呂彦青

呂 彥青
中信兄弟 #58
基本情報
国籍 中華民国の旗 中華民国台湾
出身地 高雄市
生年月日 (1996-03-10) 1996年3月10日(28歳)
身長
体重
175 cm
65 kg
選手情報
投球・打席 左投左打
ポジション 投手
プロ入り 2018年
初出場 2021年8月29日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム チャイニーズタイペイの旗 チャイニーズタイペイ
WBC 2023年
プレミア12 2015年
呂 彥青
各種表記
繁体字 呂 彥青
簡体字 吕 彦青
拼音 Lǚ Yànqīng
注音符号 ㄌㄩˇ ㄧㄢˋ ㄑㄧㄥ
発音転記: ルー・イェンチン
英語名 Lu Yen-Ching
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呂 彦青繁体字呂 彥青、ルー・イェンチン、1996年3月10日 - )は、台湾中華民国)の高雄市出身のプロ野球選手投手)。左投左打。CPBL中信兄弟所属。

経歴[編集]

プロ入り前[編集]

2013年の高雄市立三民高級中学3年時に頭角を現し、国内メディアに注目されるようになる[1]

国立台湾体育運動大学に進学すると、2015年には第27回アジア野球選手権大会[2]第28回ユニバーシアード競技大会[1]第1回WBSCプレミア122016年には第1回WBSC U-23ワールドカップチャイニーズタイペイ代表に立て続けに選出されるなどさらなる成長を見せた。2017年第28回アジア野球選手権大会では日本との決勝戦に先発、田嶋大樹と投げ合い4回までわずか1安打に抑えるも、5回に味方のエラーなどもあり4失点(自責点3)し敗戦投手となった[3][4]

阪神時代[編集]

2017年11月6日、NPB阪神タイガースへの入団が発表された。年俸は推定800万円[5]、背番号は26[6]。同年オフにおける阪神の補強第1号となった[3]。同月8日から鳴尾浜で行われているファーム秋季練習に参加[5]、練習打ち上げ後に台湾へ一時帰国した。

2018年1月10日、外国人選手としては異例の早さで再来日[7]。同月12日からは阪神鳴尾浜球場で行われている新人合同自主トレに合流した[8]。同年は二軍のウエスタン・リーグで12試合に登板し2勝3敗1セーブ、防御率4.31の成績を残した[9]。11月16日、阪神球団は呂彦青と来季の選手契約を締結したと発表した[10][11]

2019年は一軍での登板はなかった。

2020年も一軍での登板はなく、ウエスタン・リーグで16試合登板、1勝4敗、防御率3.15に終わった。オフの12月2日に自由契約となった[12]

味全ドラゴンズ時代[編集]

2021年3月10日にCPBL味全ドラゴンズと、自行培訓選手(日本の育成選手に近い制度)として契約した[13]

中信兄弟時代[編集]

2021年7月12日のCPBLドラフト会議で中信兄弟から1位指名を受けた[14]。8月29日の統一ライオンズ戦でCPBL初登板を果たした[15]。9月2日の富邦ガーディアンズ戦でCPBL初先発登板を果たすも、4回2/3を投げ4失点で敗戦投手となった[16]。同月23日の統一ライオンズ戦では6回2/3を無失点にまとめ、CPBL初勝利を記録した[17]

選手としての特徴[編集]

最速150km/h[18]速球と、スライダーチェンジアップを操る[3]。特にチェンジアップに対する評価が高い[1][19]。速球がややシュート回転する傾向にある他、制球力に課題を残す[1]

台湾時代の恩師である元阪神の郭李建夫は「頭を使った投球し反応も良い。大舞台にも恐れずに冷静に投球できる」と評価し[1]、阪神の矢野燿大二軍監督(当時)は「小気味いい。剛腕、剛速球という感じではない。どちらかというと柔らかい」と語っている[20]他、投球スタイルは横浜DeNAベイスターズ今永昇太[3]や元読売ジャイアンツ他の前田幸長[21]などに例えられる。

人物[編集]

目標とする投手は2013年のWBCで投球を見た能見篤史で、入団会見前に球場視察に訪れたところ、ロッカールームで偶然遭遇し激励を受けたという[5]。日本で対戦したい打者として台湾出身の先輩である読売ジャイアンツ陽岱鋼の名を挙げている。

2017年11月の阪神への入団決定時点では大学4年であり、2018年6月の卒業見込みとなっていたことから、まず学業に専念し卒業後にプロ野球の道に進むためと2017年7月の台湾プロ野球のドラフトを断っていた[1]

詳細情報[編集]

NPB年度別投手成績[編集]

  • 一軍公式戦出場なし

表彰[編集]

CPBL

記録[編集]

背番号[編集]

登場曲[編集]

代表歴[編集]

  • 2013年AAA世界野球選手権大会チャイニーズタイペイ代表
  • 2015年夏季ユニバーシアード野球チャイニーズタイペイ代表
  • 2015年アジア野球選手権大会チャイニーズタイペイ代表
  • 2015 WBSCプレミア12 チャイニーズタイペイ代表
  • 2016年 WBSC U23ワールドカップ 台湾代表
  • 2017年夏季ユニバーシアード野球チャイニーズタイペイ代表
  • 2017年アジア野球選手権大会チャイニーズタイペイ代表

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f 阪神獲得の「台湾最強左腕」呂彦青とは? “即戦力”には疑問。恩師が語る期待と不安Baseball Channel 2017年11月14日
  2. ^ 第27回 BFA アジア選手権 2015年9月20日(日) Intercontinental 野球日本代表 侍ジャパンオフシャルサイト 2015年9月20日
  3. ^ a b c d 阪神が呂彦青の獲得発表!将来性抜群、台湾アマNo.1左腕SANSPO.COM 2017年11月7日
  4. ^ 第28回 BFA アジア選手権 日本 vs チャイニーズ・タイペイ 2017年10月8日(日) 新荘体育場野球場野球日本代表 侍ジャパンオフィシャルサイト 2017年10月8日
  5. ^ a b c 台湾アマNO1左腕呂彦青が阪神入団 虎色に染まル日刊スポーツ 2017年11月8日
  6. ^ 阪神、山崎と呂彦青の背番号決定SANSPO.COM 2017年12月4日
  7. ^ 阪神・呂彦青、来日いきなり清宮斬り誓った!「しっかり抑えたい」 SANSPO.COM 2018年1月11日
  8. ^ 僕もルーキー!阪神・呂彦青、新人合同自主トレに異例の“乱入” SANSPO.COM 2018年1月13日
  9. ^ 阪神・呂彦青、来季残留が決定「シーズンを通して1軍でプレーしたい」”. SANSPO.COM(サンスポ) (2018年11月16日). 2019年1月14日閲覧。
  10. ^ 阪神が呂彦青と来季契約「来年は開幕から1軍に」”. nikkansports.com. 日刊スポーツ (2018年11月16日). 2019年1月14日閲覧。
  11. ^ 阪神、呂と来季契約発表”. SANSPO.COM(サンスポ) (2018年11月17日). 2019年1月14日閲覧。
  12. ^ 2位阪神が行った戦力整理 功労者3人が退団、3人の元ドラフト1位が戦力外に”. Full-Count(フルカウント) ― 野球ニュース・速報・コラム ― (2020年12月9日). 2020年12月12日閲覧。
  13. ^ 陳立勳 (2021年3月10日). “胡智為、呂彥青投入味全自培 中職選秀還沒決定” (中国語). ETToday. 2021年3月11日閲覧。
  14. ^ 自由時報電子報 (2021年7月12日). “中職Live》選秀會首輪旅外全包 桃猿次輪選邱駿威 - 自由體育”. 自由時報電子報. 2021年7月12日閲覧。
  15. ^ 聯合新聞網 (20210829T203008Z). “中職/呂彥青「快閃」初登板 投2球0.1局無失分 | 聯合新聞網:最懂你的新聞網站” (中国語). 聯合新聞網. 2021年8月29日閲覧。
  16. ^ 自由時報電子報 (2021年9月2日). “中職Live》呂彥青初先發4.2局失4分 悍將4:2兄弟 - 自由體育”. 自由時報電子報. 2021年9月2日閲覧。
  17. ^ 自由時報電子報 (2021年9月23日). “中職Live》呂彥青6.2局好投第一勝到手 兄弟下半季首勝獅 - 自由體育”. 自由時報電子報. 2021年9月23日閲覧。
  18. ^ https://sports.ltn.com.tw/news/breakingnews/3271693
  19. ^ 恩師・郭李が予言!阪神新助っ投・呂は「将来的に日本で成功するはず」SANSPO.COM 2017年11月22日
  20. ^ 阪神矢野2軍監督、呂彦青は「小気味いい、柔らか」SANSPO.COM 2017年11月19日
  21. ^ 阪神呂彦青に高評価「巨人にいた前田幸長みたい」日刊スポーツ 2017年11月15日

関連項目[編集]

外部リンク[編集]