敵地でレアルに6失点完敗”. サッカーキング (2021年9月23日). 2021年9月23日閲覧。
  8. ^ 公式声明:マルコ・アセンシオ選手”. レアル・マドリード (2023年6月3日). 2023年6月8日閲覧。
  9. ^ Marco Asensio s'engage avec le Paris Saint-Germain jusqu'en 2026” (2023年7月6日). 2023年7月7日閲覧。
  10. ^ オランダ、マドリーが確保した逸材を狙う アセンシオ招集に向けキャンペーンか Goal.com、2015年10月21日
  11. ^ U-21スペインのスタメンが“豪華すぎる”…横浜FMのバブンスキー出場のU-21マケドニアは完敗ゲキサカ(2017年6月17日)
  12. ^ OFICIAL | Lista de convocados para la Copa Mundial de Fútbol de la FIFA Catar 2022” (スペイン語). RFEF (2022年11月11日). 2022年11月11日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]