岩田悠希

岩田 悠希(いわた ゆうき、1998年9月12日[1] - )は、千葉県流山市出身のパラ陸上競技選手。あずさオフィスメイト株式会社、one'sParaAthleteClub所属[1]。専門は長距離種目(T20(知的障害))。

千葉県立特別支援学校流山高等学園卒業[2]知的障害自閉症を抱える[3]。高校時代より本格的に陸上競技に取り組む[4]

ドバイ2017アジアユースパラ陸上大会1500m走 2位[1][5]。第7回 中国オープン選手権大会 / ワールドパラアスレティクス グランプリ大会1500m走 2位[1]。第4回日本IDハーフマラソン選手権大会 2位[6]

2020年1月26日に行われた第5回日本IDハーフマラソン選手権大会では2位であったが、今までの知的障害者のハーフマラソンの世界記録を超える記録であった[7]

同年12月の第282回日本体育大学長距離競技会や第200回松戸市陸上競技記録会において、3000m5000m10000mID日本記録を樹立。中でも10000mの29分35秒21は国際知的障害者スポーツ連盟英語版世界記録である[8]

2021年は第32回日本パラ陸上競技選手権大会の1500mで3位、2021ジャパンパラ陸上競技大会の1500mで3位、5000mで1位となる[9]。5000mはアジア新記録となった[10]

同年の東京パラリンピックの男子1500m知的障害クラスでパラリンピック大会初出場。スタート直後から先頭に出て、その後ろに同じく日本代表赤井大樹と集団を引っ張った。残り1周の時点で外国選手のスパートについていけず順位を落としたが、8位入賞を果たした[11][12]。目標としていた自己ベスト更新はならず、レース後、「緊張しました。なんだよこのタイム」とこぼした[4]

主な記録[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d 岩田悠希”. スポーツTOKYOインフォメーション. 東京都. 2021年4月29日閲覧。
  2. ^ 千葉県パラ陸上競技(立位) 2017年度 TOPニュース!” (PDF). 千葉県特別支援学校体育連盟推進委員(陸上). 2020年4月22日閲覧。
  3. ^ “パラのエースたち:「令和のフォレスト・ガンプ」 右肩上がり続くパラ陸上・岩田悠希”. 毎日新聞. (2021年9月3日). https://mainichi.jp/articles/20210902/k00/00m/050/054000c 2021年9月5日閲覧。 
  4. ^ a b c “岩田悠希8位入賞 「緊張」の初出場でも「最初から全力」”. 毎日新聞. (2021年9月3日). https://mainichi.jp/articles/20210903/k00/00m/050/067000c 2021年9月5日閲覧。 
  5. ^ ドバイ2017アジアユースパラ競技大会 日本代表選手リザルト 12月11日(2日目)” (PDF). 日本パラ陸上競技連盟. 2020年4月22日閲覧。
  6. ^ 特集 第4回日本IDハーフマラソン選手権大会”. TOKYO障スポ・ナビ. 公益社団法人東京都障害者スポーツ協会. 2020年4月22日閲覧。
  7. ^ 「上位3人が世界記録を更新 知的障害ある選手のハーフマラソン」『朝日新聞』、2020年1月27日、17面。
  8. ^ Virtus世界新記録、日本ID記録の更新について”. 日本知的障がい者陸上競技連盟. 2021年9月5日閲覧。
  9. ^ 岩田 悠希|東京パラリンピック・陸上の注目選手”. パラサポWEB. 2021年9月5日閲覧。
  10. ^ a b c d 岩田悠希選手のプロフィール”. 流山市. 2021年9月5日閲覧。
  11. ^ “赤井は5位、古屋も4位で惜しくもメダルに届かず…陸上1500メートル”. 読売新聞. (2021-09--03). https://www.yomiuri.co.jp/olympic/paralympic2020/20210903-OYT1T50172/ 2021年9月5日閲覧。 
  12. ^ “パラリンピック 陸上男子1500m 赤井5位 岩田8位 十川9位”. NHKスポーツ. (2021年9月3日). https://www3.nhk.or.jp/sports/news/k10013240741000/ 2021年9月5日閲覧。