愛知県道38号蒲郡本宿線

鉢地坂トンネル(愛知県岡崎市蒲郡市
愛知県道38号標識

愛知県道38号蒲郡本宿線(あいちけんどう38ごう がまごおりもとじゅくせん)は、愛知県蒲郡市から愛知県岡崎市本宿町に至る元主要地方道である。国道473号の一部に組み込まれている。鉢地坂トンネルを境として北は岡崎市、南は蒲郡市。

概要[編集]

鉢地坂トンネル前後は、風景が神奈川県の箱根峠に似ていることから新箱根とも呼ばれている。かつては愛電自動車(現・名古屋鉄道)の路線バスが走っており(新箱根線)、観光路線であった。

蒲郡市・岡崎市間を抜ける峠道で、蒲郡市側の峠道はカーブが連続する。

路線データ[編集]

  • 起点:愛知県蒲郡市
  • 終点:愛知県岡崎市本宿町

沿革[編集]

路線状況[編集]

通称名[編集]

  • 鉢地峠道(岡崎市、蒲郡市)
    • 標識による区間は新箱根入口交差点から鉢地坂トンネル手前まで。

路線の特色[編集]

三谷など海岸部の行商人が天秤棒で東海道の宿場を得意先として、魚介類をはじめ呉服などの雑貨も担いで峠を越えた。山北の本宿方面からは薪炭・綿花などが運搬された。

東海道線が開通し物流の変革が起こると、物資の運搬よりも物見遊山の意味合いが強まったという。本宿方面からは「潮湯治」と称し海水浴へ、蒲郡方面からは法蔵寺や衣文観音へ参詣する人々が通行した。

しかし昭和に入り、鉢地峠道に県道が開かれ鉢地坂トンネルが開通し、バスが通るようになると、完全に行商人のあとが杜絶えてしまった[1]

交通規制[編集]

鉢地坂トンネルで終日高さ3.3メートル制限あり。

地理[編集]

通過する自治体[編集]

交差する道路[編集]

沿線・周辺[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 『蒲郡の古いはなし』(岸間清閑遺稿)

関連項目[編集]