南紀 (列車)

南紀
HC85系の特急「南紀」
(2023年9月 三瀬谷 - 滝原間)
概要
種類 特別急行列車
現況 運行中
地域 愛知県三重県和歌山県
前身 急行「紀州」
特急くろしお
運行開始 1978年10月2日
運営者 東海旅客鉄道(JR東海)
伊勢鉄道
西日本旅客鉄道(JR西日本)
旧運営者 日本国有鉄道(国鉄)
路線
起点 名古屋駅
終点 新宮駅紀伊勝浦駅
営業距離 246.0 km (152.9 mi)(名古屋 - 紀伊勝浦間)
231.1 km (143.6 mi)(名古屋 - 新宮間)
運行間隔 4往復
列車番号 3000D+号数
使用路線 JR東海:関西本線紀勢本線
伊勢鉄道:伊勢線
JR西日本:紀勢本線(きのくに線)
車内サービス
クラス 普通車
身障者対応 1号車
3号車(繁忙期のみ)
座席 普通車指定席:2号車
普通車自由席:1号車
技術
車両 HC85系気動車
名古屋車両区
軌間 1,067 mm (3 ft 6 in)
電化 直流1,500 V(名古屋 - 河原田、新宮 - 紀伊勝浦間)[注釈 1]
非電化(河原田 - 新宮間)
運行速度 最高120 km/h (75 mph)
備考
1996年7月25日から2022年3月11日まで全列車「ワイドビュー」として運転
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南紀(なんき)は、東海旅客鉄道(JR東海)・伊勢鉄道及び西日本旅客鉄道(JR西日本)が、名古屋駅 - 新宮駅又は紀伊勝浦駅間を関西本線伊勢線紀勢本線経由で運行する特急列車である。

なお、本項では同一経路で運転されている臨時列車および、紀勢本線新宮駅以東を運転していた優等列車の沿革についても記述する。

概要[編集]

1978年10月2日に紀勢本線和歌山駅 - 新宮駅間の電化が完成したことにより、従来天王寺駅 - 名古屋駅間を紀勢本線経由で運転していた旧「くろしお」の運転区間を分割することになった。このため、旧「くろしお」の三重県内の運転は廃止され、名古屋駅 - 紀伊勝浦駅間に特急「南紀」を新設したのが始まりである。

列車名の由来[編集]

「南紀」の列車名は、 紀伊半島の南部を表す言葉の「南紀」にちなんでいる。なお、JR東海は1996年より新型車両で運転されている列車には「(ワイドビュー)」を冠しており、「(ワイドビュー)南紀」として運転していたが、2022年3月改正ダイヤをもって「(ワイドビュー)」を冠するのを取り止め「南紀」として運転している。

運行概況[編集]

2022年3月12日現在の運行概況は次の通り[1]

名古屋駅 - 紀伊勝浦駅間に3往復、名古屋駅 - 新宮駅間に1往復の合計4往復が運転されている。多客時には、臨時列車として2往復が運転されている[2]

列車番号は3001D - 3008Dと運転線区で変更がなく、下りが号数+3000の奇数、上りが号数+3000の偶数である。また臨時列車もこの規則に準じて8001 - 8004Dとされている。

停車駅[編集]

名古屋駅 - 桑名駅 - 四日市駅 - 鈴鹿駅 - 津駅 - 松阪駅 - 多気駅 - 三瀬谷駅 - 紀伊長島駅 - 尾鷲駅 - 熊野市駅 - 新宮駅 - 紀伊勝浦駅

  • このほか、沿線のイベントに合わせて臨時停車する駅がある[注釈 2]

使用車両・編成[編集]

2023年7月1日以降の編成図
南紀
← 名古屋
紀伊勝浦 →
1 2 (3) (4)
  • 全車禁煙
  • 3・4号車は繁忙期のみ連結
凡例
指=普通車指定席
自=普通車自由席

2023年7月1日より、HC85系気動車(D100編成)で運転されている[3]。運転開始から1992年まではキハ82系気動車が、1992年から2023年まではキハ85系気動車が使用されていた[4]。通常は普通車のみの2両編成で、そのうち1両が自由席である。繁忙期は4両編成で運行する場合があり、この場合、3・4号車は指定席となる。また、繁忙期はD200編成で運用する場合があり、この場合は3号車が車いす対応座席及び車いすスペースとなる。

登場当初は通常4両編成であり、全室グリーン車である「南紀」専用のキロ85形が用いられていた。しかし需要低迷により2001年に編成が見直され、「ひだ」用のキハ85形に置き換えられて通常時はグリーン車が連結されなくなり、さらに普通車を1両減車して通常は3両編成で運転されるようになった。当初は多客時のみ半室グリーン車のキロハ84形が連結されていたが、2009年3月14日から半室グリーン車の連結が通年に変更され、再び通常4両編成で運転されるようになった。2020年11月1日からは、さらなる利用者の減少を受け、通常は2両編成での運行とされるとともに、グリーン車も再度廃止された[5][6]

キハ85系の投入により加減速性能・最高速度(120km/h運転化)・曲線通過性能の向上(最大本則+15km/h)といったメリットを活かしたスピードアップが実施された。

臨時列車[編集]

鈴鹿グランプリ[編集]

鈴鹿グランプリ」は、鈴鹿サーキットにおいてFIA(国際自動車連盟)主催F1世界選手権日本グランプリが開催される週末に運転される臨時特急列車で、名古屋駅 - 鈴鹿サーキット稲生駅間で運転される。2006年以前には、「鈴鹿F1」という列車名で運行されていた。停車駅は桑名駅と四日市駅で、定期の「南紀」とは異なり鈴鹿駅は通過する。全車指定席となることが多い。

運行本数は年および曜日によって変わる。例として2010年は、土曜日に名古屋発が2本、鈴鹿サーキット稲生発が1本、日曜日に名古屋発が3本、鈴鹿サーキット稲生発が2本運転された。逆に全く運転されない年もある[注釈 3]。当列車はその性格から、特に上り列車の指定券は発売直後に売り切れる場合が多い。そのため、臨時列車としては珍しい立席特急券の発売もおこなわれる。

熊野市花火[編集]

熊野市花火」は、毎年8月17日に行われる熊野大花火大会の開催日と翌日の未明に運転されていた臨時急行列車である。使用車両はキハ85系・キハ75形であり、下りは熊野市行が2本、上りは熊野市発が2本運転されていた。運転区間は年度により異なっていたが、2009年は津駅と亀山駅発着が設定された。2011年は名古屋駅発の1本のみが設定され上りは設定されず、2012年以降は上下とも設定されていない。この列車も鈴鹿駅は通過する。

花火大会は天候により延期や中止もあるため、大会当日の朝6時に開催決定が発表された場合に限り、7時から急行券座席指定券グリーン券が発売されていた。また、1号と4号の急行券は発売駅が限定されていた。

なお、2012年以降は「熊野市花火」の設定はなく、花火大会開催日には優等列車では特急「南紀」のみが臨時に名古屋駅 - 熊野市駅間で運行されている。この臨時「南紀」は定期列車とは異なり全席指定席となり、上記の熊野市花火号と同様に当日の朝7時より発売される。

2023年は8月29日に「熊野大花火」という名称の臨時特急列車が名古屋駅 - 熊野市駅間で2往復運行された。うち1往復には通常特急「南紀」には充当されないグリーン車付きのHC85系D2編成が充当された。

運賃・料金[編集]

1992年3月より特急料金がB特急料金からA特急料金に変更され割高になった。ただし名古屋駅 - 新宮駅間に特定特急料金が設定されており、30kmまでの区間の自由席特急料金は通年330円、31km - 50kmの区間の自由席特急料金が通年660円と割安になっている。

伊勢鉄道を挟む前後の運賃・料金は通過連絡運輸が適用されるため、前後のキロ数を通算して運賃・料金を計算し、それに伊勢鉄道の運賃520円と特急料金320円を加算する。伊勢鉄道のグリーン料金は不要である。伊勢鉄道転換当初は伊勢鉄道の特急料金も不要であり[7]、なおかつ南近畿ワイド周遊券で「南紀」に乗車する場合は伊勢鉄道の運賃も徴収していなかったが[8]、1989年3月よりこれらの取り扱いは廃止された。

名古屋駅 - 四日市駅および新宮駅 - 紀伊勝浦駅ではTOICA・ICOCAなどの交通系ICカードが利用可能なため、同区間のみの利用であれば特急券(自由席・指定席とも)を追加することで「南紀」にも乗車できる。ただし「南紀」は伊勢鉄道に入る河原田駅を通過するため四日市駅を越えて紀伊勝浦方面に向かった時点で車内精算できなくなる。 伊勢鉄道区間を利用する場合、当該区間において必要な乗車券・特急券の確認(車内改札)が行われる。

紀勢本線新宮駅以東優等列車沿革[編集]

紀勢本線全線開業後の展開[編集]

  • 1959年(昭和34年)
    • 7月15日:紀勢本線全通によるダイヤ改正により、次のように変更。
      1. 天王寺駅 - 新宮駅間の準急「くまの」の運転区間が、天王寺駅 - 名古屋駅間に延長(C57形蒸気機関車牽引の客車列車)。
      2. 名古屋駅 - 紀伊勝浦駅間で毎日運転の臨時列車として、夜行準急「うしお」1往復が運転開始。
      3. 東京駅 - 新宮駅間で臨時列車として急行「那智」1往復が運転開始。
    • 9月22日:「那智」が定期列車になる。
  • 1961年(昭和36年)
    • 3月1日:「くまの」が「紀州」に改称・急行列車化されて廃止。キハ55系を使用して気動車化。同年10月実施のサンロクトオダイヤ改正までにはキハ58系へ置き換えられる。鳥羽駅 → 紀伊勝浦駅間で準急「くまの」、紀伊勝浦駅 → 鳥羽駅間で準急「志摩」が運転開始。草津線経由で京都駅 - 紀伊勝浦駅間に準急「勝浦」、京都駅 - 鳥羽駅間に準急「鳥羽」が運転開始。
    • 10月1日:ダイヤ改正により、「うしお」の上りが廃止、下りは定期列車になる。
  • 1963年(昭和38年)10月1日:ダイヤ改正により次のように変更。
    1. 「うしお」が名古屋駅 - 紀伊田辺駅間で1往復増発され、1.5往復になる。
    2. 鳥羽駅 - 紀伊勝浦駅間の「くまの」「志摩」が「なぎさ」に改称。
    3. 京都駅 - 紀伊勝浦駅間(草津線経由)の「勝浦」が「くまの」に改称。
    4. 京都駅 - 鳥羽駅間(草津線経由)の「鳥羽」が「志摩」に改称。
  • 1964年(昭和39年)10月1日:「那智」の運転区間が東京駅 - 紀伊勝浦駅間まで延長。
  • 1965年(昭和40年)3月1日:天王寺駅 - 名古屋駅間で、特急「くろしお」1往復が運転開始。
  • 1966年(昭和41年)3月5日:「うしお」「くまの」「なぎさ」「志摩」が急行列車になる。
  • 1967年(昭和42年)10月1日:紀伊勝浦駅 → 名古屋駅間で「うしお」が1本増発され、2往復になる。
  • 1968年(昭和43年)10月1日:ヨンサントオのダイヤ改正により、次のように変更。
    1. 「うしお」が「紀州」に統合されて廃止。「紀州」は4往復になる。
    2. 「那智」が「紀伊」(きい)に改称。
    3. 「なぎさ」が「はまゆう」に改称。
  • 1973年(昭和48年)9月1日河原田駅(国鉄時代の起点は南四日市駅) - 津駅間を短絡する伊勢線(現在の伊勢鉄道伊勢線)が開通したことにより、特急「くろしお」と急行「紀州」5往復のうち3往復が、亀山駅経由から同線経由になる。
  • 1975年(昭和50年)3月10日:ダイヤ改正(1975年3月10日国鉄ダイヤ改正)により、「紀伊」は14系客車が使用された寝台特急列車になる。

紀勢東線特急「南紀」登場[編集]

82系時代(1980年8月 大内山駅)
  • 1978年昭和53年)10月2日ゴーサントオのダイヤ改正により、次のように変更。
    1. 天王寺駅 - 名古屋駅間を直通運転していた旧「くろしお」を廃止し、名古屋駅 - 紀伊勝浦駅間(伊勢線経由)で特急「南紀」3往復が運転開始。
    2. 「紀州」は名古屋駅 - 紀伊勝浦駅間(亀山経由)の2往復、名古屋駅 - 紀伊勝浦駅間(伊勢線経由)の1往復になる。
  • 1980年(昭和55年)10月1日:ダイヤ改正(1980年10月1日国鉄ダイヤ改正)により、「くまの」が廃止。
  • 1982年(昭和57年)5月17日:夜行の「紀州」が廃止され、2往復になる。このうち伊勢線経由だった1往復が亀山駅経由に変更。
  • 1984年(昭和59年)2月1日:ダイヤ改正(1984年2月1日国鉄ダイヤ改正)により、「紀伊」が廃止。
  • 1985年(昭和60年)3月14日:ダイヤ改正(1985年3月14日国鉄ダイヤ改正)により次のように変更。
    1. 「紀州」「はまゆう」が廃止。(不定期の紀州51号/52号が残存)
    2. 「南紀」が1往復増発されて4往復になる。
    3. 桑名駅に全ての「南紀」が停車するようになる。
    4. 「南紀」の1本が、紀伊勝浦駅 → 新宮駅間で普通列車として運転されるようになる。
  • 1986年(昭和61年)11月1日:「南紀」の1往復が、紀伊勝浦駅 - 新宮駅間で普通列車として運転されるようになる。「志摩」が廃止。

国鉄分割民営化後の運行展開[編集]

  • 1989年平成元年)
    • 1月21日:「南紀」が伊勢鉄道鈴鹿駅に全列車停車[9][10]
    • 3月11日:ダイヤ改正により、「南紀」が1往復増発されて5往復になる[11][12]。また、名古屋発亀山経由紀伊勝浦行きの臨時夜行快速「スターライト」が運転開始(1992年まで)[13]
  • 1990年(平成2年)3月10日:「南紀」が1往復削減され4往復になる。代替として名古屋駅 - 紀伊勝浦駅間で快速「みえ」が運転開始(熊野市駅 - 新宮駅・紀伊勝浦駅間は各駅停車)。
  • 1992年(平成4年)3月14日:ダイヤ改正により、次のように変更。
    1. 「南紀」の使用車両がキハ82系からキハ85系に変更され、キハ82系の定期運用が終了[4]。名古屋駅 - 紀伊勝浦駅間はキハ80系と比べて42分短縮の3時間23分で運転[14]
    2. 特急料金がA特急料金に変更。
    3. 「南紀」の季節列車列車番号6000番台)を1往復増発し、定期列車と合わせて1 - 10号の付番となる[注釈 4]
    4. 名古屋駅 - 紀伊勝浦駅間の快速「みえ」を廃止。
  • 1993年(平成5年)
    • 8月1日:ダイヤ改正により、「南紀」の定期列車と季節列車各1往復は桑名駅三瀬谷駅通過となる。また鈴鹿駅は、定期列車と季節列車各1往復を除き通過となる[19]
    • 12月1日:この時から翌年夏まで鳥羽駅 - 紀伊勝浦駅間に臨時特急「鳥羽・勝浦」が1往復運転される[19]
  • 1995年(平成7年)1月21日:キハ82系による「メモリアル南紀」号が運転される。運転区間は名古屋 - 新宮間。
  • 1996年(平成8年)7月25日:列車名に"ワイドビュー"が冠され「(ワイドビュー)南紀」になる。

2000年代の動き[編集]

  • 2001年(平成13年)3月3日:「南紀」のグリーン車連結が通年から多客期に変更。早朝・深夜の1往復でJR西日本管内の新宮駅 - 紀伊勝浦駅間を普通列車として運行していた区間を廃止し、新宮駅発着に見直し[注釈 5][22]
  • 2003年(平成15年)10月1日:「のぞみ」増発に伴い「南紀」のダイヤを見直し。季節列車であった3・8号を付番から外し定期列車4往復を1 - 8号(他に運転頻度の高い臨時列車2往復を81 - 84号)とする。桑名駅に全列車停車[23]
  • 2005年(平成17年)10月1日:31km - 50kmの区間の自由席特急料金を通年630円に値下げ。
  • 2006年(平成18年)3月18日:ダイヤ改正により、鈴鹿駅と三瀬谷駅に全列車停車。
  • 2009年(平成21年)
    • 3月14日:グリーン車の連結が多客期から通年に変更。
    • 6月1日:全車禁煙になる[24]

2010年代の動き[編集]

  • 2011年(平成23年)
    • 9月8日9月4日に日本に上陸した台風12号による被害のため、「南紀」1・5・6・8号のみ名古屋駅 - 熊野市駅間で運転[25][26]
    • 10月11日:熊野市駅 - 新宮駅間の復旧により、通常の本数に戻る(不通の新宮駅 - 紀伊勝浦駅間は引き続きバス代行)。
    • 12月3日:新宮駅 - 紀伊勝浦駅間で運転再開[27]
  • 2013年(平成25年)3月16日:車内販売を廃止[28]
  • 2018年(平成30年)
    • 7月1日:グリーン車で無料Wi-Fiサービスを開始[29]
    • 11月21日:全車両で無料Wi-Fi サービスを開始[30]

2020年代の動き[編集]

  • 2020年令和2年)11月1日:利用状況を踏まえ、従来の4両 - 6両編成を、需要に応じ2両(自由席・指定席各1両) - 6両編成(うち自由席1両)に変更、同時にグリーン車の連結を廃止する。引き続き需要による増発等も行う[31]
  • 2022年(令和4年)3月12日:列車愛称から(ワイドビュー)を削除[32]
  • 2023年(令和5年)
    • 6月30日:キハ85系での運行を終了。
    • 7月1日:「南紀」全列車にHC85系を導入[33][34]。需要に応じ2両(自由席・指定席各1両) - 4両編成(うち自由席1両)に変更。
  • 2024年(令和6年)3月16日:新宮~紀伊勝浦間をワンマン運転化[35]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 但し、ハイブリッド車両を使用。
  2. ^ F1日本グランプリ開催時に鈴鹿サーキット稲生駅に停まることがある。また2022年現在『JR時刻表』の巻頭特急ページの当列車の欄には鈴鹿サーキット稲生駅とともに新鹿駅が掲載されている[1]が、2010年頃以降は停車実績がない。
  3. ^ 2007年・2008年は鈴鹿ではなく富士スピードウェイで開催された為。2020年・2021年は新型コロナウイルスの感染拡大に伴う出入国制限により開催そのものが中止された為。
  4. ^ 当時、定期列車4往復、季節列車1往復の他に、運転頻度の高い臨時列車として81・82号があった[15]。季節列車となる3・8号は少なくとも1993年3月18日改正時から[16]2001年12月までは毎日運転されていた[17][18]
  5. ^ この改正時に、新宮駅 - 紀伊勝浦駅間はJR西日本の電車による普通列車となった。この普通列車は2002年3月23日ダイヤ改正で毎日運転の臨時列車に格下げされた後[20]、2010年3月13日ダイヤ改正で廃止された[21]。従ってそれ以降、新宮駅発着列車は新宮駅以南発着の列車と連絡していない。

出典[編集]

  1. ^ a b 『JR時刻表』第707号、交通新聞社、2022年3月、102 - 103頁。 
  2. ^ “冬”の臨時列車のお知らせ” (pdf). 東海旅客鉄道 (2022年10月21日). 2022年10月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年11月20日閲覧。
  3. ^ “ハイブリッド特急「南紀」出発! キハ85系から全て新型HC85系に “会社またぎ”も本格化”. 乗りものニュース. (2023年7月1日). https://trafficnews.jp/post/126734 2023年7月1日閲覧。 
  4. ^ a b “JR新ダイヤスタート ニューフェース発車”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (1992年3月16日) 
  5. ^ 在来線特急「ワイドビュー南紀」の編成両数の変更について
  6. ^ 車両編成のご案内 キハ85系
  7. ^ 川島令三『全国鉄道事情大研究 名古屋都心部・三重篇』草思社、1996年。ISBN 4-7942-0700-X
  8. ^ 種村直樹『鉄道旅行術』日本交通公社出版事業局、1987年。ISBN 4-533-00846-1
  9. ^ 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊歴史でめぐる鉄道全路線 公営鉄道・私鉄』 26号 長良川鉄道・明知鉄道・樽見鉄道・三岐鉄道・伊勢鉄道、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2011年9月18日、27-28頁。 
  10. ^ “鈴鹿駅で発車式 伊勢鉄道 特急「南紀」停車記念”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 2. (1989年1月25日) 
  11. ^ 『JR編集時刻表』第199号、弘済出版社、1988年3月、86頁。 
  12. ^ 『JR編集時刻表』第311号、弘済出版社、1988年3月、84頁。 
  13. ^ 『JR編集時刻表』第311号、弘済出版社、1988年3月、183頁。 
  14. ^ “92・3ダイヤ 話題を追って(8) JR東海 ワイドビュー南紀”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (1992年3月11日) 
  15. ^ 『JR時刻表』第347号、弘済出版社、1992年3月、201 - 208頁。 
  16. ^ 『JR時刻表』第359号、弘済出版社、1992年3月、209 - 216頁。 
  17. ^ 『JR時刻表』第455号、弘済出版社、2001年3月、219・226。  - 6月30日まで毎日運転。
  18. ^ 『JR時刻表』第464号、弘済出版社、2001年12月、223・230。  - 2002年1月以降、毎日運転ではなくなる。
  19. ^ a b 『JR時刻表』第368号、弘済出版社、1993年12月、124・125。 
  20. ^ 『JR時刻表』(弘済出版社→交通新聞社)2001年12月号、314頁および319頁では当該普通列車は定期列車扱い、2002年6月号、316頁および321頁では毎日運転の臨時列車扱い。
  21. ^ 『JR時刻表』(交通新聞社)2009年11月号、314頁および321頁では当該普通列車は毎日運転の臨時列車扱い、2010年3月号、314頁および321頁では記載なし。
  22. ^ 『JR時刻表』第455号、弘済出版社、2001年3月、218 - 226頁。 
  23. ^ 『JR時刻表』第486号、交通新聞社、2003年10月、222 - 230頁。 
  24. ^ 受動喫煙防止の取り組みについて -JRおでかけネット 西日本旅客鉄道
  25. ^ 列車運休・復旧情報 - 台風12号の災害で長期間の運休が見込まれる区間も(2012年7月10日時点のアーカイブ) - マイコミジャーナル 2011年9月8日
  26. ^ 紀勢本線の運行計画(9月8日以降)について (PDF) (2011年9月30日時点のアーカイブ) - 東海旅客鉄道 2011年9月7日
  27. ^ 待ちわびた特急1号 JR紀勢線3カ月ぶり復旧 和歌山(2012年7月21日時点のアーカイブ) - 朝日新聞 2011年12月3日
  28. ^ 平成25年3月ダイヤ改正について』(PDF)(プレスリリース)東海旅客鉄道、2012年12月21日http://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000017068.pdf2015年4月24日閲覧 
  29. ^ 特急「ひだ」における無料 Wi-Fi サービスの提供開始等について” (PDF). 東海旅客鉄道株式会社 (2018年6月13日). 2019年2月22日閲覧。
  30. ^ 特急「ひだ」全車両における無料 Wi-Fi サービスの開始について” (PDF). 東海旅客鉄道株式会社 (2018年11月5日). 2019年2月22日閲覧。
  31. ^ 在来線特急「ワイドビュー南紀」の編成両数の変更について” (PDF). 東海旅客鉄道株式会社 (2020年9月16日). 2020年9月17日閲覧。
  32. ^ 2022年春ダイヤ改正について』(PDF)(プレスリリース)東海旅客鉄道株式会社、2021年12月17日https://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000041637.pdf2021年12月17日閲覧 
  33. ^ 特急「南紀」の最新車両「HC85系」出発進行”. 中日新聞 (2023年7月1日). 2023年12月15日閲覧。
  34. ^ 松岡樹「特急「南紀」、名古屋―紀伊勝浦間に新型車両…「乗り鉄」記者が3時間57分を堪能」『読売新聞オンライン』、2023年7月2日。
  35. ^ 2024年3月16日にダイヤ改正を実施します”. 西日本旅客鉄道 近畿統括本部. p. 16 (2023年12月15日). 2023年12月15日閲覧。

参考文献[編集]

  • 今尾恵介・原武史『日本鉄道旅行歴史地図帳-全線・全駅・全優等列車- 7号・東海』新潮社、2010年。ISBN 978-4-10-790041-8
  • 今尾恵介・原武史『日本鉄道旅行歴史地図帳-全線・全駅・全優等列車- 8号・近畿』新潮社、2010年。ISBN 978-4-10-790042-5

関連項目[編集]

外部リンク[編集]