小林史明

小林 史明
こばやし ふみあき
デジタル庁より公表された肖像
生年月日 (1983-04-08) 1983年4月8日(41歳)
出生地 日本の旗 富山県高岡市
広島県福山市育ち)
出身校 上智大学理工学部化学科
前職 NTTドコモ従業員
所属政党 自由民主党岸田派→無派閥)
親族 祖父・小林政夫参議院議員
公式サイト 小林史明オフィシャルサイト

選挙区 広島7区
当選回数 4回
在任期間 2012年12月18日[1] - 現職
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小林 史明(こばやし ふみあき、1983年4月8日 - )は、日本政治家自由民主党所属の衆議院議員(4期)、自由民主党情報調査局長、同広報戦略局長。

デジタル副大臣内閣府副大臣第1次岸田内閣第2次岸田内閣)、内閣府大臣補佐官菅義偉内閣)、総務大臣政務官内閣府大臣政務官第3次安倍第3次改造内閣第4次安倍内閣)、自由民主党デジタル社会推進本部事務総長、同行政改革推進本部規制改革チーム座長、同青年局長(第50代)などを歴任[2][3][4]

祖父は、参議院議員、福山商工会議所会頭を歴任した小林政夫

来歴[編集]

生い立ち[編集]

後に日東製網代表取締役となる父・小林嗣宜[5]が同社の高岡工場長を務めていた時期に[6]富山県高岡市にて三人兄弟の末っ子として生まれる。その後広島県福山市に転居し、英数学館高等学校卒業。上智大学理工学部化学科卒業[7]2007年に株式会社NTTドコモ入社[7]。NTTドコモ時代は、法人営業と人事の採用担当を務めた。「ちょうどおサイフケータイが始まった頃で、これはおもしろいなと。24時間365日手元にあるモノに電話やメール、情報が届いて、しかも1人1人を識別できるからカスタマイズできる。人の生き方そのものというか、意識や行動にものすごく影響できるツールなんじゃないかって思った」と入社の動機を語っている。[8] 入社直後の研修は群馬支店に配属され、ブラジル人の来客が多かったことから、モバイルに通訳機能を載せられれば、どこでも好きなところに住んで生活できる可能性を感じ、テクノロジーや通信をどんどん世の中で活用していけば、そんな風にさまざまな障壁を越えられて、フェアな社会ができるのではないかと実感したという[8]

政界入り[編集]

2012年に自由民主党広島県第7選挙区支部 支部長就任[7]。同年第46回衆議院議員総選挙広島7区自由民主党から出馬し、初当選[7]

2014年12月の第47回衆議院議員総選挙で広島7区から出馬し、再選[9]

2016年国土交通部会副部会長に就任[10]。 同年、行政改革推進本部本部長補佐に就任[11]

2017年7月行政改革推進本部本部長補佐として、養殖漁業への参入ルールを見直すことで新規参入時の透明性を確保し、水産業の成長産業化を図ることを目的とした「水産庁特別班」の提言を行った[12]。 同年8月第3次安倍第3次改造内閣にて総務大臣政務官情報通信放送行政郵政の担当[13])兼内閣府大臣政務官に就任[14]。電波有効利用成長戦略懇談会成長戦略ワーキンググループ、電波システム海外展開推進会議、未来デザインチーム、電波有効利用成長戦略懇談会成長戦略ワーキンググループ などを立ち上げる。[15] 同年10月の第48回衆議院議員総選挙で広島7区から出馬し、希望の党が擁立した元東京都議日本共産党の新人らを破り、3選[16]第4次安倍改造内閣にて総務大臣政務官兼内閣府大臣政務官に留任[17]。モバイル市場の公正競争促進に関する検討会、電波有効利用成長戦略懇談会、投票環境の向上方策等に関する研究会などを立ち上げる[15]

2018年に総務大臣政務官として、総務省働き方改革チーム、ICTインフラ地域展開戦略検討会、放送サービスの未来像を見据えた周波数有効活用に関する検討分科会、放送を巡る諸課題に関する検討会放送サービスの未来像を見据えた周波数有効活用に関する検討分科会、衛星放送の未来像に関するワーキンググループ、宙を拓くタスクフォース、地方自治体における業務プロセス・システムの標準化及びAI・ロボティクスの活用に関する研究会などを立ち上げる[15]

2018年10月総務大臣政務官任期満了。

2018年11月自由民主党青年局長代理、行政改革推進本部事務局長に就任[18]

2019年9月自由民主党青年局長に就任。

2019年12月行政改革推進本部規制改革チーム座長に就任。

2021年1月20日河野太郎内閣府特命担当大臣(規制改革担当)大臣補佐官に就任[19]

2021年10月6日デジタル副大臣内閣府副大臣に就任。

2021年10月31日、第49回衆議院議員総選挙で4選。

2022年12月23日、改正公職選挙法が28日に執行されるのを前に自民党は72選挙区で公認候補者が決定され、自らは新広島6区の支部長に就任した[20]

政策・主張[編集]

FCCと総務省での覚書締結[21]

外交・安保[編集]

  • 攻撃を受ける前に相手の拠点をたたく「敵基地攻撃能力」の保有について賛成[22]
  • 日本の核武装について将来にわたって検討すべきではないとしている[22]

経済・財政[編集]

  • 消費税率について当面は10%を維持すべきとしている[22]
  • 原発は当面は必要だが、将来的には廃止すべきとしている[22]
  • 外国人労働者をもっと受け入れるべきとしている[22]

憲法改正[編集]

  • 憲法改正に賛成[22]
  • 大規模な災害が発生した場合、一時的に内閣の権限を強化し、国会議員の任期を特例的に延長する「緊急事態条項」を憲法に設けることに賛成[22]
  • 憲法9条を改正して自衛隊の存在を明記することに賛成[22]

その他[編集]

教育政策[編集]

NTTドコモで人事担当をしていた経験から、日本の高等教育就職活動の変革、キャリア教育に力を入れている[24]

水産政策[編集]

実家が漁網メーカーであり、衰退する漁業の現場を知っていることから、自身が代表となり自民党内に若手水産研究会を立ち上げた。日本漁業を成長産業にするための政策について議論を重ねている[25]

日本漁業の再生のため、漁獲可能量の枠組みを漁船や漁業者ごとに割り当てるよう提言しており、これにより量より質の漁業が実現すれば、未熟な魚の早期水揚げを防ぐことで水産資源を管理する考えを持つ。また、早い者勝ちであった以前の総漁獲量に基づく制度を見直すことで、漁業者の一定収入の確保や安定した経営を可能にできるとも考えており、漁業を含む第一次産業を成長産業化、地方の雇用を生み、地域経済の活性化につなげる狙いを示している[26]

「漁業が守られると、そこに人が住めることになる。つまり、漁業は安全保障政策にもなる」と述べている[要出典]

水産庁の方向性を決められなかった我々政治家がおそらくよくなかった。全ての批判は私が請け負いますので、一度お許しをいただき、あらためて私に頑張らせて頂きたい。その分みなさんには世論を盛り上げていって欲しい」と発言し、魚食文化の会理事である生田よしかつにその姿勢を評価されている[27]

「日本漁業再生のための個別漁獲枠(IQ)制度導入」を柱とする提言を、自身が代表を務める若手水産研究会と自民党の水産政策勉強会とでつくる合同水産政策勉強会でまとめた[28]

クラウドファンディングによる海外支援活動[編集]

2013年台風30号で甚大な被害を受けたフィリピンの被災地に対し、元AKB48小原春香とともにクラウドファンディングによる医療支援と復興支援(救急車の寄贈)を行った[29]

2014年8月1日に台湾高雄市で発生した大規模ガス爆発事故により甚大な被害を受けた高雄市消防局に対し、日台学生交流会に協力する形でクラウドファンディングによる義援金募集活動を行った[30]

人物[編集]

旧統一教会との関係[編集]

ジャーナリスト鈴木エイトが作成した「旧統一教会関連団体と関係があった現職国会議員168人」によれば、旧統一教会関連団体との関係について、2019年6月に広島県で開催された教団系の平和大使協議会が開催した反LGBTセミナーに祝電を送っていた[31]

所属団体・議員連盟[編集]

著書[編集]

寄稿[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 平成24年(2012年)12月18日広島県選挙管理委員会告示第81号(衆議院小選挙区選出議員選挙において当選した者の住所及び氏名並びに当該当選人に係る候補者届出政党の名称)
  2. ^ “国会議員情報 小林 史明(こばやし ふみあき)”. 時事ドットコム (時事通信社). https://www.jiji.com/sp/giin?d=f7474e9217d664d7fc62661929f7b7a0&c=syu 2023年10月5日閲覧。 
  3. ^ プロフィール”. 小林史明 公式サイト. 2023年10月5日閲覧。
  4. ^ 小林史明”. 首相官邸ホームページ. 内閣官房内閣広報室. 2023年10月5日閲覧。
  5. ^ 小林 政夫(コバヤシ マサオ)とは - コトバンク
  6. ^ 第132回 小林 史明”. みわちゃんねる突撃永田町!! (2014年9月24日). 2019年12月12日閲覧。
  7. ^ a b c d プロフィール『小林ふみあき(小林史明) オフィシャルサイト』2015年12月28日閲覧
  8. ^ a b CNET Japan インタビュー 人とテクノロジを信じて政治家・小林史明氏が挑む「日本のアップデート」:前編
  9. ^ 開票結果・速報(小選挙区・広島) : 衆院選2014(衆議院選挙)『読売新聞(YOMIURI ONLINE)』2015年12月28日閲覧
  10. ^ 小林史明ブログ:国土交通副部会長を拝命 リニア新幹線にみるインフラ整備の期待と課題
  11. ^ 小林史明ブログ :行政改革推進本部再始動 国民からお預かりした税金である以上、額に関わらず無駄遣いは許されない
  12. ^ みなと新聞 : 区画漁業権の行使料透明化が焦点 規制改革会議に今秋WG
  13. ^ 総務大臣政務官就任会見の概要 平成29年8月7日
  14. ^ 改造内閣 副大臣と政務官の顔触れ”. 毎日新聞 (2017年8月7日). 2017年8月7日閲覧。
  15. ^ a b c 総務省HP:小林大臣政務官の動き
  16. ^ 広島-開票速報-2017衆議院選挙(衆院選):朝日新聞デジタル
  17. ^ 首相官邸HP:(平成29年11月1日発足 平成30年2月27日現在) 第4次安倍内閣 大臣政務官名簿総務大臣政務官、兼内閣府大臣政務官 小林史明 (こばやし ふみあき)
  18. ^ 小林史明ブログ:第197回臨時国会が開会 行政改革推進本部事務局長・青年局長代理を拝命
  19. ^ “河野規制改革担当相の補佐官に小林史明衆議院議員を起用”. NHK NEWSWEB. NHK. (2021年1月20日). https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210120/k10012824571000.html 2021年1月21日閲覧。 
  20. ^ 自民、次期衆院選72選挙区の公認予定者を決定 10増10減受け 毎日新聞 2022年12月23日
  21. ^ FCCと総務省での覚書締結
  22. ^ a b c d e f g h i 第49回衆院選”. 毎日新聞. 2021年10月20日閲覧。
  23. ^ a b 2021年衆院選候補者アンケート”. ニュースZERO. 2021年10月20日閲覧。
  24. ^ 【CafeSta】キーパーソンに聞く! ナビ:小林史明議員 ゲスト:辻太一朗さん 「就職活動と大学教育の改革」
  25. ^ Weadge[ウェッジ] 2014年 8月号
  26. ^ みわちゃんねる 突撃永田町!!第132回目のゲストは自民党 小林 ふみあき 衆議院議員
  27. ^ 【CafeSta】キーパーソンに聞く! ゲスト:生田よしかつさん、勝川俊雄さん ナビゲーター:小林史明NM局次長(2014.6.18)
  28. ^ みなと新聞/今日のニュース 2014年6月30日
  29. ^ 「多くの命を救いたい」フィリピンの被災地へ救急車を贈り医療支援と復興支援を行いたい!プロジェクトページ
  30. ^ 【高雄81ガス爆発事故】高雄市消防局支援義捐金活動を応援します!! [出典無効]
  31. ^ 鈴木エイト『自民党の統一教会汚染-追跡3000日』小学館、2022年。ISBN 978-4093801232 p307~318
  32. ^ “2021年7月号_7面”. 全国たばこ新聞 (全国たばこ販売協同組合連合会). (2021年6月25日). http://zenkyou.xsrv.jp/wp-content/uploads/2021/07/2021%E5%B9%B47%E6%9C%88%E5%8F%B7_7%E9%9D%A2.pdf 2021年7月11日閲覧。 
  33. ^ a b c 俵義文 『日本会議の全貌』 花伝社、2016年
  34. ^ ボーイスカウト振興国会議員連盟会員名簿”. 2021年1月21日閲覧。

外部リンク[編集]

公職
先代
藤井比早之
日本の旗 デジタル副大臣
2021年 - 2022年
次代
大串正樹
先代
赤沢亮正
三ッ林裕巳
丹羽秀樹
長坂康正
江島潔
堀内詔子
中山泰秀
渡辺猛之
日本の旗 内閣府副大臣
大野敬太郎
黄川田仁志
赤池誠章
池田佳隆
山本博司
細田健一
石井正弘
渡辺猛之
務台俊介
鬼木誠と共同

2021年 - 2022年
次代
大串正樹
藤丸敏
星野剛士
和田義明
伊佐進一
中谷真一
太田房江
石井浩郎
小林茂樹
井野俊郎
先代
冨樫博之
金子恵美
島田三郎
日本の旗 総務大臣政務官
小倉將信
山田修路 と共同

2017年 - 2018年
次代
大西英男
國重徹
古賀友一郎
先代
武村展英
豊田俊郎
長坂康正
島田三郎
井野俊郎
田野瀬太道
井原巧
根本幸典
井林辰憲
宮澤博行
日本の旗 内閣府大臣政務官
村井英樹
山下雄平
長坂康正
山下貴司
新妻秀規
平木大作
簗和生
武部新
福田達夫と共同

2017年 - 2018年
次代
長尾敬
舞立昇治
安藤裕
古賀友一郎
白須賀貴樹
石川昭政
阿達雅志
菅家一郎
山田宏
党職
先代
佐々木紀
自由民主党青年局長
2019年 -2020年
次代
牧島かれん