健康教育

健康教育(けんこうきょういく、health education)は、喫煙薬物依存アルコール中毒など、健康に好ましくない悪癖、習慣、中毒、依存の予防から、偏見、ストレス、誤解などコミュニケーションから心の健康に至るまでの指導、教育を包含したものをいう。

なお医療専門家より患者になされるものは、患者教育ともされる。

概要[編集]

もともとは病気の予防や健康維持、増進、適度の運動、周産期女性の保健指導などから、近年は、高齢者の健康や若年者の引きこもり、ストレス、対人関係での不適応などまで含めて考えるようになってきた。不登校の引きこもり児童への関わりなども、保健学分野では、地域児童精神保健といい、その一部として定着してきた。

世界の健康教育[編集]

イギリス[編集]

教科としての道徳科がない代わりに、健康教育に対人関係や社会参加、経済教育などを盛り込んだPSHE(Personal Social Health Education)と宗教教育で道徳教育を代替している。この場合の健康教育には、上記の喫煙、薬物、アルコールなどのテーマの他に、思春期の妊娠防止、いじめ、暴力の防止、自己信頼と自尊感情(セルフ・エスティーム)、共感、問題解決能力、ストレスへの対処などが含まれている。

日本の健康教育[編集]

大学教育学部保健体育専攻や体育学部などで「保健」の教員免許が取得でき、小学校中学校高等学校などで健康教育や性教育環境教育などが行われている。また、養護教諭も健康教育に携わっている。

大学では保健学・体育学専攻以外の一般教養科目としても、「健康科学」「保健学」などの名称で教育が行われている。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]