大谷大学短期大学部

大谷大学短期大学部
大学設置/創立 1950年
廃止 2021年
学校種別 私立
設置者 学校法人真宗大谷学園
本部所在地 京都府京都市北区小山上総町
学部 幼児教育保育学科[注 1]
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大谷大学短期大学部(おおたにだいがくたんきだいがくぶ、英語: Otani University Junior College)は、京都府京都市北区小山上総町に本部を置いていた日本私立大学である。1950年に設置され、2021年に廃止された。大学の略称は大谷短大。

概観[編集]

大学全体[編集]

教育および研究[編集]

  • 大谷大学短期大学部における教育
    • 仏教科:浄土真宗をベースとして仏教や宗教に関する科目が中心となっていた。「真宗学」や「歎異抄演習」といった全国の短大でも珍しい科目が開講されていた。
    • 幼児教育保育科:仏教系の大学という特徴を活かして「仏教保育演習」といった科目もあった。
  • 一般教育科目では「仏教と人間」・「情報リテラシー」・「英語」という科目が全学科必修となっていた。

学風および特色[編集]

  • 大谷大学短期大学部は大学と同様、親鸞浄土真宗思想に基づいた教育がベースとなっていた。
  • 全国の短大でも数少ない仏教科が設置されており、60年近くの歴史があった。
  • 仏教・文化といった大学と同類の学科が設置されていたため短大卒業後、同大学へ編入学する学生が毎年少なからずいた。

沿革[注 4][編集]

基礎データ[編集]

所在地[編集]

  • 京都府京都市北区小山上総町

象徴[編集]

  • 大谷大学短期大学部のカレッジマークは大学と同じものが用いられていた。

教育および研究[編集]

組織[編集]

学科[編集]

  • 仏教科[注釈 3]
  • 国文科→文化学科[注釈 4]世界における文化について学ぶ学科となっていた。日本文学日本文化など旧来の国文科に設置されていた科目が一部残っていた。
  • 幼児教育科→幼児教育保育科

専攻科[編集]

  • なし

別科[編集]

  • なし
取得資格について[編集]
資格
教職課程

附属機関[編集]

  • 図書館ほか

学生生活[編集]

部活動・クラブ活動・サークル活動[編集]

  • 大谷大学短期大学部のクラブ活動は、大学と合同で行われている。年度にもよるが、体育系よりも文化系(社会系)のクラブに所属する学生の方が多い傾向にあった。

学園祭[編集]

  • 大谷大学短期大学部の学園祭は大学と合同で、毎年概ね11月に実施されていた。

大学関係者と組織[編集]

大学関係者組織[編集]

  • 大谷大学同窓会がある。無論、短期大学部も含まれる。

大学関係者一覧[編集]

大学関係者[編集]

  • 山口益:初代学長
  • 木村宣彰:最終学長

出身者[編集]

施設[編集]

  • ほとんど全てが大学と共同で使用されていた。

対外関係[編集]

姉妹校[編集]

系列校[編集]

卒業後の進路について[編集]

編入学・進学実績[編集]

  • 全学科含めて、大谷大学へ編入学する人が多かった。

注釈[編集]

注釈グループ[編集]

  1. ^ a b 2019年度より幼児教育保育科を募集停止[40]
  2. ^ a b c 入学定員80名
  3. ^ 学生募集は2017年度入学生まで。
  4. ^ 学生募集は2008年度入学生まで。

補足[編集]

  1. ^ ほか学科も参照のこと。
  2. ^ うち私立短期大学132校
  3. ^ 幼児教育保育学科の1学科のみ
  4. ^ [5]より引用。
  5. ^ 短期大学の設置認可に関する申請を行っていた履歴については以下も参照のこと[8][9][10]
  6. ^ 現在の文部科学省
  7. ^ うち6
  8. ^ 在学者 19[注 7][15]/入学定員 40[16]
  9. ^ 学生数 男37[15]
  10. ^ 在学者数 女子44[19]/入学定員 50[20]
  11. ^ 設置の認可は1月25日[21]
  12. ^ うち女95
  13. ^ 学生数 205[注 12][24]
  14. ^ 学生数 女247[24]
  15. ^ 学生数 女156[24]
  16. ^ うち女94
  17. ^ 学生数 224[注 16][30]
  18. ^ 学生数 女246[30]
  19. ^ 受験者482人に対し、合格者が42人、300点満点中225点が合格最低点とかなり厳しい結果となっていた[31]。ちなみに、この年に課された試験科目は国語と英語となっており、前年の同種入学試験では課されていた社会科目と国語科目である漢文がそれぞれ削除されていたその前年は1.4倍程度で、格段にアップした。後述のとおりこの年は、国文科が文化学科に改組され、仏教科の定員が文化学科に移動された。以上のことから、競争率が格段に上がったものとみられる。
  20. ^ うち女169
  21. ^ 学生数 357[注 20][32]
  22. ^ 文化学科の学生数 男28、女301、国文科の学生数:男17、女193[32]
  23. ^ 入学定員 20[39]
  24. ^ 現在の厚生労働省
  25. ^ 1966年12月3日厚生省[注 24]告示557より保母養成施設に指定される[42]

出典[編集]

  1. ^ 日本の私立短期大学より。
  2. ^ 学校法人一覧 昭和38年版より。
  3. ^ 官報 1950年09月14日より。
  4. ^ 大学創造 (3)より。
  5. ^ 文教協会'2011, p. 120.
  6. ^ 日本教育年鑑より。
  7. ^ 旺文社1950-01, p. 89.
  8. ^ 全国学校名鑑 昭和25年版より。
  9. ^ 文部省a, p. 32.
  10. ^ 文部省b, p. 3.
  11. ^ 短期大学一覧 昭和26年度 (短期大学資料 ; 第3号)より。
  12. ^ 短期大学一覧 昭和25年5月1日現在より。
  13. ^ 文部省d, p. 8.
  14. ^ a b 短期大学一覧 昭和38年度 (短期大学資料)より。
  15. ^ a b 全国学校総覧 昭和39年版より。
  16. ^ 短期大学教育 (18)より。
  17. ^ 短期大学一覧 昭和41年度 (短期大学資料)より。
  18. ^ 短期大学一覧 昭和42年度 (短期大学資料)より。
  19. ^ 全国学校総覧 昭和42年版より。
  20. ^ 短期大学教育 (20)より。
  21. ^ 文部省年報 第93年(昭和40年度)より。
  22. ^ a b c 短期大学教育 (33)より。
  23. ^ a b c 短期大学教育 (34)より。
  24. ^ a b c 文部省'76, p. 47.
  25. ^ 大学資料 (95)より。
  26. ^ a b 全国短期大学一覧 昭和59年度より。
  27. ^ a b 全国短期大学・高等専門学校一覧 昭和59年度より。
  28. ^ a b 全国短期大学一覧 昭和60年度より。
  29. ^ a b 全国短期大学・高等専門学校一覧 昭和60年度より。
  30. ^ a b 文部省'85, p. 62.
  31. ^ 毎日新聞社'1992.5.30, p. 331.
  32. ^ a b 文部省'92, p. 74.
  33. ^ 文教協会'1992.
  34. ^ 大学資料 (146)より。
  35. ^ 文教協会'2000.
  36. ^ 文教協会'2006.
  37. ^ 文教協会'2008.
  38. ^ 文教協会'2009.
  39. ^ 文教協会'2016, p. 119.
  40. ^ 【重要なお知らせ】幼児教育保育科の学生募集停止(2019年度以降) - 大谷大学、2021年12月25日閲覧。
  41. ^ 大谷大学短期大学部廃止に伴う短期大学部卒業者への証明書発行について - 大谷大学、2021年12月25日閲覧。
  42. ^ 現行法令輯覧 10巻 社会1より。
  43. ^ 文部省e, p. 42.
  44. ^ 教員の資格・給与・恩給詳解より。

参考文献[編集]

1949年短大設置申請分[編集]

全国短期大学高等専門学校一覧[編集]

全国学校総覧[編集]

教員養成関連資料[編集]

その他[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]