唄の世の中

唄の世の中
監督 伏水修
脚本 伊馬鵜平[1]
原作 穂積純太郎[1]
製作 P.C.L.映画製作所
出演者 藤原釜足
岸井明
神田千鶴子
宮野照子
渡辺はま子
御橋公
谷幹一
瓣公
裴亀子楽劇舞踏団
永田キングミス・エロ子
寺島玉章玉徳茶目
音楽 鈴木静一
撮影 宮島義勇
配給 東宝映画
公開 1936年8月11日
上映時間 73分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
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唄の世の中』(うたのよのなか)は、1936年日本で制作されたコメディ映画ピー・シー・エル映画製作所製作。伏水修の初監督作品で、劇中に、歌唱や演芸の場面が数多く盛り込まれており、「シネオペレッタ」と評される[2]

ストーリー[編集]

円タクの運転手皿野皿吉(藤原釜足)と、その相棒でトンボが大の苦手という大野大助(岸井明)は、それぞれの恋人であるヒロ子(神田千鶴子)とコナミ(宮野照子)と4人連れで遊園地へ出向くが、そこで様々な騒動に巻き込まれる。遊園地で大助とヒロ子がたまたま吹き込んだレコードを聴いたレコード会社の社長(谷幹一)は、ふたりを捜し出すべく懸賞金をかける。もろもろの曲折を経て、最後には、皿吉が懸賞金を獲得し、大助が歌手として成功するハッピーエンドとなる[2]

楽曲[編集]

岸井が劇中で歌う曲は、いずれも当時流行のアメリカ合衆国ポピュラー音楽の楽曲であった「ダイナ」と「ザ・ミュージック・ゴーズ・ラウンド・アンド・ラウンド」であり、岸井はこれらを日本語で歌い[3]、後者については映画と同名の「唄の世の中」として録音した[4]

スタッフ[編集]

キャスト[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d 日本映画データベース では、原作、脚本とも、伊馬鵜平穂積純太郎の共作としている。
  2. ^ a b キネマ写真舘/日本映画写真データベース 唄の世の中”. 映画演劇文化協会. 2015年9月25日閲覧。
  3. ^ 瀬川昌久. “岸井 明のジャズ・ソングにきくコメディ・センスと正統的クルーナーの見事な融合”. ビクターエンタテインメント. 2015年9月25日閲覧。 “翌1936年の映画「唄の世の中」は、岸井が藤原釜足との漫才コンビからやがて歌手となって出世するという話で、劇中「ダイナ」と主題歌の「唄の世の中」を歌った。同時にビクターで「唄の世の中」を吹き込んでいる。”
  4. ^ 唄の世の中(ミュージック・ゴーズ・ラウンド)”. 国立国会図書館. 2015年9月25日閲覧。