上古沢駅

上古沢駅
駅舎(正面)
かみこさわ
KAMIKOSAWA
NK82 下古沢 (1.7 km)
(3.0 km) 紀伊細川 NK84
地図
所在地 和歌山県伊都郡九度山町大字上古沢
北緯34度15分26.4秒 東経135度32分52.6秒 / 北緯34.257333度 東経135.547944度 / 34.257333; 135.547944座標: 北緯34度15分26.4秒 東経135度32分52.6秒 / 北緯34.257333度 東経135.547944度 / 34.257333; 135.547944
駅番号 NK 83
所属事業者 南海電気鉄道
所属路線 高野線
キロ程 57.6 km(汐見橋起点)
難波から56.9 km
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
乗降人員
-統計年度-
[南海 1]14人/日
-2021年-
開業年月日 1928年昭和3年)6月18日
備考 無人駅
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駅舎内部
上下線ホームと線路が撤去された旧上りホーム(構内踏切から)
地すべり対策工事(海側斜面)
地すべり対策工事(海側)
地すべり対策工事(山側)

上古沢駅(かみこさわえき)は、和歌山県伊都郡九度山町大字上古沢にある南海電気鉄道高野線。標高230 m橋本駅との高低差は+138 m)。駅番号NK83

歴史[編集]

駅構造[編集]

単式ホーム1面1線を持つ地平駅である。ホーム有効長は2扉車4両。山岳を経由しているため、ホームは傾斜面上にある。かつては交換設備を有する相対式ホーム2面2線の駅であったが、2017年の台風21号の影響で当駅構内で道床流出、さらには駅西側斜面で地すべりが発生し、高野下駅 - 極楽橋駅間が不通となり[8]、その後2018年3月31日から運転を再開したが、交換設備は隣の下古沢駅に移設され[12]、従来の高野山方面ホームに上下列車を発着させる形で、当駅の交換設備は廃止となった(棒線化)[12]。旧難波方面ホームの線路並びに安全側線は撤去され、ホーム内も立入禁止の鎖がされている。駅舎は旧難波方面ホームの高野山駅寄りにあり、現在の上下線ホームへは構内踏切で連絡している。

終日駅係員無配置のため自動券売機はなく、乗車駅証明書発行機及び遠隔対応装置(インターホン・スピーカー)が設置されている。自動改札機は近隣駅と同じくICカード対応のものが設置されている。 トイレがある。

なお、前述の地すべりについては、南海電鉄が和歌山県などと共同で2021年現在も対策工事を施工中である[13]

のりば[編集]

のりば 路線 方向 行先[14]
1 高野線 下り 高野山方面
上り なんば方面
2 (使用停止)

※実際には構内に上記ののりば番号表記はないが、スマートフォン向けアプリ「南海アプリ」では、現在使用しているホームを1番のりばと扱っている。使用を停止している2番のりばが駅舎側のホームである。

利用状況[編集]

2021年(令和3年)度の1日平均乗降人員14人[南海 1]で、南海の駅(100駅)では99位[南海 1]である。

年度 1日平均
乗降人員
順位 出典
2000年(平成12年) 67 [県統計 1]
2001年(平成13年) 64 [県統計 1]
2002年(平成14年) 65 [県統計 1]
2003年(平成15年) 52 [県統計 1]
2004年(平成16年) 56 [県統計 1]
2005年(平成17年) 50 [県統計 1]
2006年(平成18年) 50 [県統計 1]
2007年(平成19年) 48 [県統計 1]
2008年(平成20年) 40 [県統計 1]
2009年(平成21年) 39 [県統計 1]
2010年(平成22年) 34 [県統計 1]
2011年(平成23年) 31 [県統計 1]
2012年(平成24年) 28 [県統計 1]
2013年(平成25年) 25 [県統計 1]
2014年(平成26年) 25 [県統計 1]
2015年(平成27年) 19 [県統計 1]
2016年(平成28年) 16 [県統計 1]
2017年(平成29年) 14 99位 [県統計 1]
2018年(平成30年) 14 99位 [県統計 1][南海 2]
2019年(令和元年) 14 99位 [県統計 1][南海 2]
2020年(令和02年) 12 99位 [南海 2]
2021年(令和03年) 14 99位 [南海 1]

駅周辺[編集]

※かつて古沢地区の周辺で作られていた高野紙は2014年にユネスコ無形文化遺産に登録された埼玉県の細川紙(小川和紙)の起源とされる。

隣の駅[編集]

南海電気鉄道
高野線
観光列車「天空」
通過
快速急行・急行・各停
下古沢駅 (NK82) - 上古沢駅 (NK83) - 紀伊細川駅 (NK84)

脚注[編集]

出典[編集]

本文中の出典[編集]

  1. ^ 地方鉄道運輸開始、官報450号(1928年6月28日)』 - 国立国会図書館デジタルコレクション
  2. ^ 会社概要(沿革) - 南海ビルサービス”. 南海ビルサービス. 2022年11月27日閲覧。
  3. ^ 会社概要(沿革) - 南海ビルサービス”. 南海ビルサービス. 2022年11月27日閲覧。
  4. ^ 「近代化産業遺産群 続33」を選定しました(2009年7月17日アーカイブ) - 国立国会図書館Web Archiving Project、2021年8月13日閲覧
  5. ^ 都道府県別認定遺産リスト(2009年7月17日アーカイブ) - 国立国会図書館Web Archiving Project、2021年8月13日閲覧
  6. ^ 南海 駅ナンバリング 導入”. 鉄道コム (2012年2月27日). 2023年2月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月13日閲覧。
  7. ^ 南海電鉄全駅に「駅ナンバリング」を導入します”. 南海電鉄. 2021年10月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月13日閲覧。
  8. ^ a b c d NANKAI 株主通信” (PDF). 南海電鉄株式会社. p. 8 (2018年6月). 2021年8月13日閲覧。
  9. ^ 台風第21号による被害状況等について(第4報) (2017/10/24 7:00現在) (PDF) - 国土交通省
  10. ^ JR線への振替・バス代行輸送のご案内 - ウェイバックマシン(2017年10月30日アーカイブ分)、2021年8月13日閲覧
  11. ^ 高野線の運休区間・代行バスについて - ウェイバックマシン(2018年2月28日アーカイブ分)、2021年8月13日閲覧
  12. ^ a b c 高野線(高野下駅~極楽橋駅)の運転再開について - ウェイバックマシン(2018年3月26日アーカイブ分)、2021年8月13日閲覧
  13. ^ 令和3年度 管内概況” (PDF). 和歌山県伊都振興局建設部. p. 23. 2021年8月13日閲覧。
  14. ^ 上古沢駅 立体構内図”. 南海電気鉄道. 2023年6月11日閲覧。
  15. ^ 和歌山県神社庁-古澤嚴島神社”. 和歌山県神社庁. 2021年8月13日閲覧。
  16. ^ えびす様がジャンプ披露、和歌山 - ウェイバックマシン、2021年8月13日閲覧

利用状況の出典[編集]

和歌山県公共交通機関等資料集
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t 令和元年度和歌山県公共交通機関等資料集” (PDF). 和歌山県企画部地域振興局総合交通政策課. 2021年2月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年8月13日閲覧。
南海電気鉄道の1日平均利用客数
  1. ^ a b c d 南海電気鉄道株式会社 (2022年8月). “2022 HAND BOOK NANKAI”. p. 77. 2022年10月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年11月19日閲覧。
  2. ^ a b c 南海電気鉄道株式会社 (2021年8月). “2021 HAND BOOK NANKAI”. p. 77. 2022年11月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年11月19日閲覧。

関連項目[編集]

  • 日本の鉄道駅一覧
  • 秘境駅
  • ぼくたちのリメイク - アニメ第3話にて、主人公たちが駅ホームで課題の映像作品の撮影を行った(但し、作中では2006年として描かれているため交換設備廃止前の状態で上下ホームとも立ち入っている)。

外部リンク[編集]