廃寺

廃寺(はいじ)は、仏教関連用語の一つ。 本義としては「廃止された仏教寺院」を指す語であるが、他宗教施設についても用いられることがある。

概説[編集]

廃寺とは「廃止された仏教寺院」のことである。政策や社会情勢を理由とした廃止(例:廃仏毀釈文化大革命による宗教弾圧)、経済的事情による廃止、天災人災戦争などによって施設が破壊されたのちの、再建が叶わなかったことによる結果的な廃止(廃墟化)、信者や地域住民といった担い手を失ったことによる廃墟化・遺跡化(例:ガンダーラ地方の寺院遺跡。13世紀モンゴル軍による戦禍)など、廃止される事由はさまざまである。ただし、ここに示したものは後者であればあるほど、それらは「廃墟」であり、「遺跡」であって、「廃寺」と表現されることは少なくなる。

また、道教インドの諸宗教、ゾロアスター教ユダヤ教キリスト教イスラム教等々、仏教以外の宗教施設を「寺院」と呼ぶことがあり(cf. 寺院#仏教以外の宗教の寺院)、キリスト教など一部宗教では修行者(修道者)を「修道僧」「僧」「尼僧」などと呼ぶことがあるのと同じく、適当な漢訳語が無いことから、廃止された、または、廃墟化・遺跡化したそのような宗教施設を、漢字文化圏で「廃寺」と呼ぶことも珍しくない。

歴史上の廃寺[編集]

ここでは、著名な廃寺を始め、特筆すべき廃寺について記す。

日本
日本以外の仏教圏
仏教圏以外

関連項目[編集]

外部リンク[編集]