八代海
八代海周辺
八代海(やつしろかい)は、九州本土と天草諸島に囲まれた内海。北は有明海、南は東シナ海につながっており、熊本県と鹿児島県にまたがる。旧暦の8月1日の深夜に海上に現れる不知火から不知火海(しらぬいかい)とも呼ばれる。
有明海の一部とみなす考え方もあり津波警報・注意報では一体化して発表している。
歴史
[編集]古くは伊勢の海とも呼ばれていた[要出典]。遠浅の海であることから古くから干拓が行われており、元来島であったものが地続きになった地形も珍しくない。
1940年代頃から水俣市にあるチッソの工場廃液が垂れ流されたことにより水俣病が発生。工場廃液中に含まれていた有機水銀に汚染された魚介類を食したことにより、数多くの犠牲者を出した。
その後、有機水銀を含んだヘドロを浚渫し埋め立てるなどの再生事業により浄化され、現在では魚介類を食しても安全上問題ないほどに環境が回復している。
2022年(令和4年)3月15日、八代海干拓遺跡が国の史跡に指定された[1]。
地理
[編集]総面積1,200平方キロメートル、閉鎖度指数32.5であり、日本の1,000平方キロメートル以上の内湾では最も閉鎖性の高い海域である。 この閉鎖性に目をつけた海運会社は台風などの海上荒天時の避難先としてこの海域を使用することもある。 平均水深は約23メートル、最大水深は八幡瀬戸で約73メートル、南部では20-50メートル、中部では 30-50メートル、北部では20メートル以浅である。
沿岸の自治体
[編集]沿岸の港湾
[編集]主な航路
[編集]沿岸の鉄道
[編集]脚注
[編集]- ^ 令和4年3月15日文部科学省告示第24号。