和倉温泉

和倉温泉
温泉情報
所在地

石川県七尾市和倉町

和倉温泉の位置
和倉温泉の位置
和倉温泉
和倉温泉の位置
和倉温泉の位置
和倉温泉
座標 北緯37度5分12秒 東経136度55分6秒 / 北緯37.08667度 東経136.91833度 / 37.08667; 136.91833座標: 北緯37度5分12秒 東経136度55分6秒 / 北緯37.08667度 東経136.91833度 / 37.08667; 136.91833
交通 鉄道: JR西日本和倉温泉駅
バス: 北鉄能登バス能登島交通和倉温泉BT」、加越能バスわくライナー「和倉温泉観光会館」
車: 能越自動車道和倉IC
泉質 塩化物泉
ナトリウムカルシウム
泉温(摂氏 89.1 °C
湧出量 約2,618 t/日
(約1,600 L/分)
pH 7.66
液性の分類 弱アルカリ性
浸透圧の分類 高張性
宿泊施設数 43(旅館34・ホテル3・民宿6)
総収容人員数 9,171 人/日
年間浴客数 102.2万
統計年 2005年平成17年)
外部リンク 和倉温泉~わくらづくし~ - 和倉温泉観光協会・和倉温泉旅館協同組合
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和倉温泉(わくらおんせん)は、石川県七尾市に位置する温泉である。

温泉街[編集]

全国有数の高級温泉街として知られ、七尾湾に面して旅館が並ぶ。また、能登観光の玄関口でもあり、海のレジャーゾーンで知られる能登島にも近く、七尾市街にもフィッシャーマンズワーフ(能登食祭市場)など見所がある。

毎年4月8月に花火大会、6月能登よさこい祭りが開催され、宿泊客や地元の人々でにぎわう。

宿泊施設[編集]

【和倉温泉旅館協同組合加入旅館】 ◎和倉温泉5号8号10号13号源泉使用

【和倉温泉旅館協同組合、以外の宿(和倉の源泉は引湯していない)】

  • 青海荘
  • HOTEL α-1能登和倉
  • 岡田屋
  • 過雁荘
  • コンドミニアムスイート和倉
  • みかさホテル和

泉質[編集]

和倉には弁天崎公園と旅館「加賀屋」の前に四つの源泉がある[1]ナトリウムカルシウム塩化物泉弱アルカリ性(泉源によっては中性)高張性高温泉。

無色透明だが塩分は非常に強く、よく温まる。神経痛や関節痛・腰痛などに効能が高い。

湧出量は、約2,618 t/日(約1,600 L/分)。泉温89.1度。

歴史[編集]

開湯1200年とされる歴史の古い温泉で、傷ついた白鷺が癒しているのを漁師が発見したと伝えられる[2]

地名の和倉とは「湧く浦」、つまり湯の湧く浦(入り江)であり、海の中から発見された[3]

そのため、潮が退いている時でないと湯を利用することができなかったが、近世には七尾城主の畠山氏加賀藩前田氏によって温泉が整備され、共同浴場が置かれた。

温泉地として本格的に開発されたのは明治時代になってからであり、戦後になって交通アクセスの向上に伴い、温泉街も大規模化した[3]

高度経済成長期に入ると能登半島方面に観光ブームが湧き起こり、その後七尾線の電化に伴い特急乗り入れが開始し、急速に宿泊客が増加した。

一時は、同じ石川県内加賀温泉郷や隣県である福井県芦原温泉と同じく歓楽要素を持っていたが、今日その傾向は薄く、旬刊旅行新聞が主催する「日本のホテル旅館100選」にて「日本一の旅館」と言われる加賀屋の影響もあって、各旅館とも高級指向を全面に打ち出している。

今日では山代温泉と並び、県内温泉地における宿泊客トップを競う形となっている。

2007年3月に発生した平成19年能登半島地震では大半の旅館が被災し、ほとんどの旅館が営業停止となったが、大部分の旅館は同年4月1日までに営業を再開した。

2024年1月に発生した令和6年能登半島地震でも建物に亀裂が入るなどの被害が生じ、1週間後の時点でほとんどの旅館が営業停止となっている[4]。被災したJR七尾駅高松駅以北は順次運行を再開しているが、七尾駅 - 和倉温泉駅は1月15日時点で復旧の見込みが立っていない[5]。地震後は旅館に源泉の湯が届かなくなっていたが、源泉につながる配管を修理し、1月16日に配湯の復旧がなされた[6]

沿革[編集]

万国鉱泉博覧会開催、三等賞受賞。
3月25日 - 平成19年能登半島地震により被災。ほとんどの旅館が営業停止となるが、4月1日までに営業を再開する。
1月1日 - 令和6年能登半島地震により被災。ほとんどの旅館が営業停止となる[4]

交通アクセス[編集]

毎年6月に行われる能登よさこい祭り(画像は平成18年(2006年)まで開催していた「能登よさこい・キリコ祭り」の画像。※現在は能登よさこい祭り単独で開催)
鉄道
和倉温泉駅JR七尾線のと鉄道七尾線)下車、車で5分・徒歩で25分。
バス
北鉄能登バス能登島交通和倉温泉バスターミナル」下車、徒歩5分。
新高岡駅高岡駅より加越能バスわくライナー「和倉温泉観光会館」下車。
大阪駅京都駅金沢駅より西日本JRバス北陸道グラン昼特急号「和倉温泉」下車。
能越自動車道 和倉ICから石川県道47号七尾能登島公園線経由で5分。

周辺施設[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 和倉、温泉出た!宝仙閣、震災後初めて湯の町復活へ一歩”. 北國新聞 (2024年2月1日). 2024年2月1日閲覧。
  2. ^ 和倉温泉について 和倉温泉観光協会
  3. ^ a b 『全国温泉大事典』(1997年12月18日、旅行読売出版社発行)478ページ。
  4. ^ a b 和倉温泉の旅館ほぼ全て休業、「おもてなし日本一」の加賀屋も「まったく再開のめど立たず」”. 読売新聞 (2024年1月7日). 2024年1月15日閲覧。
  5. ^ JR七尾線で一部運転再開 高松―羽咋間”. 産経新聞 (2024年1月15日). 2024年1月15日閲覧。
  6. ^ 石川・和倉温泉、湯けむり再び立ち上る…源泉は無事と確認 宿泊施設は被害大きく営業再開の見通し立たず”. 東京新聞 TOKYO WEB (2024年1月17日). 2024年1月17日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]