中山康直

中山 康直(なかやま やすなお、1964年 - )とは日本の宗教家、思想家で縄文エネルギー研究所所長。大麻草研究、古代史研究、星信仰の布教活動を行う。13歳で臨死体験をし、その際にプレアデス星団アルシオーネに転生し、約1万年を過ごした記憶をもっていると語る。

その研究内容は世界中の神話や宗教、先住民文化、博物学まで多岐にわたっているが、独自の解釈が多いことから異端者扱いをされることがある。

臨死体験の記憶[編集]

臨死体験の記憶の中にあった植物が、地球では「ヘンプ(大麻)」という名前で存在することを知り、これがきっかけとなって様々な研究活動を始めたと語る。

また、彼は臨死体験の際に聖徳太子、卑弥呼、織田信長、坂本龍馬などの歴史上の人物を目撃したと語る。

さらに、臨死体験中に宇宙図書館の館長であるMANAKAという宇宙存在と出会い、臨死体験から生還した後にその存在から通信教育を受けたと語っており、この対話の記録を講演会や著書などで開示している。

MANAKAから受けた通信教育の内容は「人間とは、宇宙エネルギーの入れ籠である」「愛とは、すべてである」といった一問一答式の短いフレーズが続くもので、日本語の言葉の概念的な解釈が殆どであるが、中には「伝統とは、途切れて輝くものである」(伝統を守ることで被害をもたらすこともある)、「宗教とは、大地の芸術である」といった受け取る相手によって意見が大きく分かれるものや、「夫婦とは、ありえぬ神秘である」といった地球人の文化を皮肉ったもの、「言霊はエン火、数霊はドル水、形霊はペソ風…」といったように法定通貨の単位と霊的なエネルギーが連動しているというもの、「教育とは、アンマである」(アンマはまんま=ご飯が転じた宇宙語)といった駄洒落のようなものもある。彼は、これらが宇宙基準であると語る。

大麻(ヘンプ)啓蒙活動[編集]

彼が語る臨死体験中、プレアデス星団アルシオーネでの記憶として、大麻が核で汚染された星の浄化に使われていた、というものがあり、放射能汚染が懸念されていた東日本大震災発生時には麻製品を生活に活用するよう勧めていた。彼自身は麻褌を販売している。 また、日本において大麻が誤解されていると主張し、大麻草から抽出した燃料で車を走らせるなどの啓蒙活動を行った。

2011年11月、東京・大島町の自宅に大麻45グラムを所持していたところを、大麻取締法違反の現行犯で逮捕される。警視庁によると彼は自宅敷地内で大麻草を栽培していたという。この時に、ほかに大島町に居住する男女6人が大麻取締法違反で同時逮捕され、SNSや一部マスコミで大麻カルトなどと噂された。

終末論と宗教統一理論[編集]

彼は全人類が被災するという内容の神の啓示を受けたという。それは地球規模の大災害に関するものであった。[1]

その後、彼が執筆した著書の中では自己の預言ではなく2030年以降に人類が滅亡するという聖徳太子の終末預言を紹介している。

彼が語る臨死体験中の記憶には、ドレッドヘアで耳にピアスをし、北極星を意味する五芒星の刺繍のあるフードと北斗七星の刺繍のあるマントを羽織った聖徳太子を目撃した、というものがある。その風貌はアメリカのSF映画スター・ウォーズシリーズに登場するダース・ベイダーのようだったと語る。

人類の破局を回避する手段として、太子が目指していた星信仰の復活による世界宗教の統一を掲げている。その星信仰とは、天皇大帝という別名のある北極星を日本の天皇と重ね合わせ、北斗七星とともに崇める妙見信仰のことである。

彼の言う星信仰の源流は古代ペルシャのゾロアスター教にあり、それは善悪二元論と終末論を特徴とし、北極星を天の中心にある至高の星とする。ゾロアスター教はインドで仏教と習合し、さらに中国で道教の北極星・北斗七星信仰と習合し、妙見菩薩信仰に繋がった。日本における妙見信仰は天皇制を確立するために利用された[2]

古代日本の史実として、仏教を利用して国家の中央集権体制を固めようと目論んだ蘇我馬子厩戸皇子(後の聖徳太子)らと組んで挙兵し、縄文時代から続いていた八百万の神を崇める古神道を守ろうとした物部氏を滅ぼした丁未の乱が知られている。 この事件が歴史の転換点となり、その後の蘇我馬子と聖徳太子の政策によって、日本で初となる公的な階級制度「冠位十二階」が施行され、競争原理や身分制度の無かった縄文時代の価値観が封印されて、天皇を頂点としたピラミッド型の社会構造が我が国に根付くこととなった。

この史実についての彼の主張は著書の中で明記されている[3]。その内容は、聖徳太子が広めた仏教とはアジア全域のあらゆる信仰がミックスされた「世界神仏教」であり、その先には日本の天皇陛下を人類の法王とする宇宙の法則に沿った世界があり、これを現代に実現させることによって太子の預言を回避することが出来、理想世界が到来するというものである。さらに彼は、聖徳太子は宇宙から派遣された使者であると語る。

この持論によって、彼は神道の源流といわれるアニミズムが主流であった歴史上の縄文とは異なる、妙見を中心とする星信仰を基盤とした宇宙縄文という独自の世界観の推進者として自己の立場を明らかにしている。

略歴[編集]

1964年 静岡県生まれ

1997年 戦後、民間でははじめて大麻取扱者免許を取得し、縄文エネルギー研究所を設立[4]

1997年 丸井英弘弁護士と「麻エネルギー研究開発学会」を設立。

2010年 自らが塾長となり「中山弥栄塾」が始まる[5]。以降、約50回にわたる講演会形式のイベントが企画される。

2011年 ヘンプカープロジェクトを企画。全国各地で麻のある暮らしを提案[6]

2011年 大麻取締法違反容疑により逮捕[7]。主任弁護人は丸井英弘。執行猶予付きの判決で終結する。

2022年 「聖徳太子コード」を発刊。本書の中で聖徳太子の終末預言を紹介し、人類の破局を回避する手段として星信仰の布教活動を開始する。

脚注[編集]

  1. ^ UKYOUオフィシャルブログ”. ameblo.jp/supidama/. 2024年1月13日閲覧。
  2. ^ 日本における天皇と北辰祭祀”. 下山市郷土資料/. 2024年1月22日閲覧。
  3. ^ 中山康直「聖徳太子コード 地球未然紀」、ヒカルランド、2023年2月23日、ISBN 978-4-86742-219-9 
  4. ^ 中山康直さんプロフィール”. www.ooasa.jp/. 2023年10月12日閲覧。
  5. ^ 中山弥栄塾”. https://www.yaei-sakura.net/. 2023年10月12日閲覧。
  6. ^ ヘンプカープロジェクト”. www.ooasa.jp. 2023年10月12日閲覧。
  7. ^ 中山大麻裁判”. https://www.hemp.jp/. 2023年10月12日閲覧。