北山十八間戸

北山十八間戸(2008年10月北西側より撮影)

北山十八間戸(きたやまじゅうはちけんこ[1]/きたやまじゅうはちけんと[2]/きたやまじゅうはっけんこ[3])は鎌倉時代奈良につくられたハンセン病などの重病者を保護・救済した福祉施設。1921年3月3日、国の史跡に指定された。

所在地[編集]

概要[編集]

寛元元年(1243年)、西大寺忍性によってつくられたとされる。当初は般若寺の北東にあったが、永禄10年(1567年)に戦災(東大寺大仏殿の戦い)を受けて焼け、寛文年間(1661年から1672年)に現在地に移った。元禄6年(1693年)に修築された。全長約38メートル・幅約4メートルの東西に長い棟割長屋で、内部は18室に区切られ、さらに東西に仏間がある[4]

第二次世界大戦後の一時期、大阪空襲の被災者や大陸からの引き揚げ者が住んだこともある[5]

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 奈良市設置の案内板のよみ
  2. ^ 『日本歴史地名大系』のよみ
  3. ^ 『国史大辞典』のよみ
  4. ^ 『国史大事典』
  5. ^ 「ニュース奈良の声」2013年9月30日

座標: 北緯34度41分47.4秒 東経135度50分7.6秒 / 北緯34.696500度 東経135.835444度 / 34.696500; 135.835444