名誉党首

名誉党首(めいよとうしゅ)とは、政党などと称する組織における栄誉職称号のひとつ。主に党首経験者などに贈呈される。関連する職名として名誉副党首がある(本項で解説)。

名誉党首[編集]

ドイツでは、1990年2月24日東ドイツライプツィヒで開催された東独社民党大会で、西ドイツヴィリー・ブラント元首相を名誉党首に選出している[1]。また、日本では社会民主党が同党党首として三権の長を務めた元内閣総理大臣 村山富市、元衆議院議長 土井たか子に対して贈呈した例がある[2]。類似の例としては、日本共産党委員長議長や党幹部経験者の野坂参三宮本顕治らを「名誉議長」としていたことがある[3]。なお共産党では、議長そのものが、長期間委員長を務めた人物が委員長を退任した後につくポストである。

名誉副党首[編集]

アルゼンチンでは、ペロン党幹部役職として党首以下第一~第四副党首ほか名誉党首の役職を定めている[4]

脚注[編集]

  1. ^ 「ブラント元西独首相、東独社民党名誉党首に」『読売新聞』1990年2月25日東京朝刊5頁参照。
  2. ^ 「社民党が村山、土井両氏を「名誉党首」に」『読売新聞』2006年2月11日東京朝刊4頁参照。
  3. ^ 「宮本顕治氏死去 共産党綱領の土台築く 中曽根元首相「敵ながらあっぱれ」」『読売新聞』2007年7月19日東京朝刊政治面4頁、「元共産党名誉議長・野坂参三氏、1992年の手紙 読売新聞元局長に=東京」『読売新聞』2009年4月14日東京朝刊都民版2頁参照。
  4. ^ 外務省在アルゼンチン大使館ウェブサイト「2014年5月アルゼンチンの政治情勢(内政・外交)」(2014年6月作成)参照。

参照文献[編集]

報道資料[編集]

  • 『読売新聞』1990年2月25日東京朝刊
  • 『読売新聞』2006年2月11日東京朝刊
  • 『読売新聞』2007年7月19日東京朝刊
  • 『読売新聞』2009年4月14日東京朝刊

インターネット資料[編集]

関連項目[編集]