台中捷運

台中捷運
Taichung Mass Rapid Transit
基本情報
中華民国の旗 台湾
所在地 台中市
種類 都市高速鉄道
開業 (緑線)2021年4月25日
所有者 台中市政府
運営者 台中捷運股份有限公司
公式サイト https://www.tmrt.com.tw/
詳細情報
総延長距離 路線総延長:16.71km(緑線)
路線数 営業中1路線
計画中4路線
駅数 営業中18駅
計画中
輸送人員 4,184,285人(2021年[1]
1日利用者数 16,670人(2021年[1]
軌間 中運量鉄輪:1,435mm(標準軌
電化方式 第三軌条方式 (750V直流)
路線図

台中捷運計画路線図
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台中捷運
各種表記
繁体字 臺中捷運
拼音 Táizhōng Jiéyùn
通用拼音 Táijhōng Jiéyùn
注音符号 ㄊㄞˊㄓㄨㄥ ㄐ|ㄝˊ ㄩㄣˋ
発音: タイジョンジェユン
台湾語白話字 Tâi-tiong chiat ūn
客家語白話字: Thòi-chûng Chhia̍p-yun
日本語漢音読み たいちゅうしょううん
英文 Taichung Mass Rapid Transit
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台中捷運(たいちゅうしょううん、正体字: 臺中捷運)は台湾台中市捷運(メトロ、都市高速鉄道)。正式名称は台中都会区大衆捷運系統臺中都會區大眾捷運系統)、通称は中捷、台中メトロなど。

概要[編集]

緑線(グリーンライン)、紅線(レッドライン)、藍線(ブルーライン)、橘線中国語版紫線中国語版の5線が計画されている。

2016年台中線の台中市内が高架化された。さらに、2018年10月28日に同区間に途中駅5駅が新規開業し、紅線として運行が開始された。この他、完全な新設路線として緑線の一部路線(烏日文心北屯線)が2020年11月16日にプレ開業したが、車両連結器に不具合が生じ、12月19日の本開業は延期となった。2021年3月台中市政府発表,4月25日正式開業。

歴史[編集]

台湾政府住都処(住宅及都市発展処)が1998年に発表した「台中都会区捷運路網細部計画」によると、計画路線は紅線・藍線・緑線で合計69.3kmとなっていた。精査後、交通部高速鉄路工程局に計画立案を移管する。

高鉄局は「台鉄捷運化」と「台中地区公車輔導等計画」を考慮し、検討を重ねた結果「緑線」の建設を優先するとした。行政院2004年10月11日に旧社地区(G3)から新烏日駅(G17)までの計画を認可し、路線名を烏日文心北屯線とする。

2008年11月15日交通部台北市政府台中市政府の3者が協議書に署名し、以後の台中捷運の路線計画は交通部高速鉄路工程局から台北市政府捷運工程局に移管されることとなる。

梧棲区から台湾大道、沙鹿区台中駅を経て干城地区(台糖生態公園)を結び、廃止されたBRT藍線を継承する藍線の実現可能性調査報告が2016年末に交通部の審議通過[2]、2018年8月に行政院の認可を経て[3]、総合事業計画策定の着手に移行を目指している。

2017年には台中市政府が台中捷運公司を正式に発足させた[4]

路線一覧[編集]

市内台鉄路線については台鉄捷運化#進捗を参照。

台中メトロ路線図(Not yet been finalized, for reference only)
路線 区間 距離 規格 車両基地 F/S 総合計画 入札











開業









































  緑線 烏日文心北屯線 北屯総站駅 - 高鉄台中駅 16.71 中量・LRRT 北屯機廠中国語版 ●2021年4月25日
大坑延伸線 旧社駅 - 円山新村駅 2.49
彰化延伸線 高鉄台中駅 - 金馬駅 5.33
  藍線 本線 捷運台中港駅 - 台糖生態公園駅 24.78 中量・LRRT 龍井機廠/太平機廠 2032年(予定)
太平延伸線 台糖生態公園駅 - 東平駅
  橘線中国語版 台中国際機場駅 - 霧峰駅 29.20 中量・LRRT 大雅機廠/霧峰機廠
  紫線中国語版 円山新村駅 - 大慶駅
  崇徳豊原線中国語版 新民高中駅 - 社皮駅
  豊科軸線中国語版
  科工軸線中国語版

車両[編集]

運賃[編集]

12言語対応のトークン券売機兼ICチャージ機。

緑線開業時より悠遊カード(Easycard)、一卡通(iPASS)、愛金卡(icash2.0)のIC乗車カードに対応[5]。IC利用による割引や市内上限10元となっている台中市市区公車中国語版との乗継割引は設定されていない。運賃は高雄捷運と同水準(5kmまで20元、以遠2kmごとに5元)で設定されている[6]

距離 - 5km 5 - 7km 7 - 9km 9 - 11km 11 - 13km 13 - 15km 15 - 17km
普通運賃 NT$20 NT$25 NT$30 NT$35 NT$40 NT$45 NT$50

運営状況[編集]

出典 輸送実績(人) 輸送人キロ 運輸収入
(NT$)
年間 1日平均
2021年 [1] 4,184,285 16,670 26,516,219 105,064,176

事故[編集]

2023年5月10日12時30分頃、台中MRTグリーンラインの高速鉄道台中駅行きの列車が、近くの豊楽公園駅の興福発建設プロジェクト「文新愛月」によって通行止めになっているとの通報が入った。南屯区で、落下したエンジニアリングクレーンが衝突し、1名が死亡(女性1名)、10名が負傷(男性5名、女性3名)、列車(列車ユニット03/04、04の端部が衝突し損傷)を引き起こした。それぞれ中山病院と臨新病院に派遣され、台中病院、中国医科付属病院に派遣された。翌5月11日午前5時頃に全線点検作業が終了し、線路や各種システムに異常がないことが確認され、午前6時に始発列車が定刻に出発し、全線正常運転となった。[7]

また、非常停止ボタンの不整備や、安全装置の異常検知をブレーカーのダウンが原因とみなす等の不手際が発覚した。その後の謝罪会見で「我々台中メトロに拍手しましょう。」や「我々台中メトロはうまくやったと思いませんか。」「運が悪かった」との発言を行い、非難が殺到した。[8][9]

関連項目[編集]

出典[編集]

  1. ^ a b c 臺中捷運客運概況(110年4-12月)”. 臺中捷運股份有限公司. 中華民国交通部統計. 2022年1月19日閲覧。 アーカイブ 2022年2月3日 - ウェイバックマシン
  2. ^ 台中メトロ・ブルーライン、交通部の審査通過 渋滞緩和に期待/台湾 アーカイブ 2016年12月24日 - ウェイバックマシン 2016年12月23日,フォーカス台湾
  3. ^ “台中メトロ・ブルーライン計画、台中港に延長へ 行政院が許可/台湾”. フォーカス台湾. (2018年8月24日). オリジナルの2018年8月25日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20180825151011/http://japan.cna.com.tw/news/atra/201808240001.aspx 2018年8月25日閲覧。 
  4. ^ (繁体字中国語)“台中捷運公司明年掛牌營運 站場公開招商”. 自由時報. (2016年9月11日). オリジナルの2016年12月24日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20161224030659/http://news.ltn.com.tw/news/politics/breakingnews/1822593 2016年12月23日閲覧。 
  5. ^ (繁体字中国語)“【台中捷運綠線】盧秀燕宣布16日試營運 12/19正式通車”. 中央通訊社 (Taiwan News). (2020年11月10日). オリジナルの2020年11月16日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20201116063937/https://www.taiwannews.com.tw/ch/news/4049842 2020年11月14日閲覧。 
  6. ^ (繁体字中国語)“台中捷運年底通車!每趟20元起跳 超過2公里加收5元”. 三立新聞網. (2020年5月15日). オリジナルの2020年6月9日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20200609142352/https://www.setn.com/News.aspx?NewsID=743024 2020年11月14日閲覧。 
  7. ^ 李, 俊红 (2019-05-30). “新形势下公路工程管理模式的创新与应用”. 工程建设 2 (3). doi:10.33142/ec.v2i3.293. ISSN 2630-5283. http://dx.doi.org/10.33142/ec.v2i3.293. 
  8. ^ (日本語) 【特集】台湾ありえない電車事故 自動運転の安全対策の不手際が次々 重大事故なのに運行会社トップらが拍手、なぜ?, https://www.youtube.com/watch?v=G7lt33OWH70 2024年1月20日閲覧。 
  9. ^ 工事現場のクレーン倒壊、列車に直撃 乗客1人死亡、8人ケガ 台湾中部・台中市(日テレNEWS)”. Yahoo!ニュース. 2024年1月20日閲覧。

外部リンク[編集]