唐津発電所

唐津発電所
唐津発電所
唐津発電所跡と3号機煙突(2016年8月)
種類 火力発電所
電気事業者 九州電力
所在地 日本の旗 日本
佐賀県唐津市二夕子3-213
北緯33度27分57.5秒 東経129度57分34.7秒 / 北緯33.465972度 東経129.959639度 / 33.465972; 129.959639座標: 北緯33度27分57.5秒 東経129度57分34.7秒 / 北緯33.465972度 東経129.959639度 / 33.465972; 129.959639
1号機
発電方式 汽力発電
出力 15.6万 kW
燃料 重油
営業運転開始日 1967年9月3日
(1989年4月廃止)
2号機
発電方式 汽力発電
出力 37.5万 kW
燃料 重油、原油
営業運転開始日 1971年7月2日
(2015年6月30日廃止)
3号機
発電方式 汽力発電
出力 50万 kW
燃料 重油、原油
熱効率 39.5%(HHV)
営業運転開始日 1973年6月29日
(2015年6月30日廃止)
公式サイト:唐津発電所
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唐津発電所(からつはつでんしょ)は、佐賀県唐津市二夕子3-213にあった九州電力石油火力発電所

概要[編集]

1967年9月に1号機が運転を開始、3号機までが建設された。1号機は当初石炭専焼だったが、のちに重油専焼に転換した。その後、老朽化に伴い1989年に1号機が廃止された。

石油火力発電所であるため原油高の影響を受けやすいほか、不況による電力需要の伸び悩み、設備の老朽化などにより、2004年10月から2、3号機も長期計画停止していた。停止中も維持コストがかかることから、九州電力は2014年3月に廃止方針を発表、2015年6月30日をもって廃止した[1]

廃止された発電設備[編集]

1号機(廃止)
定格出力:15.6万kW
使用燃料:重油(当初は石炭
営業運転期間:1967年9月3日 - 1989年4月
2号機(廃止)
定格出力:37.5万kW
使用燃料:重油原油
営業運転開始:1971年7月2日 - 2015年6月30日(2004年10月から長期計画停止)
3号機(廃止)
定格出力:50万kW
使用燃料:重油、原油
熱効率:39.5%(高位発熱量基準)
営業運転期間:1973年6月29日 - 2015年6月30日(2004年10月から長期計画停止)

跡地利用[編集]

撤去費用に40億円程度かかると見込まれているものの、九州電力の経営状況が悪化していることから廃止時点で解体時期は未定となっている。なお、この発電所は玄海原子力発電所から約12kmで唐津市街地にあり、同発電所の事故発生時に後方支援の拠点に位置付けられているため、施設の一部は残す方針。跡地利用については、近くにクルーズ船誘致の話もある唐津港や西唐津駅があること、観光用途や製造業での活用の声があることなどを踏まえて、九州電力・唐津市・佐賀県の3者で協議を行っていくものと報じられている[1][2]

死亡事故[編集]

2020年7月31日、48歳の九電男性社員1名が煙突撤去工事の状況確認のため階段を移動中に墜落し同日現地にて死亡が確認された。 さらに2021年2月20日、発電所の煙突解体作業現場で作業員が40m下の地面に転落して搬送先の病院で死亡が確認された[3]

出典[編集]

  1. ^ a b 九電、唐津火力発電所を廃止、施設閉鎖」佐賀新聞、2015年7月1日付、2015年8月13日閲覧
  2. ^ 唐津発電所きょう廃止、48年の歴史に幕」読売新聞、2015年6月30日付、2015年8月13日閲覧
  3. ^ 煙突解体現場から40m下に作業員が転落・死亡…昨夏にも作業監督者が転落死”. 読売新聞 (2021年2月21日). 2021年2月21日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]