ラムシュタイン

ラムシュタイン
RAMMSTEIN
ドイツ・ヴァッケン公演 (2013年8月)

バンドロゴ
基本情報
出身地 ドイツの旗 ドイツベルリン
ジャンル ノイエ・ドイチェ・ヘァテ
インダストリアル・メタル[1][2]
オルタナティヴ・メタル[1]
プログレッシブ・メタル[1]
活動期間 1994年 – 現在
レーベル Motor Musicドイツ語版
Republic Records
Slash Records
Universal Music Group
共同作業者 Emigrate
Feeling B
公式サイト rammstein.com, rammstein.de
メンバー ティル・リンデマン
リヒャルト・Z・クルスペ
パウル・ランダース
オリバー・リーデル
クリストフ・シュナイダー
クリスチャン・ロレンツ

ラムシュタイン(RAMMSTEIN)は、ドイツのロックバンド。全員が東ドイツ出身。コンサートでは、大量の火薬や火炎放射器を使った過激な演出でも知られている。

概要[編集]

1994年結成。バンド名は1988年西ドイツラムシュタイン=ミーゼンバッハにあるラムシュタイン空軍基地航空ショーで発生したラムシュタイン航空ショー墜落事故から取られた(バンド名はMが一つ多い)。

1996年デイヴィッド・リンチPV製作を依頼するが、リンチが多忙だったため実現せず、しかし翌年公開の『ロスト・ハイウェイ』で『Herzeleid』収録の「マリー・ミー (Heirate Mich)」と「ラムシュタイン 」の2曲が起用された。

1998年Korn主催のファミリー・ヴァリューズ・ツアー98参加。

2002年 映画『トリプルX』で『ムター』収録の「Feuer frei!」が主題歌となり、映画も彼ら自身のライブシーンから始まり銀幕デビューも果たした(ライブシーンは映画の為に撮影した擬似ライブ)。

2004年『ライゼ・ライゼ -南船北馬-』発売。

2005年『Rosenrot』発売。

2009年『Liebe ist für alle da』発売。国内盤は同年12月16日に「最愛なる全ての物へ」の邦題で、未発売だった『ローゼンロート』の国内盤と共に発売された。

火炎放射器を使ったコンサート
宙吊りパフォーマンス - フランス・ニーム公演 (2017年7月)

同年、アメリカでのツアー中、「ベンド・ダウン (Bück dich)」の演奏中にティルとフラケがステージで行っているディルドなどを使った擬似行為やSM的なパフォーマンス が猥褻行為にあたるとされ、二人は逮捕された。2004年発表のアルバム『ライゼ・ライゼ -南船北馬-』の収録曲、「マイン・タイル (Mein Teil)」(訳すると「俺の一部(英:My Part)」という意味だが、ドイツ語では「一部」は性器を指す隠語 でもある)では、2001年ローテンブルク[3]で起きたアルミン・マイヴェス事件を元にしており、名誉毀損だとして犯人から告訴されている。また、同アルバムの1曲目0秒の所からさらに巻き戻すと隠しトラックとして1985年8月12日に起きた日本航空123便墜落事故ボイスレコーダー音声が収録されており、物議を醸した。後にメンバー側から「あれはプロデューサーが勝手にやった事であり、我々はあの音声について一切関与していない。亡くなられた搭乗者の遺族には心からご冥福をお祈りすると共に、深くお詫び申し上げる」との声明が出されるに至っている。他にも近親相姦(Spiel mit mir, Tier)、子どもの性的虐待(Tier, Hallelujah)、屍姦(Heirate mich)、同性愛(Mann gegen Mann)など過激な題材を扱った曲が多い。その一方で、ゲーテの詩を題材にした曲(Dalai Lama-「魔王」, Rosenrot-「野ばら」)があるなど文学的な側面も持つ。

2011年、アメリカのHR/HM専門アワードRevolver Golden God Awardでベスト・ライヴ・バンドに選出される。

同年、ベスト盤『メイド・イン・ジャーマニー 1995-2011』をリリース。

2012年3月、Echo Awardでマリリン・マンソンと共演し「The Beautiful People」を披露。

同年、DVD ビデオ『Videos 1995-2012』をリリース。

2018年にドイツ音楽作家賞ロック/メタル作曲賞を受賞した[4]

2019年5月17日、「タイトルなし」(No Title)[5]を全世界同時発売。初めて全英チャートでトップ10入りを果たした他[6]、日本のオリコンでも総合チャートで39位[7]、洋楽チャートで7位を記録するなどの成功を収めた(欧州と比べると下の方ではあるが、初めてトップ40入りを果たしている)。

メンバー[編集]

ディスコグラフィ[編集]

アルバム[編集]

  • 1995年 Herzeleid (日本盤未発売)
  • 1997年 Sehnsucht - 渇望(日本盤発売1998年、日本デビュー作)
  • 2001年 Mutter - ムター(日本盤発売2001年)
  • 2004年 Reise, Reise - ライゼ・ライゼ -南船北馬-(日本盤発売2005年)
  • 2005年 Rosenrot - ローゼンロート (日本盤発売2009年)
  • 2009年 Liebe ist für alle da - 最愛なる全ての物へ (日本盤発売2009年)
  • 2019年 No title - タイトルなし (日本を含め、全世界共通で2019年5月17日リリース)
  • 2022年 Zeit - ツァイト

ライヴ・アルバム[編集]

  • 1999年 Live aus Berlin - ベルリン・ライブ(日本盤発売2000年)
  • 2006年 Völkerball(日本盤未発売ライヴ盤)
  • 2017年 Rammstein: Paris (日本盤未発売)

コンピレーション[編集]

  • 1998年 Rammstein Original Single Kollektion(シングルBOX 日本盤未発売)
  • 2011年 Made in Germany 1995–2011 - メイド・イン・ジャーマニー 1995-2011(日本盤発売2011年)
  • 2015年 XXI (LP盤BOX 日本盤未発売)[8]

シングル[編集]

(全て日本盤未発売、邦題はユニバーサルミュージックジャパンの公式から引用)

  • 1995年 Du riechst so gut - スメルズ・ソー・グッド
  • 1996年 Seemann - シーマン
  • 1997年 Engel - エンジェル
  • 1997年 Du hast - デュ・ハスト(ユー・ヘイト)
  • 1997年 Das Modell[9] - ザ・モデル
  • 1998年 Du riechst so gut 98[10] - スメルズ・ソー・グッド98'
  • 1998年 Stripped[11] - ストリップド
  • 2001年 Asche zu Asche - アッシュズ・トゥ・アッシュズ
  • 2001年 Sonne - 太陽
  • 2001年 Links 2 3 4 - 前進
  • 2001年 Ich will - 欲望
  • 2002年 Mutter - 母
  • 2002年 Feuer frei! - 撃て!
  • 2004年 Mein Teil - マイン・タイル
  • 2004年 Amerika - アメリカ
  • 2004年 Ohne dich - オーネ・ディヒ
  • 2005年 Keine Lust - カイネ・ルスト
  • 2005年 Benzin - ベンジン
  • 2005年 Rosenrot - 薔薇のような赤(赤いバラ)
  • 2006年 Mann gegen Mann - 男対男
  • 2009年 Pussy - プッシー[12]
  • 2010年 Ich tu dir weh - イッヒ・トゥ・ディア・ヴェー
  • 2010年 Haifisch - 鮫
  • 2011年 Mein Land - マイン・ラント[13]
  • 2012年 Mein Herz brennt - 燃える心
  • 2019年 Deutschland - ドイチュラント(ドイツ)
  • 2019年 Radio - ラディオ(ラジオ)
  • 2019年 Ausländer - アウスレンダー(異邦人)
  • 2022年 Zeit - ツァイト(時間)
  • 2022年 Zick Zack - ツィック・ツァック

DVD[編集]

  • 1999年 Live Aus Berlin - ベルリン・ライヴ(日本盤発売2001年)
  • 2003年 Lichtspielhaus - ラムシュタイン的変態シネマ(日本盤発売2005年)
  • 2006年 Völkerball - (日本盤未発売。東京での公演が一部収録。)
  • 2012年 Videos 1995 - 2012 - (日本盤未発売)
  • 2015年 Rammstein In Amerika - (日本盤未発売。ただし、日本語字幕に対応した設定が存在する。)
  • 2017年 Rammstein: Paris - (日本盤未発売)

サウンドトラック[編集]

参加コンピレーション[編集]

リミックス[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b c Rammstein|Biography”. オールミュージック. All Media Guide. 2015年7月4日閲覧。
  2. ^ Rammstein reviews, music, news - sputnikmusic・2015年7月04日閲覧。
  3. ^ ドイツの観光都市として有名な、バイエルン州のローテンブルク・オプ・デア・タウバー(Rothenburg ob der Tauber、タウバー川のほとりの上のローテンブルク)ではなく、ヘッセン州に位置するローテンブルク・アン・デア・フルダ(Rotenburg an der Fulda、フルダ川沿いのローテンブルク)である。
  4. ^ Deutscher Musikautorenpreis 2022年8月18日閲覧。
  5. ^ 各国のWikipediaによって題名が異なっている。日本ではUMJの日本公式サイトに記載されている通り「タイトルなし」とする。
  6. ^ ラムシュタイン10年ぶりの新作がドイツ語で歌うバンドとしては史上初の全英TOP10入り達成
  7. ^ ORICON STYLE
  8. ^ "Herzeleid"から"Liebe ist für alle da"までの6枚のアルバムに加え、未発表曲やシングルのみ収録だった曲を集めたアルバム、"Raritäten"も収録。
  9. ^ クラフトワークのカバー、英題「The Model」
  10. ^ 同曲のリメイク
  11. ^ デペッシュ・モードのカバー
  12. ^ PVがハードコアであまりに過激なため、テレビで放送することができず、アダルトサイトで公開されて大きな話題を呼んだ。一般用のPVにはボカシがかけられている。YouTubeのオフィシャルチャンネルには上げられていない(2019年5月現在)。
  13. ^ 2011年に発売されたベストアルバムからのシングルカット。ジャケットはザ・ビーチ・ボーイズサーファー・ガールを意識していると思われる。
  14. ^ Vol.1にてFühre michが使用されている。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]