南緯45度線

線が入っている地球
45°
南緯45度線
ニュージーランドにある南緯45度を示す看板
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南緯45度線(なんい45どせん)は、地球赤道面より地理緯度にして45角度を成す緯線である。大西洋インド洋太平洋北アメリカ大西洋を通過する。

理論上は南極点から赤道までの距離の中間地点であるとされるが、実際の中間地点は南緯45度線よりも16.2km南にある。これは地球自転による遠心力で赤道付近が膨らみ、極付近が平らな楕円体であることに起因する[1]

通過点のほとんどが陸地にある北緯45度線とは対照的に、南緯45度線はその大部分が公海上を走っており、大西洋オーストラレーシアインド洋太平洋南アメリカを通過する。

この緯度の下では、夏至点時は8時間46分で、冬至点時の可照時間は15時間37分である[2][3]

この緯度上では、度数法によるで分画される子午線弧長は概ね以下の長さに相当する。

  • 1度 = 96.49 km (59.95 mi)
  • 1分 = 1.61 km (1.00 mi)
  • 1秒 = 26.80 m (87.93 ft)

通過する国および地域[編集]

本初子午線から東に向かって南緯45度線は以下の場所を通っている。

地理座標 国・地域・海洋 備考
南緯45度0分 東経0度0分 / 南緯45.000度 東経0.000度 / -45.000; 0.000 (本初子午線) 大西洋
南緯45度0分 東経20度0分 / 南緯45.000度 東経20.000度 / -45.000; 20.000 (インド洋) インド洋
南緯45度0分 東経147度0分 / 南緯45.000度 東経147.000度 / -45.000; 147.000 (太平洋) 太平洋 タスマン海
南緯45度0分 東経167度8分 / 南緯45.000度 東経167.133度 / -45.000; 167.133 (ニュージーランド) ニュージーランドの旗 ニュージーランド 南島およびオマルークイーンズタウンのすぐ北を通る。
南緯45度0分 東経171度6分 / 南緯45.000度 東経171.100度 / -45.000; 171.100 (太平洋) 太平洋  チリ Guamblin島のすぐ南を通る。
南緯45度0分 西経74度23分 / 南緯45.000度 西経74.383度 / -45.000; -74.383 (チリ)  チリ James島とMelchor島を含むChonos群島および南米大陸本土を通る。
南緯45度0分 西経71度33分 / 南緯45.000度 西経71.550度 / -45.000; -71.550 (アルゼンチン) アルゼンチンの旗 アルゼンチン
南緯45度0分 西経65度35分 / 南緯45.000度 西経65.583度 / -45.000; -65.583 (大西洋) 大西洋

脚注[編集]

  1. ^ Sherman Williams (2004年11月). “Midway from Equator to the South Pole (英語)”. 2006年5月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年2月5日閲覧。
  2. ^ 国立天文台. “国立天文台暦計算室こよみの計算”. 2012年3月30日閲覧。
  3. ^ アメリカ海軍天文台. “Duration of Daylight/Darkness Table for One Year”. 2012年3月30日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

  • The 45th Parallel - Minnesota Museum of the Mississippi and Other Natural Wondersによる45度線に関する特設ページ(英語)
  • Degree Confluence Project - 世界各地の地理座標を収集している完全ボランティアによるプロジェクト(英語)