小宮山慎二

小宮山 慎二
2016年8月12日 阪神鳴尾浜球場
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 神奈川県厚木市
生年月日 (1985-11-26) 1985年11月26日(38歳)
身長
体重
178 cm
85 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 捕手
プロ入り 2003年 ドラフト5巡目
初出場 2007年10月3日
最終出場 2016年
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

小宮山 慎二(こみやま しんじ、1985年11月26日 - )は、神奈川県厚木市出身の元プロ野球選手捕手)。

経歴[編集]

プロ入り前[編集]

横浜隼人高校時代には全国大会と無縁であったが、捕球から二塁までの送球タイムが1.9秒を切るほどの強肩にNPB球団のスカウトが注目。2003年のドラフト会議阪神タイガースから5巡目で指名され[1]、契約金3000万円、年俸440万円(金額は推定)という条件で入団した。横浜隼人高校出身者として初のプロ野球選手で、入団当初の背番号は「60」。

プロ入り後[編集]

入団1年目の2004年から2006年までは二軍生活に終始したが、2006年にはフレッシュオールスターゲームに出場した。

2007年には、シーズン終盤の10月2日に、入団後初めて一軍へ昇格。チームがクライマックスシリーズへの出場を決めた翌日の昇格で、翌3日の対東京ヤクルトスワローズ戦(明治神宮野球場)では代打として一軍公式戦へのデビューを果たしたが、この打席で空振り三振を喫しただけでシーズンを終えた。この三振は最多セーブのタイトルがかかっていた藤川球児にセーブの機会を与えるため、点を取らないよう監督の岡田彰布が出した指示によるものであった。

2008年には、ウエスタン・リーグ公式戦22試合に出場。1試合だけ一塁手に起用されたほか、入団以来の課題であった打撃面でも、プロ入り後初めて打率が2割を超えた。一軍の公式戦では、8月3日の対横浜ベイスターズ戦(横浜スタジアム)で途中から捕手に起用されると、9回表の打席で適時打を放ち、初安打・初打点を記録した。

2009年には、ウエスタン・リーグ公式戦59試合に出場。打率.216、捕手としての守備率.988を記録した[2]が、一軍公式戦への出場機会がなかった。

2010年は、5月に一軍へ昇格すると、一軍公式戦10試合に出場。打率.250、2打点を記録した。一軍の正捕手だった矢野燿大がこの年限りで現役を引退したことを機に、矢野から背番号「39」を継承した。

2011年には、矢野に代わって前年から正捕手となった城島健司が故障で戦線を離れたことから、6月18日にシーズン初の出場選手登録。これを機に、藤井彰人に次ぐ2番手捕手として一軍に定着した。一軍公式戦には38試合に出場。シーズン終盤には、藤井に代わってスタメン出場する試合も相次いだ。シーズン終了後の11月24日に、一般女性との結婚を発表[3]

2012年には、藤井との併用を前提に、プロ入り後初めてレギュラーシーズンを一軍でスタート。4月10日の対広島東洋カープ戦(マツダスタジアム)では、先発出場の藤井が2回表の打席で顔面に死球を受けて退場したため、その裏の守備から急遽出場した。以降は、5月4日に藤井が一軍へ復帰するまで、大半の試合でスタメンを任されていた。同月7日にいったん出場選手登録を抹消されたが、藤井が右足の大腿部を故障したことから6月6日に再登録。その直後に北海道日本ハムファイターズから今成亮太が移籍してからは、今成と併用された。このシーズンは一軍公式戦にキャリア最多の72試合に出場し、通算の盗塁阻止率は.500で、セ・パ両リーグの最終守備規定試合数を満たした捕手では最も高く、9月26日の対ヤクルト戦(明治神宮野球場)では赤川克紀から一軍公式戦初本塁打を放った[4]

2013年には、オリックス・バファローズの正捕手だった日高剛の加入や、清水誉の台頭などを背景に、一軍公式戦での出場試合数が14試合に減少。2014年には、横浜から鶴岡一成が移籍したことや、新人の梅野隆太郎が一軍に定着したことで、一軍公式戦への出場機会がなかった。2015年には、一軍公式戦10試合に出場[5]

2016年には、岡﨑太一、梅野、原口文仁などの捕手陣が活躍したあおりを受ける格好で、一軍公式戦への出場が1試合にとどまった[6]。シーズン終了後、背番号を「59」に変更[7]

梅野が一軍の正捕手に定着した2017年以降は、一軍公式戦への出場機会がなく[8][9][10]2019年にはシーズン中の8月28日に腰椎から椎間板を摘出する手術を受けた[11]。手術後はリハビリに専念していたが、2019年10月2日に球団から戦力外通告を受け[12]、「現役を続けるには熱量が足りない」と[13]引退を決断した。12月2日付で、NPBから自由契約選手として公示[14]

現役引退後[編集]

2020年シーズンからは、阪神のブルペン捕手に転身した[13]

詳細情報[編集]

年度別打撃成績[編集]

















































O
P
S
2007 阪神 1 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 .000 .000 .000 .000
2008 3 1 1 0 1 0 0 0 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1.000 1.000 1.000 2.000
2010 10 5 4 0 1 1 0 0 2 2 0 0 0 0 1 0 0 1 1 .250 .400 .500 .900
2011 38 56 53 6 11 2 0 0 13 1 0 0 1 1 0 0 1 15 2 .208 .218 .245 .463
2012 72 171 149 6 22 1 0 1 26 4 0 0 9 0 11 2 2 32 4 .148 .216 .174 .390
2013 14 12 12 0 2 0 0 0 2 0 0 0 0 0 0 0 0 2 0 .167 .167 .167 .333
2015 10 6 6 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 .000 .000 .000 .000
2016 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- ---- ---- ----
NPB:8年 149 252 226 12 37 4 0 1 44 8 0 0 10 1 12 2 3 52 7 .164 .215 .195 .410

年度別守備成績[編集]



捕手






















2008 阪神 3 3 0 0 0 1.000 0 0 0 0 .---
2010 10 19 1 0 0 1.000 0 0 0 0 .---
2011 36 131 16 1 0 .993 1 3 2 1 .333
2012 72 371 51 1 6 .998 3 44 22 22 .500
2013 12 26 4 0 0 1.000 0 4 2 2 .500
2015 8 18 1 0 0 1.000 1 2 2 0 .000
2016 1 1 0 0 0 1.000 0 0 0 0 .000
通算 142 569 73 2 6 .997 5 53 28 25 .472

記録[編集]

初記録
その他の記録
  • シーズン盗塁阻止率.500 (2012年) ※史上11人目(22度目)

背番号[編集]

  • 60 (2004年 - 2010年)
  • 39 (2011年 - 2016年)
  • 59 (2017年 - 2019年)
  • 116 (2020年 - )

登場曲[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 【神機一転】小宮山慎二「失敗の連続だった」16年間…黒子に徹し恩返しを」『デイリースポーツ』、2019年12月28日。2020年11月28日閲覧。
  2. ^ 日本野球機構オフィシャルサイト ウエスタン・リーグ個人成績2009年度
  3. ^ 小宮山両手に花 結婚発表&600万増サイン - デイリースポーツ(2011年11月25日)[リンク切れ]
  4. ^ 虎・小宮山、初アーチも大量失点「ショック」」『サンケイスポーツ』、2012年9月27日。2012年9月27日閲覧。
  5. ^ 小宮山、契約更改で80万円減」『デイリースポーツ』、2015年11月18日。2016年3月30日閲覧。
  6. ^ 個人年度別成績 【小宮山慎二 (阪神タイガース)】NPB日本野球機構
  7. ^ 阪神・小宮山 出場1試合で150万円ダウン「仕方ない」」『スポーツニッポン』、2016年11月19日。2016年11月20日閲覧。
  8. ^ 阪神小宮山は200万減 3年ぶりに一軍出場できず」『日刊スポーツ』、2017年11月20日。2018年2月26日閲覧。
  9. ^ 阪神小宮山50万減「投手をサポートしたい」」『日刊スポーツ』、2018年11月20日。2019年1月25日閲覧。
  10. ^ 小宮山、2年連続1軍出場なく「何もできなかったので…」50万減で更改」『デイリースポーツ』、2018年11月20日。2019年1月25日閲覧。
  11. ^ 阪神小宮山、腰椎椎間板摘出術終え退院「前向きに」」『日刊スポーツ』、2019年8月28日。2019年9月12日閲覧。
  12. ^ 阪神16年目の小宮山が戦力外「ちょっと悔い残る」」『日刊スポーツ』、2019年10月2日。2019年10月2日閲覧。
  13. ^ a b 元阪神小宮山がブルペン捕手転身 サポート役名乗り」『日刊スポーツ』、2019年12月12日。2019年12月13日閲覧。
  14. ^ 2019年度自由契約選手 日本野球機構

関連項目[編集]

外部リンク[編集]